「ポポ君ラーメン伊賀出店!」第478回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年12月22日(木)09:26

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謎の留学生ポポ君とは何者なのか。
そして、その謎の中年苦学生はなぜラーメンをつくるのか。
魅惑の味を追い求めるのか。

そのあたりのことについてはこれまでのエピソードを振り返っていただくとして・・・・・

そんなポポ君(写真左のおっさん)に出店依頼がきた。

伊賀の銭湯、池澤湯の主から(写真右のおっさん)。
その主が経営するうどん店「うどんの池澤湯」で、お試しお楽しみ企画で、ポポ君ラーメンを販売してみないか、と。

あのね、銭湯のおっさん。
ポポ君はラーメンの修行はしてるけど、ずぶの素人なのよ。
お金をもらってラーメンをつくったのは、秘密基地の超無謀なラーメンバル企画「ポポ&すみす」でやっただけなのよ。

それをアンタ、いきなり伊賀のまちなかのお店で販売しちゃおうだなんて。
冗談も休み休み・・・・

え、それでもやっちゃう??
本当に??

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おっさんたちはすぐ悪ノリする。
冗談が冗談でなくなる。
お金と時間に余裕があったりすると、もう本当にイノシシや水牛のように突き進んでしまう。

まあ、サルシカがそもそも猪突邁進集団なのだから仕方ない。

が、決まれば決まったで努力をするのが、サルシカであり、ポポ君のすごいところ。
ポポ君は夜な夜な伊賀出店のためにラーメンの試作、試食を繰り返す。

アシスタントは、今度、津市の大門でお店を出す「まりりん」。
写真を見ると、白い液体が入ったビンがわずかに見える。
これは伊賀のどぶろくだ。

手伝うと言いつつ、スキあらば飲む。
とんでもないアシスタントだ(笑)。

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ポポ君は日々精進。
毎回、少しずつ味付けを変えている。

おおよその方向性は決まってきたけれど、味を整えていくのはまだまだこれから。
発展途上の味なのだ。

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朝早く、津市美里の山を下りたポポ君は、伊賀のうどん池澤湯へ。
伊賀上野城のお膝元、古い町並みのなかにある。

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この日、うどんの池澤湯は定休日。

つまり、ポポ君ラーメンのみの販売で勝負なのだ。
お手伝いは、池澤湯の主のみ。

おっさんが仕込み、おっさんが注文をとり、おっさんが運び、そしてお会計をする、とてつもなくむさ苦しいお店なのだ(笑)。

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ポポ君が新たな場所で挑戦するのである。
応援にいかないわけにはいかぬ。

サルシカ隊長のワタクシは、朝一番で用事と仕事をこなし、妻M子を連れだって池澤湯へ。

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われわれが入ったら、なんと店内はほぼ満席!!
お昼時ということもあるだろうけれど、すごい人気なのである。

こんなにたくさんのお客さんの注文をポポ君はサバキきれるのであろうか。

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ポポ君は広い厨房でひとり、スープと麺と戦っていた。
ラーメンづくりは孤独な戦い。
おのれとの限界との戦いなのだ(たぶん)。

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「開店と同時にお客さんがやってきて、驚いたなあ」

ポポ君は笑いつつも緊張の面持ちを見せた。

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というわけでポポ君ラーメン登場!!

白鶏湯のポタージュスープ。
コッテリにみえるけれど、実はあっさり。

ワタクシが座った席のまえに、かなりご高齢のご婦人がポポ君ラーメンを召し上がっていたのだが、最後はスープをズズズと飲み干し、

「こんなさっぱりしたラーメンはじめて。スープをこんなに飲んだのもはじめてやわあ」

と、われわれのことを知ってか知らずか、にこやかに言った。

これはうれしいことではないか。

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サルシカ銭湯めぐり班長のケロリンも登場!

ラーメンは600円。
サルシカ米のごはんはおかわり自由で100円。

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池澤湯の奥さん、息子さんもいっしょに、内輪席で盛り上がる(笑)。

それにしても。
恐ろしいことに、すでに別のところからポポ君ラーメンの出店依頼が来ている。
商売でもないし、遊びにしては負担が大きいし、さてさてどうしたものか、と思っていたが、ポポ君は修行だと思って引き受けたいと眼光鋭く話していた。

彼のラーメン道はいまはじまったばかり。
道のりはまだまだ遠いのだ。

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言っておきますが、ポポ君ラーメンの出店計画なんぞはございません。
シャレの味として磨きに磨きをかけていきます。

ま、お笑いと話題づくりとして、ちょっと読んでみるかと思った方は、ぜひサルシカにご連絡くださいませ(笑)。