ずっと忙しかった大工の坂下さんに時間が出来たので、サルシカの軽キャンカー制作は劇的にスピードアップした。
朝。
キャンピングカーをつくるなんて、大工の坂下さんもわたくしも、みんなはじめてのことなので、実際につくってみないとわからないことが多い。
頭の中のイメージは出来上がっていて、互いに確認しあったうえで制作に入っても、車は思わぬところでボディが曲がっていたり、唐突に奨学物などが出現して、大きな変更を余儀なくされる。
変更ならまだしも、やり直しということも多い。
だから、朝、坂下さんがくると、その日の作業の打ち合わせをみっちりとやる。
イメージの確認を再度やる。
そのうえで坂下さんは作業に入り、わたくしは仕事に飛び出していくのだ。
日中工事2日目。
夜、わたくしが秘密基地に戻ってくると、なんとキッチンの反対側に設置する棚がほぼ完成していた。
車のボディの型をすでに反対側でとってあったので、すぐさま型が出たというのと、こちらの棚は仕掛けが少ないというのもあったが、それにしても驚くべきスピードだ。
これまで毎晩2時間ずつやっていた工事がばかばかしく思えるほど(笑)。
が、あの2時間の繰り返し、試行錯誤があって、この今があるのだ。
きっとそうだ。
そうに違いない(笑)。
ギャレー(キッチン)したの扉も出来ていた。
左側が上に開く。
開いた棚のフタはそのまま小さなテーブルになる。
そこに洗い物を置いたり、もしくは小さな携帯コンロを置いてお湯を沸かしたりする。
日中工事3日目。
この日、隊長のわたくしは夜の仕事だけだったので、日中は坂下さんといっしょに作業に入る。
ギャレーの下にコンセントと12Vのシガーソケット等を仮置き。
俄然雰囲気が出てきたぞ。
萌える(笑)。
左の棚の固定方法に問題発覚。
ベットのスペースを考えて、下部がないので、固定強度が足りない。
ふたりでうんうん考えて、いいアイデアを思いつく。
が、パーツが必要なのでホームセンターに買い出しにいくことに。
そのまえに、中谷の父ちゃんの行きつけである久居のラーメン店「神楽」で腹ごしらえ。
大工の坂下さんは、チャーシュー丼までつけてしまう男前(笑)。
秘密基地に戻って再び作業。
田んぼの草刈りから帰ってきた中谷のとうちゃんがひと休みしていたので、刷毛を持たせて作業を手伝わせる(笑)。
そして。
日中作業4日目。
いよいよサイドのスライドドア上の棚の制作に入る。
この棚をつくるのは運転席側のみ。
助手席側にもつくると居住空間がせまくなるので、こちら側だけ。
続いて木材屋でもある中谷の父ちゃんが、板の貼り合わせ作業に入る。
そう、ベッド部分の板である。
クッキーという薄い木の板を、貼り合わせる板と板の間に挟み込み、確実に固定。
木工用ボンドをつけて、万力みたいな道具で板と板を完全密着させる。
合板を使えば早いのだけれど、重いし、せっかくだから天然木にこだわってみた。
中谷の父ちゃんに作業場を奪われたので、大工の坂下さんはついに青空の下で作業。
まあ、こちらの方が気持ちいいし、軽キャンカーのそばで作業できるので早い。
朝イチに貼り合わせた板がくっついて、いよいよベッドの制作に入る。
もちろんこのままのフローリングじゃないっすよ。
この板の上にウレタンを敷いて布で覆うのだ。
次回、さらにススムくん!!
乞うご期待!!