第14回「新穂高まで遠征なのだ!」

投稿日: 2008年04月25日(金)12:14

001

4月なのにスノーシューなのである。この後吹雪きになっちゃうのである。

002

フォトグラファー加納準と共に、岐阜県の新穂高に行ってきたのである。

隣の県なのに、なんと津市から車で4時間以上もかかる。
非常に遠いところなのだ。

今回の旅は、フォトグラファー加納準と二人だけ。
危険な匂いがするのだ(笑)。

ちなみにフォトグラファー加納準と隊長の私は30年近い付き合いだが、一度も二人だけで旅行したことがない。

そもそもヒゲ、デブの二人が、仲良く一緒にいるだけで気持ち悪いのだ。

003

今回、私はフォトグラファー加納準のお手伝いなのだ。
カメラアシスタントとして奴隷のように働くのである。

今回のフォトグラファー加納準の仕事は、ロープにぶら下がっている乗り物の撮影。
私はアルプス方面というか新穂高は初めてである。
結構ワクワクするのである。

さすが日本アルプス!という光景です。
隊長は高所恐怖症です。

014
015

こう見えてもプロのカメラマンです。
仕事のときは真剣勝負です!

006
007

新穂高のロープウェイはなんと2階建て!

008

私はひたすら肉体労働です。

フォトグラファー準に、
「レンズ!」と言われれば、すぐさま走って背中を向けてしゃがみ、「はいどうぞ!」です。

手が冷たいといえば軍手を出し、レンズが濡れたといえばタオルを出します。

まるで奴隷のようですが、意外と私はこういうの好きです。

ええ、いつも妻のM子にしつけられてますから・・・(涙)。

013

新穂高の展望台からの眺望。これは隊長の奥田がコンデジで撮影。

009
010

展望台は標高2000mのところにある。
気温2℃。一面雪だらけ。

011

「ぬおおおお、なんなのだこの雪は!」

観光気分でついてきた私(隊長)は、山頂につくなり、いきなり後悔するのである。

30キロはあろうかという機材バッグを担いだ私は、フォトグラファー加納に、
「あっちへいけ、こっちへ歩いてこい、ちょっと走れ、ヘラヘラ笑うな!」
などと命令され、雪の中をザクザクと動き回るのである。

017

「おお~、それにしてもいい眺めなのだ!」

展望台からの眺望に、隊長の疲れた心と体は癒されるのである。

でも背中の機材は重いのである。

018
019

「うーむ、ガスが晴れんなぁ・・・」
「お、晴れた!チャンスや!」

020

この日は夕方ぐらいまでバシャバシャ撮影。
ロープウェイにも何度も乗って、アチコチ歩き回ったのである。
疲れたぁ!!!!

022

近くのホテルに入って、すぐさま温泉に入って体を温める。
で、夕飯を食って、そのあとは部屋でひたすら飲む。
飲むったら飲む!(笑)。

レストランで生ビールを飲み、部屋で缶ビールを20本近く飲んだ。

しかしフォトグラファー加納も私も、滅多に二日酔いにならないから不思議である。

朝はパチクリと起きるのである。
オッサンの証拠であろうか。

021

翌日。
午前7時半。

ホテルの朝食。

私はごはん2杯、フォトグラファー加納は3杯。

朝からガッツリ喰うのである。
だから二人とも太るのである。

023

9時前から、熊笹をかき分けつつ、山歩きである。
カメラマンの仕事も大変なのである。

「いやナニ、観光気分で、温泉はいってのんびりしとってくれたらエエで」

といっていたフォトグラファー加納に、まんまと私はハメられたのだ。

024

なんと熊も出没するのである。
しかしこのあたりのは小さくて、出会ったらほとんどすぐ逃げていくそうだ。

運がいいと、ロープウェイからも、木の上で昼寝してたりする熊が見られるそうである。

028

ガイドの方にいろいろとお話を聞いた。

「あれが槍ヶ岳、あっちは焼岳・・・」

ガイドのおじさんは、見渡せる山はすべてわかっているし、足元の草や木々の名前も知っているのである。

隊長の私はこういう人にすぐ憧れてしまうのだ。

029

再びロープウェイにのって山頂へ。
きょうは雪の中を少し歩いて、撮影。

雪が深いので、なんとスノーシューを借りた。
まさか5月を目前にしてスノーシューを履くことになるとは思わなかった。

けど、初体験なので素直にウレシイ。

031

ところが、山頂は横殴りの雪とガス。
撮影どころじゃないのだ。

コーヒーを飲み、メシを食い、ウンコをし、またコーヒーを飲み、ガブガブ飲み、待つ。

2時間ねばってようやくガスが晴れた!

030
027

スノーシューを履いて喜ぶ加納。
足元は普通のスニーカーだ。

032
033
外に出るとまたガスが!!!
撮影不可能。
スノーシューでひたすら歩く。

034

ま、こんな調子で1泊2日の撮影は終わり・・・
帰り道、平湯温泉というところに立ち寄り、日帰り湯に入る。

人がまったくおらず、なんとフォトグラファー加納と私のふたりだけ。

で、こんな写真を撮ってしまう。

しかし新穂高も平湯の温泉は最高なのだ。
硫黄の匂いがかなりある。
しかし、湯はやわらかい感じ。

ホントはもっといろいろ体験して、面白レポートにしようと、フォトグラファー加納と企んでいたのだが、天気待ちやら移動の遅れで、スノーシューぐらいしかできなかったのだ。

申し訳ないのである。