2016年6月某日 せっちゃんです。
多気町勢和地区でゆかいな仲間が集まって
みんなで田んぼ作業をしている「勢和の家つなぎ」
いよいよお田植えの日です。
ほら、苗もすくすく生長したでしょ。
ふっさふさ。
一粒の苗が芽を出して
その芽が株に分かれていくんです。
株分かれした時が、田植えどき。
群集した苗床から、広ーい田んぼに植え替えてあげるというわけです。
はよ、広いとこへ行きたーい、という苗の声が聞こえてきますね。
田植えの日、子どもたちはもちろん正装の水着姿です。
「田んぼ、あったかーい」とかかわいいこと言って
せっかく水平にならしたところを、容赦なく歩くのが子どもです。
いざ、お田植え!!
・・・の前に
えー
苗床から苗を取り上げなければ、植える苗がありません。
この「苗とり」が、あなどるなかれ、ほんと、時間がかかるんです。
箱に腰を下ろし、土を起こしながら苗の固まりを取り上げ
苗を洗ってほぐしわけ、ある程度の本数をまとめてわらで束ねること
延々と約3時間。
しゃべっていないとおかしくなります。
今の田んぼって
ほとんどがビニールハウスの中で育苗箱で育った苗を使うわけですが
意味がわかる、そりゃそうだ、どうせ植え替えるんだ、
育苗箱で育てるのは合理的!
技術ってすごい!
なんてことを考える時間です。
子どもたちの手つきもなれてきました。
稲にまぎれて、紛らわしい雑草も育っていますが、なんとなく、区別を覚えたりもします。
なんだかんだ言っても、良い経験です。
約2名、すっかり別の田んぼへ遊びに行きました。
お昼に差し掛かるころ、苗取り、完了!!!
約2名、準備運動も完了!!!
ケッコー先生から、田植えのやり方を教えてもらいます。
両岸から、田んぼに向かって、まんべんなく苗の束を投げていきます。
田植えの途中で手持ちの苗が切れたら、転がっている束を拾うんです。
ベテランになると、この束の投げ込む場所もわかるようになって
必要になるであろう場所に落とせるようになるんだとか。
うーん、奥が深い。
みんなでお田植えです。
子どもたちの集中力はすっかり使い果たし
近くの川へ出かけてしまいました。
大人の時間。
でも、この時間が必要なのは、むしろ大人かも知れません。
大地に自分の足を突っ込む。
身体の不安定を支えて、今度は手を大地に優しく差し込んでいく。
1本の苗が株に分かれて
これから何百という粒を実らせる自然の力に
誰ともなく思いを馳せたりして
大人の時間。
ほら、水面すれすれに眺める苗、美しいでしょ。
みんな田んぼの、お田植えも無事終了!!!
あれ??
よく見ると、まだ代掻き前の人がいますよ。
そう、これは隣りの田んぼです。
みんな田んぼの隣りの田んぼでは、
せっちゃん家が独立して(独立させられて)借りている田んぼがあります。
ここはやっと草刈りを終えて、土を起こし始めたようです。
かなり遅れをとっている、せっちゃん家の田んぼ。
無事田植えはできるんでしょうか?
それはまた次回。
会社の社員を無理矢理田植えに引き込む、
勢和のブラック企業の実態が暴かれる?!
つづく。