「サルシカ隊のみなさんは、すみすでしょっちゅう宴会をやってるんでしょ?」
と、よく質問される。
が、実はそんなことはないのだ。
2、3人のグループで普通のお客さんに紛れて飲んでいることはしょっちゅうあるけれど、サルシカのメンバーがずらりと並んで大宴会してる・・・なんてことは、ほとんどないのだ。
ハイテンションおバカグループのわれわれが店を牛耳っていたら、ふらりと入ってきたイチゲンさんなんぞ、ライオンの集団の中に放り込まれたヤギのようなものである。
怯えまくり、引きまくり、もう二度とすみすに来てくれないであろう。
だから、これまで自粛していたのである(笑)。
まあ、なかなか席が空いていないというありがたい状況であったこともあるけれど。
さて。
まりりんのお店をつくろう工事の午後編である。
食事を終えて店に戻ってくるやいなや、みんなすぐさま作業開始。
マスターみずのっち、ママまりりん、ふたり仲良く床の接着剤剥がし。
大工の坂下さんは傷んだ壁に合板を貼り付け補修。
すごいスピードで貼り付けていく。
12月25日のクリスマスの本工事で、壁に漆喰を塗る予定である。
だから今のうちにすぐさま塗れるように準備しておくのだ。
ちなみに、壁はピンク色になる。
漆喰にピンクの塗料をまぜて塗るらしい。
もちろん色の指定はまりりん。
床も、冷蔵庫も、すべてピンク!(笑)
かわいいアイドルのお店にするのだそうだ。
色やコーディネートに対して、もはや誰も意見を言わない・・・・(笑)。
たぶんまりりんワールド全開のお店になると思うので、覚悟して来店してもらいたい。
第七劇場の演出家、鳴海さんが覗きにやってくる。
彼は、舞台ゲージツの世界において、光の魔術師と呼ばれている男である。
すみすのライティング設計は、すべて鳴海さんがやってくれたものだ。
で、今回、みずのっちの店もまりりんの店も、再び彼にお願いしようということになっているのだ。
「あのね、あのね、鳴海さん、まりりんはな、ミラーボールが欲しいの!」
いきなりの右フックな発言に、笑うしかない鳴海さん。
果たしてどんな照明になるのであろうか。
NPOの代表として、隊長として、ひとりの客として、不安である(笑)。
続いて、「おばんざいバルすみす」の女将すみちゃんが店の仕込みのまえに陣中見舞にやってくる。
「壁は全部ピンクでカウンターはパープルで、あちこちにヒラヒラをいっぱいつけよと思っとんの〜」
まりりんワールド全開で妄想するまりりんの話を聞いて爆笑するすみちゃん。
「マジかあ、お客さん目が痛なるでぇ、ホンマあ!」
サルシカの店舗事業部を支えることになるであろう3人。
右から、元砲丸投げ選手のすみちゃん。
真ん中、昭和の歌姫まりりん。
左、ラーメン命の筋肉バカみずのっち。
おいおい本当に大丈夫か、これ(笑)。
そんな飲食店チームの心配になるやりとりを耳にしつつ、壁の補修作業を懸命につづける大工の坂下さん。
笑いながらも目が少し泳いでいる。
たぶんプロとして、いま自分がなにをつくろうとしているのかわからなくなっているのであろう。
さもありなん、である(笑)。
傷んでいる壁の部分がどんどん補修されていく。
さすがプロの仕事!!
午後。
地元の新聞の取材を受ける新マスターとママ。
あろうことか、ママは疲労困憊で座り込んだまま取材を受けている。
とんでもないヤツだな、本当に。
まだ店をぶっ壊している状況で、取材を受けるというのはありがたい話だ。
しかし。
この状況を冷静に判断すると、町の「創造」ではなく、間違いなく「破壊」だ(笑)。
看板の分解を試みるが、どう外せばよいのかわからず敗退。
壊すのは得意だけれど、きれいに外すという作業がわれわれにはデキない。
この看板はベースをそのまま使い、配線をすべてやり直す。
電球をLEDに変更し、そしてアクリル板を新たにして看板を作り直す予定である。
もうチカチカしまくるよ(笑)。
大騒ぎしつつ、まりりんのお店を工事している間、隣のみずのっちのお店では、職人さんがもくもくと作業中。
床のセメント工事中。
来週には入口にサッシも入るそうだ。
いよいよ店のカタチができあがってくる気配である。
その日予定していた工事をほぼ完了し、おばんざいバルすみすへ移動。
きょうばかりは、サルシカの工事メンバーで打ち上げしちゃうのだ!!
すみちゃんにみんなの写真を頼んだら、なぜか自分の顔のドアップ写真を撮ってやがった(笑)。
飲んで食べて、しゃべって笑って。
で、酔って壊れはじめると、おっさんはこんなことをはじめる・・・・。
ああ、またしばらくサルシカの団体は、すみす出入り禁止だ(笑)。