第12回「悪戦苦闘!岩田川くだり」その2

投稿日: 2008年04月19日(土)23:26

2008年4月19日(土)
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水は見事なコーヒー色。
すさまじい護岸工事。
気持ちを奮い立たせて「いざ出発!」

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男3人はちょっと重い。
特に隊長の体重が85キロオーバーになってしまったので、喫水が後ろにいくほど微妙に下がっている。

昨日までの雨で水はやや多め。

しかしそれでも川は浅く、パドルが水底に当たる。
すると、真っ黒なヘドロが巻き起こり、下水の匂いがプーンとくる。

こんなドブ川をカヌーでくだるのは、隊長の私ももちろん初めてである。

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排水溝から流れ出る水が臭い。

「に、逃げろぉ!!」

何だかスリル満点のダウンリバーである。

しかしこんな濁った川でも生物はいる。
なぜかカメがたくさんいた。
ニョキッと頭だけ出しているのだ。

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テレビの撮影隊はカメラが重いので大変である。
緊急出動の軽トラを駆って、我われのカヌーを追いかけるのである。

カメラマン加納は走って追いかけてくるし、他の隊員たちもそれぞれの車で追いかけてくるし、一大スペクタクル映画のようなのだ。

しかし、みんなが追いかけてるのは、ドブ川をいくカヌーなのである・・・(笑)。

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まさにドロとゴミの世界です。これまでにここをカヌーでくだった人はいるのでしょうか。

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川の上には美しい春の風景が・・・。しかしカヌーに乗っている3人からは見えません

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カメ、鳥、魚影・・・意外と生命の気配があります。

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突然現れたカヌーに驚いて飛び立つカモ。

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しかしそれにしてもゴミが多いのである。
海までの中間地点ぐらいまで来ましたが、ココまでで20台ぐらいの捨てられた自転車、数台のバイクを発見した。

少しは浄化活動に貢献しようと、自転車の引き上げをすることに。

しかし、ドロというかヘドロに足がズブズブ入っていき、作業は難航!

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ヘドロに足をとられて身動き不能になった染弥さん。
臭いし、疲れるし、大変な作業なのだ。

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「芸人生活14年・・・こんな大変なロケは初めてだ・・・ヒイヒイ、ゼエゼエ・・・」

と染弥さん。

私もこんなに大変な川くだりは初めてです。

それにしても臭い!
ホントに臭い!

特に隊長である私は前日の夜飲みすぎて二日酔い気味。
ウプッとこみ上げてきてしまうのだ。

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サルシカ隊サポート隊(通常は宴会部)がゴミ回収もサポート!
川をくだっているのも大変だけど、まわりの皆はもっと大変なのだ。

ところで、写真のサポート隊の3名は、家のそばの川の掃除をボランティアでやっている。
子供の頃、自分たちが夢中で遊んだ川で、自分の子供や近所の子供たちも遊ばせてあげたい・・・と思ってのこと。

やるときはやるのだ。
えらい!のだ。

酒ばっかり飲んで、文句ばっかり言ってるわけじゃないのである。

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ドロ地獄をなんとか脱出!しかし足や体が臭いのだ。
ヒ~たまらん!と言っている。

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またこんなところにも自転車。
ペットボトルのゴミはもうホントにスゴイ!

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それにしてもすさまじいゴミなのである。
もはやここは川ではなくゴミ箱である。

これが悲しい我われのふるさとの川の現実。
三重県には、他県の人々に誇れるような清流もあるけれど、こんな川も存在してしまう・・・。

もう自転車ゴミを数えるのはやめた。

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中間地点を超え、いよいよ町の中心へと入る。

>>>不安がつのる中、その3につづく。