サルシカ隊員がお手伝いに来てくれました 第69回「サルシカ農天記」

投稿日: 2016年05月07日(土)08:00

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ゴールデンウイーク前半のある日、愛知に住むサルシカ隊員の田中さんから連絡があった。「明日サルシカ秘密基地で農作業のお手伝いできます!」と。彼は将来は田舎暮らしをしたいといろいろ模索しているところ。愛知県から移住して田舎暮らし二年目の先輩のわたくしとしては、「田舎暮らしはそんなに甘いもんではおまへんで〜」と厳しく指導してやろうと思いたち、明日やるべき作業をリストアップした。

と言うのは嘘です。この時期は、種まき、草刈り、田植えの準備などしなければならない作業がわんさかあり、誰かきてくれないかなあ〜と思っていたところなのであった。

で、冒頭の写真。前日降った雨で水浸しのそば畑。そばは水分の多い畑では育たない。朝8時過ぎ約束通りの時間に到着した田中氏をすぐさま軽トラに乗せ、現場に向かった。畑に排水路を掘ってもらう。ちょいと腰が引けてるが、真面目な彼は脇目も振らず溝を掘った。

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二人でやると作業は早い。30分ほどで水路は完成し、水浸しの畑から水がどんどんなくなった。

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前日からやるべき作業をリストアップし、田中氏が到着する前に今日の作業に必要であろう道具をすべて軽トラの荷台に乗せておいた。心を鬼にして。(笑)

次は草刈りをしてもらう。10日ほど前に刈ったばかりの畦。草刈り機は始めての彼が慣れるには最適な作業である。なんてやさしい先輩なんだ、俺。(笑)

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草刈りを無難にこなした彼の次のミッションは茶畑の草刈り。二台の草刈り機がうなりをあげ、1時間ほどで綺麗になった。

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都会に住む機械設計を専門とする田中氏、以外にやるじゃん。これは美味しいお昼ごはんでおもてなししなければなるまい。「猪肉あるけど食べられる?」と聞くと「食べてみたい」と。「いや」と言おうものなら猪が食べられないようなら田舎暮らしはできんよという有無を言わせぬ返しを用意していたがこれも難なくクリアー。(笑)

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昼からの作業は、畑の草取りと水やり。この時間になると早朝から動いていた先輩のわたくしがもうヘロヘロ。若い田中氏はまだまだやれそうだったけど今日の農作業はこれでおしまいにして、基地に戻った。

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基地のウッドデッキでコーヒーを飲みながらくつろいでいると、隊長がニコニコ顔でなにやら抱えて入ってきた。この人は大人の男をそそのかす天才なのだ。3年も付き合ってきたので私にはわかる、この人のニコニコ顔は危険きわまりない。私はまんまとそそのかされて秘密基地に移住してしまったからである。(笑)

隊長が抱えて来たのは先日ディアゴスティーニが発売したスターウォーズに出てくる宇宙船、ミレニアム・ファルコン号の模型の部品。100号で完成する全長84センチの大作なのだ。完成品は欲しいが作るのが好きでない隊長がまだ組み立ててない6号分を机の上に置いた。そしてなぜか鼻歌を歌いながら楽しそうに作業を始めるではないの。怪しい!わたしが警告を発する間もなく、模型好きの田中氏はこの罠にまんまと引っかかり、隊長が座るテーブルの向かいに吸い寄せられていった。そして手先が器用な彼は、テキパキと組み立てを進めていったのであった。

田中さん、ありがとう、ほんとお疲れ様でした! もういつ移住してきても大丈夫だね。(笑)

皆さまへ
土にふれあいたい、野菜を育てる喜びを味わいたい、綺麗な空気の中でのんびり過ごしたい、薪割りをしたい、山羊とお話ししたい、ミレニアム・ファルコン号を組み立てたい、こんなときはぜひ秘密基地においでください。わたくし中谷のお父ちゃんがやさしく厳しくお相手させていただきます。ご連絡はこのページの下の方の「お問い合わせ」をクリックして、メッセージをお送りください。随時受付しております。