第61回「みょうが」

投稿日: 2016年09月07日(水)15:25

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メグーです。
暑い暑い夏の日。我が家の昼食の定番は、なんといっても素麺です。
氷水の中をたゆたう素麺は、夏の風物詩。
薬味はなんにしよう?ネギ、大葉、しょうが・・・いろいろあるけれど、我が家で欠かせないのはみょうが!
今回のめぐみごはんは、さっぱりしゃっきりがタマラナイ「みょうが」についてお送りします。

小さい頃は、あまり食べた記憶がなく、実はみょうが好きになったのは、ここ数年の話。
深夜食堂というマンガで、主人公がスライスしたみょうがにかつおぶしを乗っけて、醤油をかけて食べているのが美味しそうで美味しそうで!早速試してみたら、独特の香りと爽やかな辛み、そしてシャキシャキの歯触りに、すっかりノックダウンされたのでした。
これは家で採れたら最高・・・と調べたところ、みょうがは家庭菜園初心者にもってこいの多年草だそう。
じめじめしたところに植えておけば、どんどんと採れると聞いて、家の裏にウキウキと植えたのですが、あれから3年、一度としてみょうがは採れず、我が家ではみょうが栽培はあきらめることになったのです。

しかしみょうがの神?は私を見捨ててはいなかった!みょうが嫌いのご近所さんから「嫌いなのに、毎年大量に出てくる!!もらって~!!」といただけることに。
ウフフ。今年もたくさんもらっちゃいました。
ではでは早速。大量のみょうが、美味しくいただきますよ!!

 

1.冷奴

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まずはなんと言ってもコレ。みょうがもらったらコレ。今回のめぐみごはんは「冷奴~みょうがのスライスかつおぶし乗っけ~」で終わりにしたいくらい好き。
お豆腐の上にスライスしたみょうが、かつおぶしを乗せてお醤油をたら~りするだけ。その日の気分でごま油を加えても。
ひんやりとしたお豆腐に、みょうがの香りが本当に爽やかで、ああ、夏だ・・・としみじみと美味しいのです。
お風呂あがりにビールとコレがあったら、作ってくれた人に間違いなく結婚を申し込んじゃうと思うので、プロポーズ待ちの方にはぜひ覚えておいてもらいたいレシピです(※ただし釣れるのは親父系タイプの人に限る)

 

2.肉巻きみょうが

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さあ続いては、メイン料理でいただきます。 薄切りにした茗荷を豚バラ肉でクルクル巻きます。今回はいただきものの新生姜+にんじんの豚肉巻き、子ども用に夏野菜の代表、ピーマンにもチーズを詰めて一緒にクルクル。
サラダ油をひいたでコロコロと焼いて、塩コショウ、または砂糖、醤油、お酒を1:1:1で混ぜ合わせたタレをジュワーとからめたら出来上がりです。
こってりとした豚バラなのに、後味はサッパリ。ビールとの相性もバッチリです!

 

3.みょうがの冷製パスタ

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続いて、夏に美味しい冷製パスタです。
1㎝角に切ったトマト、ツナ缶、にんにくのすりおろし、マヨネーズ、しょうゆ、オリーブオイルに塩コショウを混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やします。パスタを茹でて氷水で締め、先ほどのソースと混ぜ合わせます。そして仕上げにたっぷりのみょうが!
ツナマヨのこくと、トマトの酸味、さわやかなみょうがの香り。海苔を乗せても美味しいです。

 

4.山形のだし

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これ、ずっと作ってみたかったのです。夏野菜を刻んで混ぜる山形の郷土料理「だし」。
ナス1本(塩水につけてあく抜き)、きゅうり1本、おくら5本(茹でない!)、みょうが3本、しょうが一かけを細かく刻んで、カゴメ昆布、めんつゆ(3倍濃縮)としょうゆを1:1で合わせて混ぜたら出来上がり。色んなレシピを調べてみましたが、材料は夏野菜であればなんでも適当に入れて大丈夫そうでした(ただしネバネバした食材は外せないらしい)。私は胡麻とかつおぶしも入れてみました。冷蔵庫に入れて1時間ほど寝かせたら完成です。
どんなものなのかしら・・・とワクワクしながら食べたら、なるほどサッパリ。たくさんのお野菜を一度に浅漬けにした感じです。しょうがの風味、みょうがの香り、きゅうりやナスの食感に、オクラのネバネバとした舌触り。
ごはんに乗せたり、冷ややっこに乗せたり、納豆と混ぜたり色々と使えます。
夏バテで食欲ないな、という時には切って混ぜるだけで美味しくて栄養価バツグンの山形のだし!おススメですよ。

さて最後になりますが、みょうがは「食べると物忘れをする」という俗説が有名です。
由来を調べてみたところ、仏陀の弟子で、ものすごく物覚えがわるい周梨槃特という人物(自分の名前も覚えられない)が死んだ後に墓に生えてきた草がみょうがだったとか。
「周梨槃特の墓から生えてきた草だから、これ食べると物忘れがひどくなるぜー」って、ちょっとみんなひどくない?
ともあれみょうが=物忘れは完全な俗説だそう。ということは最近の物忘れのひどさは、みょうがのせいではなく加齢にともなうアレ・・・?

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ごちそうさまでした!