写真:加納準(Map下の3枚を除いて) 文:奥田裕久
今回お邪魔したのは、下の地図のところです。津市から車で1時間ほど。
より大きな地図で 伊勢茶 を表示
フォトグラファー加納準と、お隣の松阪市に、取材に出かけた。
前々から、加納と私は、三重のおいしい食材をどんどんレポートして、どんどん食べちゃおうぜ、などと企んでいたのである。
で、その第一弾として、松阪なのである。
松阪といえば、松阪牛(まつさかうしが正しい読み方です)であるが、今回はなんと「お茶」なのである。
長く三重を離れていた私(隊長)は全然知らなかったが、三重県はお茶の栽培面積、生産量、生産額が、静岡県、鹿児島県についでなんと全国第3位のお茶処であったのだ。!
で、三重でとれたお茶のことを「伊勢茶」と呼ぶらしいのである。
今回訪れたのは、松阪市飯南町でお茶の生産と加工を家族でやってる中村製茶さん。
先月、加納がこの近くの施設を仕事で撮影した際、たまたま畑に出ていたご主人と出会い、ご主人のお茶に対する取り組み、姿勢に感銘し、今回の取材となったわけである。
中村さんの伊勢茶「深むし煎茶」は、平成15年に関西茶品評会で農林水産大臣賞を受賞。
しかし中村さんは「当たり前のことをひとつひとつやっていくだけ」と淡々とした姿勢。
これが加納が惚れたところであろう。
奥さんの運転する軽トラの荷台に乗せてもらってお茶畑へと向かう。
天気がよく、荷台で受ける風が爽快である。
「わたし運転が下手なんで~すいません」
出発まえなぜか奥さんが謝ったが、加納と私はあまり気にせず荷台に腰を下ろした。
ギュイン。ギュルルルル!
半クラなしの直結急発進であった。
そのうえ「ザザザザザザザザザ!!」とお茶の木にボディをこすりつけながら豪快に走る。
畑についた時、加納と私は互いの無事を確認し、「よくがんばった」と肩を叩き合ったのである。
広大な畑をひとりで作業しているご主人の中村治郎さん。
茶摘ってのどかなものかと思ってたけど、こんな大型の機械を使う。
滑らかな山形にお茶の葉をカット。エアで後ろに飛ばします。
そしてこの大きな袋にどんどん葉が入っていく。うまく出来てるもんです。
すべての畑をこの機械でやってしまうわけにはいきません。
畑の端や斜面のところはこのように小さな機械を手で運びつつ作業。
左から、おじいちゃんの中村勇さん(81歳)、ご主人の治郎さん(51歳)、奥様の加津代さん(40ウン歳)。
隊長は昔ながらの刈り取り機でチョキンチョキンと刈ってみました。
こんなのでやってたらお茶のシーズンに刈りとりが終わらないよー!
お茶は椿科らしいです。食べてみましたが、青臭くて苦い!全然お茶の味がしません!
この葉っぱがどうやって「お茶」になるのか?