「待ち焦がれてタケノコ」第546回サルシカ隊がいく

投稿日: 2017年04月22日(土)19:05

最近、Facebookをやっていると、「◯年前のきょう、あんたはこんなことをやっていたぜ」と教えてくれる。
で、4月に入ると、

「◯年前、あんたはたけのを掘ってたぜ」
「◯年前はたけのこが山盛りだったぜ」
「たけのこづくしの宴会だ〜、わ〜〜〜」

などと、毎日のように出てきていたのだ。

が・・・・
三重県津市美里町の奥チベットと呼ばれているサルシカ秘密基地周辺では、たけのこは全然あがっていなかったのだ。
ちょこちょこと時間を見つけては竹林へ入り、足の裏でふくらみを探ってはいたのだが、今年は寒さが長引いたせいか、やつらは本当になかなか姿を現さなかったのだ。

しかし。
ついに朗報が入った。
集落で大きな竹林を持つHさんから、「そろそろいけるで」と電話があったのだ。

出撃当日。
中谷の父ちゃんは、たけのこ掘り用のクワの手入れ。
グラインダで刃を削り、すぱっとたけのこが切れるようにしている。

隊長のわたくしも掘る気まんまん。
お店のみんなにも届けたいし、お母ちゃんにも届けたいし、あの人にもこの人にも送りたい・・・。
てなことで一輪車に山盛りは必要なのだ。

秘密基地そばの田んぼでHさんと待ち合わせ。
天気がよくてご機嫌。
田舎暮らしをしててよかった!!

Hさんは普段、津の町に暮らしているのでこの集落にはいない。
少し遅れる・・・・というので、さっさと山に入らせてもらうことに。

意気揚々と山へ入るM子。
こやつは普段めったに山に入ることなどないのに、たけのこ掘りのときだけは必ず自分もやってくる。
さほどにたけのこが好きなのだ。
愛しているのだ。

が・・・・・。
たけのこはない。

きくらげみたいなのはあるが、たけのこはない。

去年ならば竹林に入った途端、黒く小さな頭があちこちに出ているのが見えたが、今年は本当にない。

ずいぶん奥に入り、日当たりのよい斜面でようやくたけのこちゃん発見。

M子、掘る。
自らクワを振るう。

恒例の「とったど〜!!!!」

まだ1本目だし、他に見当たらないので、やたら丁寧に掘り上げた。
食というかたけのこに対する貪欲さはハンパではないのだ。

中谷の父ちゃんも掘る。

明らかに本数は少ないが、じっくり探していくと、土の中にほぼ埋もれているやつらがちらりほらり出てくる。
イノシシが掘り起こしたあとはないから、これはまだ時期が早いのだ。
あと1週間ほど待ったら、もっと生えてくるであろう。

隊長のわたくしも掘る。
わたくしはこの数年でたけのこ掘りの腕をすさまじくあげたのだ。

ちょいちょいと足で土を削ったら、「おりゃ!」とひとくわでたけのこの根っこをとらえるのだ。
見つけたら、「ちょいちょいおりゃ!」で掘ってしまうのだ。
たけのこを掘る以外なんの役にも立たない技術であるのだが、磨き上げてしまったのだから仕方ない(笑)。

隊長、M子、夫婦で「とったど」の図。

このあと、隊長のわたくしは汗だけ流して仕事のためテレビ局へ。
M子が皮むきババア、中谷の父ちゃんが釜ジィと化して、たけのこを湯がき、アク抜き。

ちなみに収穫量であるが、まあ家で食べるには十分すぎる量であるが、人にわけるとなるとまったく足りない。
で、改めてリベンジをすることを誓ったのであった。

その夜。
われわれが掘ったたけのこは、サルシカの直営店、グループ展で調理され、食されたのであった。

こちらは、「キャンプバー・ランタン」のバターソテー。
醤油をたらりと落としてからいただく。
文句なしのおいしさ。

まるうの串揚げ。
試しにあげてもらってM子試食。
悶絶。

今シーズン、まだまだ掘るのだ。