「今シーズン初の薪集め」455回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年10月24日(月)08:31

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いま薪ストーブは、サルシカの拠点である秘密基地にひとつ、自宅にひとつと、大きいヤツが2つあるし、ピザイベントや焼肉イベントなどでも薪を消費するので、年間で使用する薪の量は半端ではない。

しかし暮らしているのは山の裾野で、ありがたいことに毎年どこからか大量の薪(原木)がやってくるので、ここ数年は薪に苦労したことがない。
特に昨年は薪棚がいっぱいになって保管場所がなく、薪集めイベントこそしたものの、わたくしは薪の回収をほとんどしなかった。

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さすがに今年は集めなくちゃいかんなあ、と思っていたら、

「おーい、木を切ったぞ〜、邪魔だから持っていってくれい〜」

と、ご近所さんから連絡をいただいた。
あちこち探して回らなくても、向こうからやってくる。
これが里山暮らしのいいところ。
ありがたいことだ。

さっそく中谷の父ちゃんとともにチェンソーのメンテ。
シーズンインのときは念入りに。

目立てもしっかりとやって、ふたりでいざ出撃!!!

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現場はサルシカ秘密基地から車で5分ぐらいのところ。
すぐ近くまで車を乗り入れることができる好立地。

が、相手がデカい。
超大物!

ある程度のサイズで玉切り(薪にするための小切り)にしてくれてあるのだが、それでもひとつが80キロぐらいあったりする。
つまり、小デブのわたくしが、ゴロゴロ転がっている状態である(笑)。

しかも大量!!
たぶんワンシーズン分は余裕である。
つまり、われわれの薪集めはもうここで終了ということだ。

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ユンボでも持ってこないかぎり、とても運べる大きさではないので、チェンソーで縦斬りにして半分にする。
手間はかかるが仕方ない。

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半分とちょっと縦に切って、そこにクサビを入れて叩き割る。
思いのほか簡単に割れるが、思い原木を動かし、チェンソーで切り、クサビを叩くという作業の繰り返し。
息があがる。
汗がぼたぼた落ちる。

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午前10時からはじめてお昼前までにこれだけ。

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なんとか軽トラ1車分確保。

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いったん秘密基地へ戻り、M子が用意してくれた昼ごはんを食べる。
久しぶりに真剣にチェンソーを振り回したおじさんふたりはもう息も絶え絶え状態(笑)。

「もう今日はやめちゃおうか」
「ビールでも飲んじゃおうか」

互いに相手が「やめる」と言い出すのを待つが、今日という日を逃すと次のチャンスがなかなかないことを知っている。
オトナなふたりは、メンドーをあと伸ばしにすると地獄になることを経験で知っている(笑)。

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ヨレヨレなのに、軽キャンカーのパーツのエイジング加工をする隊長のわたくし。
これもやれるときにやっておかないと前に進まない。

ゴシゴシやって、コーヒーを飲んで午後の部に出撃。

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超大物サイズをいくらか片付けると、その下から中クラスのほどよい原木が出てくる。
さくさく切っていく。

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ほどよいと書いたが、それは超大物サイズを目にしたあとのことであって、実はそいつらもなかなかの大物であった。
切ったはいいけど、運ぶのが大変。

「なんでこんなに切っちゃったんだ!」
「後先考えろ!」

と、互いに文句を言いながら運ぶ。

人間、力の限界に達すると、どうなるか。
寡黙になる?
泣く?

いや、人間ってやつは限界に達すると笑うのだ。
あまりに辛すぎて、ヘラヘラ笑い出すのだ。

「ああ、ちくしょう、こんなのやってられるかってんだ、てへへへへへ」
「ああ、腰が痛いよ、あはははははは」

もう完全に逝ってしまっている現象である。
近くで幼稚園の児童と保護者がウォーキングラリーをやっていたが、さぞ驚いたことであろう。
すぐさま子どもたちは姿を消したが、たぶんあれは親が恐れをなして連れ帰ったに違いない。
せっかくのレジャーを邪魔して申し訳なかったのだ。

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その後2車運んで、軽3車分。
秘密基地に駐車場にまた大きく原木の山をつくってしまった。

さあ、この薪を誰が割るのであるか。
いつ割るのであるか。

誰か隊長であるわたくしに説明してくれたまえ(笑)。