2008年4月19日(土)
水は見事なコーヒー色。
すさまじい護岸工事。
気持ちを奮い立たせて「いざ出発!」
男3人はちょっと重い。
特に隊長の体重が85キロオーバーになってしまったので、喫水が後ろにいくほど微妙に下がっている。
昨日までの雨で水はやや多め。
しかしそれでも川は浅く、パドルが水底に当たる。
すると、真っ黒なヘドロが巻き起こり、下水の匂いがプーンとくる。
こんなドブ川をカヌーでくだるのは、隊長の私ももちろん初めてである。
排水溝から流れ出る水が臭い。
「に、逃げろぉ!!」
何だかスリル満点のダウンリバーである。
しかしこんな濁った川でも生物はいる。
なぜかカメがたくさんいた。
ニョキッと頭だけ出しているのだ。
テレビの撮影隊はカメラが重いので大変である。
緊急出動の軽トラを駆って、我われのカヌーを追いかけるのである。
カメラマン加納は走って追いかけてくるし、他の隊員たちもそれぞれの車で追いかけてくるし、一大スペクタクル映画のようなのだ。
しかし、みんなが追いかけてるのは、ドブ川をいくカヌーなのである・・・(笑)。
まさにドロとゴミの世界です。これまでにここをカヌーでくだった人はいるのでしょうか。
川の上には美しい春の風景が・・・。しかしカヌーに乗っている3人からは見えません
カメ、鳥、魚影・・・意外と生命の気配があります。
突然現れたカヌーに驚いて飛び立つカモ。
しかしそれにしてもゴミが多いのである。
海までの中間地点ぐらいまで来ましたが、ココまでで20台ぐらいの捨てられた自転車、数台のバイクを発見した。
少しは浄化活動に貢献しようと、自転車の引き上げをすることに。
しかし、ドロというかヘドロに足がズブズブ入っていき、作業は難航!
ヘドロに足をとられて身動き不能になった染弥さん。
臭いし、疲れるし、大変な作業なのだ。
「芸人生活14年・・・こんな大変なロケは初めてだ・・・ヒイヒイ、ゼエゼエ・・・」
と染弥さん。
私もこんなに大変な川くだりは初めてです。
それにしても臭い!
ホントに臭い!
特に隊長である私は前日の夜飲みすぎて二日酔い気味。
ウプッとこみ上げてきてしまうのだ。
サルシカ隊サポート隊(通常は宴会部)がゴミ回収もサポート!
川をくだっているのも大変だけど、まわりの皆はもっと大変なのだ。
ところで、写真のサポート隊の3名は、家のそばの川の掃除をボランティアでやっている。
子供の頃、自分たちが夢中で遊んだ川で、自分の子供や近所の子供たちも遊ばせてあげたい・・・と思ってのこと。
やるときはやるのだ。
えらい!のだ。
酒ばっかり飲んで、文句ばっかり言ってるわけじゃないのである。
ドロ地獄をなんとか脱出!しかし足や体が臭いのだ。
ヒ~たまらん!と言っている。
またこんなところにも自転車。
ペットボトルのゴミはもうホントにスゴイ!
それにしてもすさまじいゴミなのである。
もはやここは川ではなくゴミ箱である。
これが悲しい我われのふるさとの川の現実。
三重県には、他県の人々に誇れるような清流もあるけれど、こんな川も存在してしまう・・・。
もう自転車ゴミを数えるのはやめた。
中間地点を超え、いよいよ町の中心へと入る。
>>>不安がつのる中、その3につづく。