田んぼの中干し 第77回「サルシカ農天記」

投稿日: 2016年07月07日(木)15:16

5月はじめに植えた苗は順調に育ち、分けつも順調進んでいる。頃合いを見て田んぼの水を落とし、田んぼの土を乾かす「中干し」という行程に入った。

田んぼの水路を閉じて水の供給を止め、排水口も目一杯開いて、田んぼから水を抜き、乾かすのである。この作業はいつもの見回りのときにちょこちょこっと済ませておいた。

なぜこれをするか、基本は昔からやっているからである。理屈より実績重視が農作業の基本なのである。米づくり二年目の私は、諸先輩の言いつけ通り行程を進めていくのみである。

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7月に入った梅雨の合間の昼過ぎに田んぼに向かった。サルシカの田んぼの水がぜんぜん排水されてないと田んぼのお隣さんから連絡が入ったのだ。おかしいなあ、ちゃんと排水路も開けたのになあ、と思いつつ現場に着いて見てみると、南側は水がたっぷり溜まったまま。よく見ると田んぼの地面が南北の中間あたりで少し高くなっている。排水溝は北側に一箇所なので、中間より南の水は排水されていなかった。

これではまずいので、南側にも排水路をつくることになった。方法は川側の土手の畦に太いビニル管を埋め、そこから田んぼの水を排水するのである。

まずは畦を掘る作業から。熱くて野垂れ死にしそうな日であったが、やらねばならない。冒頭の一枚目の写真は、10分ほど掘ったあとの写真である。気合は十分であったが、午後のモーレツな暑さで体力を奪われたので一旦退散することにした。二枚目の写真でおわかりになると思うけど、ギンギラギンに太陽が照りつけていた。

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陽が多少傾いて暑さがやや収まったところで再開。田んぼのお隣さんが一人では辛かろうと手伝いに来てくれた。ほんとうにありがたい。溝を深さ60cmほど掘って、ビニール管を置いて、掘った土をかぶせる。わずか1行の作業だけれど、肩で息をしながら休み休み少しずつ進めていった。

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じゃ~ん! ついに完成。田んぼの水が勢いよく出ていきます。これで一安心。

田んぼのお守りはまだまだ続きます。