毎月恒例の「やまびこカフェ」のレポートである。
三重県津市美里町の人口94人の集落で開催されているコミュニティ・カフェで、もう3年めに突入している。
改めて言っておくと、開催されている場所はサルシカ秘密基地。
最近、秘密基地は平日の夜、軽キャンカーの作業場と化していて、木くずやら道具がいっぱい。
イベントの度に片付けるのが大変(笑)。
前日から、中谷のとうちゃんと掃除して、レイアウトも変更して、カフェ仕様に。
カフェを運営してくれている集落のおかあさんたちも前日にやってきて、こうして花を飾ったり、食材の事前加工をしたりしてくれている。
手書きメニューは、ひとりのおかあさんが黒板を前日に自宅に持ち帰って丁寧に書いてきてくれる。
スタッフの似顔絵を入れるのが定番化。
また、別のおかあさんは、必ず食後のデザートを作ってきてくれる。
今回は、栗の渋皮煮。
そして栗きんとんまで!!
カフェ当日は、朝6時半から準備開始。
本当におかあさんたちの頑張りには頭がさがる。
しかも楽しんでやっているのが、すばらしい。
この日はあいにくの雨。
雨になって足元が悪くなると、やはりお客さんの数が減るので、数量を調整している。
さすが、なのだ。
朝8時。
オープンになると、集落の方々がそれぞれ歩いてやってくる。
本日のモーニング。
ミネストローネのスープ、
エリンギのバター炒め、
サラダ、ゆで卵、
パイナップルのデザート。
これにコーヒーとパンがついて200円!
モーニングのまえに渋皮煮をつまみ食いの定やん(笑)。
集落で一番ゲンキなお父さん。
美里の劇場「ベルヴィル」のパンフレットを見ているお父さん。
ベルヴィルの季節ごとのパンフレットは、美里の田畑の風景を切り取っている。
そこに写っているのは、美里のおとうさんおかあさん。
「おい、これ、◯◯の◯◯さんやないかあ」
「すました顔で写っとるのぉ」
などと笑っている。
この日は小さなお孫さんの姿も。
最近、集落の外で暮らしている息子さんや娘さんもカフェに顔を出してくれる。
これもご近所のおじいちゃんおばあちゃんの楽しみのひとつになっている。
お客さんの数は少なかったけれど、その分ゆっくりと楽しんでいただけたようである。
最後はおかあさんたちのまかないで終了。
かつてPTAや子育てでいっしょに奮闘したおかあさんたちが、今度は地域のために奮闘している。
やまびこカフェを成長させるさらなる企画も考えているようだ。
いったい何がはじまるのか。
楽しみである。