第69回「魚飛2009」

投稿日: 2009年07月21日(火)22:34

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わはははははは、今年初の魚飛渓なのだ!!
めちゃくちゃうれしいのだ!!

「え、なんだ、なんだ、魚飛って?」
という方も多いかもしれないので、改めて紹介しよう!

魚飛渓(うおとびけい)は、三重県北牟婁郡紀北町海山区、銚子川の上流にある。
紀勢道大内山ICを下りて、国道42号を尾鷲方面へ。
三重県津市から車で2時間ほど。
名古屋からだと3時間ほどである。

その魚飛は、巨大な岩がゴロゴロと転がる奇観であるが、そこを流れる水が恐ろしいほどに、心震えるほどに美しい。
一度、この川に潜り、遊べば、必ず中毒になる。
我われサルシカ隊は、これを「魚飛中毒」とマジで呼んでいる。

隊長一家も、この魚飛を初体験した夏は、ほぼ毎週のように通ったものである。

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今回の参加者は、バカエミ一家。
おとな2人、こども3人。

そして隊長一家と、タカシ隊員の娘と息子。
つまりこちらも、おとな2人、こども3人。

計おとな4名、こども6名の10名である。

午前10時、魚飛渓の手前の「権兵衛の里」駐車場にて待ち合わせ。
キャンピングカーのサルシカ号を更衣室にして、そこで全員が水着やウェットに着替える。
そしてトイレ(特に大)をしっかりと済ませる。

そしていざ魚飛へ!!!

今回は、滝の滑り台がある上流へ。
車を停められる道から、500メートルほど、浮き輪や弁当や水中眼鏡などを持って歩く。

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じゃじゃ~ん!!
これが滝です。
落差は2mちょっとほどでしょうか。
ここを滑り落ちるのです!!

*ここは、手前の「キャンプイン海山」というところで体験プログラムとしても楽しめます。
初心者の人やライフジャケットなどを持っていない人はこちらをご利用するとよろしいかと。

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道路から川に下りるやいなや、子供たちは嬌声をあげて遊びだす。
やはり子供たちには、山よりも海よりも「川」なのだ。
コーフン度合いが違う。
殴りたくなるほど、はしゃぎまくる(笑)。

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魚突きを覚えてから、すっかり興味が川から海へと移ってしまったバカエミとM子。

「だってさ、川に両腕ほどの大物って滅多におらんやん」
「タイもブリもハマチもおらんやん」

などとぬかすのである。
そもそもこのオンナどもは20cm以上の魚をまだついたことがないのである。
それもフグとキュウセンを突いたのみなのである。
偉そうなことを抜かすな、ボケェ、と言いたいのである!!

が、このオンナどもは、川に来たら来たで、結局は獲物を探すのである。
彼女たちにとって、海、山、川はレジャーの場ではない。
狩猟の場なのだ。

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「最近、ダイエットしてると言ってる割にはかなり太ってきたけれど、水の中では身軽やにぃ~。人魚やに~、わたし~」とバカエミ。

はい、ホントにバカです。

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テナガエビを追い求めて潜りまくるM子。
1ヶ月ほど前、足の静脈瘤が破裂するというショッキングな出来事が発生し、楽しみにしていたダイビングをキャンセル。
この1ヶ月間、「老化、老化、老化、老化、老化、老化」と寝言を言い続けたらしいが、水に入ったらもうゴキゲンなのである。

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魚飛には、さまざまな生き物がいるのだ。
鮎、アマゴなどは、川の中を団体さんで泳いでいるが、あまりにも早いので写真に撮ることはできない。
テナガエビもいるけど、石の裏側なので撮れない。
なので、身動きしないカエルと、のろいドンコのみ撮影(笑)。

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さて、いよいよ「滝滑り」である。
ドドドドドドドドッ・・・とスゴイ音がしている。
結構な迫力である。

「さあ、みんなでいこうぜ!!」と子供たちにゲンキに声をかける。
「おおお!!」という返事を期待したが、ぜんぜん返ってこないのである。

「イヤだ、あんなのイヤだ、怖すぎる、頭打って死ぬ」

最年長の小学5年生ですら、青ざめつつ首を横に振ってるのである。

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こうなったら大人だけでもいくのだ。
これがサルシカ隊なのだ。

「カツマサ、いきまーす!」
「M子、いきまーす!」
「隊長・・・うびゃあああああああああああ!」

オタクな中年どもは、まわりの失笑をかえりみず、果敢に挑戦した。
最初はただのウォータースライダーだ。
が、滝なのでトーゼン途中で落ちる。
まわりは落ちる水だらけ。
そのままズボボボボと滝つぼに落ち、水流に巻き込まれる。
もう何が何だかわからない。

ブホッと水面から顔を出すと、「うひょ~」と声が出る。
これは面白い。
たまらん。

すぐさま2回目をやろうと岩場をよじのぼるのであった。

が、ひとりだけ、滝の方に近づいてこようともしないヤツがいた。
そう、バカエミである。

バカエミはマジで恐れまくり、ギャグをかますことなく、逃げまくったのである。
まったくの根性なし、である。

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さあ、昼メシだぁ!!
今回はめずらしく、バカエミもM子もサンドイッチ勝負で!
両家の定番は1升炊きオニギリなのだが、たまには趣向を変えて。

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食パン6個分ぐらいのサンドイッチが30分もしないうちにすべて消えた!!
オニギリだろうがサンドイッチだろうが、すべて食い尽くすのがサルシカ隊である!!

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食後、もう少し下流の、我われがいつも遊んでいる淵に移動。
こちらの方がテナガエビが多い(ような気がする)。

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今回の魚飛のコンディションは、かなり悪い方であった。
まず天気がいまひとつで、水がエメラルドにキラキラ光るのをあまり見ることができなかった。
水量がかなり少なく、そのせいか透明度も若干悪かった。

まあ、それでも十二分に楽しめるのが「魚飛」なのであるが・・・。

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なぜか魚飛にくると、子供を水中に放り込みたくなる(笑)。
そしてどうやら子供たちは、水中に放り込んでほしくなるものらしい。
この重労働がえんえんと続く(笑)。

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疲れ果てて倒れる隊長。
まあ、大人も子供も、疲れ果てるまで遊ぶってのは大切なことだ。
遊びつかれた充実感は、何にも代えられない。

などと書きつつ、この時のワタクシ(隊長)の疲れはまったく違うものだと思うが(笑)。

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後半になってバカエミとM子がテナガエビをつかまえはじめた。
獲るたびに、「とった、とった、とった、とったでぇ」とうるさい。
そして写真を撮れ、とカメラのそばに寄ってくるのだ。

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「今日は私のテナガエビの方が大きいに」とM子。
「最初に獲ったんは私やで」とバカエミ。
「いつもは大きさで勝負やのに、なんで自分が負けるとスピードになるんさ」とM子。
「子供やなぁ」とバカエミ。
「どっちが子供なんさ!!」とM子。

以上はかなり忠実にふたりの会話を収録したものである。
本当に毎回、こんなことをして競い合っているのである。
だんだん白熱してくると、「うるさい兄嫁やなぁ」「だまれ、小姑め!」などと怒鳴りあうため、二人をよく知らない人たちを慌てさせるのである(笑)。

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ケンカしてる割には、今回の収穫はこれだけ(笑)。
たった4匹です。

こうして、2009年最初の「魚飛」での遊びは終わったのである。

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その夜。
またもや「夏祭り」のリハーサル宴会なのである。
焼き鳥を焼く練習、生ビールを注ぐ練習と称して、サルシカ宴会部のプチ宴会なのである(笑)。

リハーサルも1回ぐらいなら笑って済まされるが、2回もやると、もうホントに「バカ」と言われても仕方ないのである(笑)。

でもまあ、もうやっちゃったから仕方ないのだ(笑)。

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で、そこで・・・。
4匹のテナガエビも焼いて食べちゃいました!

(おしまい)