第60回「パクチー」

投稿日: 2016年06月04日(土)16:39

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メグーです。
今、巷ではパクチーブームが来ているとか。パクチー料理の専門店が出来たり、ファミレスでもメニューに取り入れられていたりするようです。パクチー大好き、もっと広がれパクチーブーム!今回のめぐみごはんは「パクチー」をお送りします。

以前、めぐみごはん第23回「夏の調味料」の回(パクチーピザ最高!)でもパクチーについて取り上げましたが、私は大のパクチー好き。
旅好きの夫に連れられて行ったアジアの国々で、当然のように乗っかったパクチー料理を食べるうちに、気が付けばパクチーの虜になりました。パクチーの乗っていないフォーなんて、お肉の入ってない肉じゃがだわ!花子のいない大助だわ!と吠えるほどに、愛してるよパクチー。そして私以上にパク愛精神に満ちているのが夫。畑で作ってもらったら、驚くほどの大豊作!

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ご近所さんやら、お友達におすそ分けして、それでも溢れかえるパクチーの山。今回は色んな食べ方に挑戦しました。早速ご紹介したいと思います。
では、まずは定番!麺類へドボンと投入してみましょう。

フォーもどき【材料(2人分)】
・米麺、なければ素麺などの乾麺2束(別のお鍋で茹でておく)
・パクチー お好みの量
・お湯 800cc
・シャンタン(鶏ガラスープでも可)  大さじ1強
・ナンプラー 大さじ1~2
・鶏肉 1/2枚
・塩胡椒適宜

お湯を沸かして材料をどんどん入れて、仕上げにパクチーを乗せたらできあがり!

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本物のフォーは米麺で作りますが、私にとって重要なのは米麺ではなく、パクチーと魚醤。写真に至っては、乾麺ですらなく冷凍うどんですが、誰がなんと言ってもフォー!これが我が家のフォー!

パクチーはカメムシ臭くて・・・と言うけれど、いやそうじゃない。カメムシがパクチーの匂いなんだ!と、パクチー嫌いの人から「どっちでもいいよ!くさいんだよ!」と突っ込まれそうな会話をしつつも、お箸の勢いはトマラナイ。レモン汁なんか足して食べれば本当に爽やかで食欲のない時でもパクパク食べられます。
続いては、忙しい日のメインディッシュに最適メニュー。

蒸し鶏のパクチーのせ【材料2人分】
・鶏もも肉1枚
・パクチー お好みの量
・しょうが ひとかけ
・にんにく ひとかけ
・ナンプラー 大さじ1
・シャンタン(鶏ガラスープなどでOK) 小さじ1
・鷹の爪 1~2本
・酒 100cc
・ごま油 適宜
・塩こしょう 少々

鶏肉に切れ目を入れて塩を振り、お皿に入れてお酒50ccとスライスした生姜を入れます。
ラップをしてチン(表裏3分ずつ)している間に、フライパンにごま油、にんにく、しょうがを入れて香りが出たら残りのお酒50ccと鷹の爪を入れます。
チンした後に出たスープを入れて、煮立ったらシャンタンとナンプラー、刻んだパクチーを入れてソースは完成。
ホカホカの鶏肉にソースをかけて、お好みの量のパクチーを盛ったら完成。

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火を通せば通すほどに、パクチーの香りが飛んでしまうので、苦手な方はソース作りの際に、火をしっかり通せば食べやすいかと思います。私はパクチー大好きなので、速攻で火を止めて、上に盛るパクチーもドッサリ。ああ!やっぱりパクチーはフレッシュで食べるのが一番だー!

さてここからは、今回初めて作ったパクチー料理をご紹介。
パクチーサラダ【材料】
・醤油とごま油 1:1
・みりん 少々
・パクチー お好みの量

適当に切ったパクチーを、上記の調味料を合わせたドレッシングで和えたらできあがり。

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味としては、シンプルにパクチーを楽しめて美味しいのですが、若干、薹が立ってしまっていたのもあり、非常に歯ごたえがあって、最終的には「あれ?私ってヤギかな?」という気持ちに。
柔らかい葉の部分だけにするか、もう少し細かくカットして、トマトや人参、春雨などを加えたら、見た目も味も爽やかにいただけた・・・?と思いました。
お酢やレモン、ピーナッツを足すのも美味しそうなので、改良して楽しみたいお味でした。
続いては、調味料に変身!和食との融合!?パクチー醤油です。

パクチー醤油【材料】
・パクチー適量
・醤油 100cc
・ごま油 20cc
・にんにく 1かけ(みじん切り)

パクチーを洗って、水けをふき取り、みじん切りにしたものをほかの材料に合わせたら完成です。

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冷ややっこにかけたり、チャーハンの味付けにチョイ足ししたり、ちょっといつもの味に飽きたな・・・というときのお助け調味料です。餃子のたれに使っても面白かったです。
ですが、この調味料の一番のおススメは、なんと言ってもTKG!
そう、みんな大好き卵かけご飯です。パクチー好きなら、このパク醤油TKGは絶対にクセになる味!
全国のTKGファンの人たちにぜひ挑戦してみてもらいたい一品です。

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つづいてはお酒!
パクチー梅酒【材料】
・パクチー 適量
・梅酒 適量

梅酒にパクチーを入れて漬けておくだけ。
今回は1週間ほど漬けてみました。

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しっかりとパクチーの匂いが梅酒にうつってます。
一口飲むと、パクチーの匂いと梅酒の味で、頭の中が混乱します。
「これ、おいしい・・・のかな?」と頭の中にクエスチョンマークがポコポコ浮かびます。
そして私は気が付いたのです。あ、これ初めてパクチー食べたときのあの感じと一緒だ!と。
すっかりパクチー大好きになった私が、思わず初心に帰る一品。
パクチージャンキーになってしまった貴方も、このお酒を飲めば「パクチー苦手」という人の気持ちに寄り添えるはず!
このパク梅酒を飲んで、全く違和感をおぼえなくなったとき、人はきっとパク仙人になる・・・。
「パクチー好きの自分がパクチーに違和感をおぼえるなんて、まさかそんな」という方に、ぜひ一度試してもらいたいと思いました。

そして最後はクラッカー!
【材料】
・薄力粉 100g
・パクチー適量(みじん切り)
・塩 ふたつまみ
・黒コショウ 少々
・オリーブ油 大匙2
・水 大匙2

薄力粉にパクチー、塩、黒コショウを入れてグルグル混ぜ、ふわっとなったらオリーブオイルを混ぜ、そぼろ状の塊をほぐすように手でやさしくこすり合わせます。水大さじ2を加え、全体に水分がいきわたったら、生地をひとつにまとめて、オーブンシートの上で、2ミリの厚さに伸ばし、包丁で好きな形に切れ目を入れ170℃のオーブンで25分焼いて冷めたら出来上がり。

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ハーブ系のクラッカーが嫌いでなければ、パクチーがあまり好きでない方もいけるのではないかと思います。
ふわっとパクチーが香ります。生では食べない娘も、このクラッカーはパクパク。
粉チーズ足せば、パクチー嫌いさんでも食べられるんじゃないかというくらい、フツーに美味しいクラッカーでした。

さて、世の中には2種類の人間がいるといいます。
そう。パクチーが好きな人と、パクチーが苦手な人。
パクチーは無理して食べることもないけれど、ハマれば食の世界がひろがること間違いなし!
きっと「めぐみごはん」を読んでくれているあなたは、食べることが大好きで、好奇心旺盛な食の旅人。
一口食べれば、そこはもうアジアの街角。さあ、今日もパクチーでアジアの街角へひとっ飛びしましょう!

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ごちそうさまでした!