石水峡のそばを走る新名神。
しかし、ワタクシは誘惑に負けたのである。
で、第17回の「サルシカ隊がいく」で紹介した、世界の亀山にある渓谷「石水渓」にいってしまったのである。
三重県津市の山奥にある我が家から車で30分ちょい。
そんな近くに、こんなキレイな水が流れる渓谷があるのだ。
ここはサルシカの影のボス・福田のKちゃんに教えてもらったところ。
最近水に入ることが何よりも大好きな、まさにカッパ化したM子は、前回の報告をみて、ずっといくチャンスを狙っていたのだ。
とはいえ、まだ6月の上旬である。
しかも山の清流。
しかもしかも、まだ朝の9時半である。
山間の石水渓に入った途端、空気がひんやり。
肌寒いのである。
私はすぐさま腰が引けるが、M子はそう簡単に引き下がらないのである。
すぐさま偵察に走るのである。
で、川に手を突っ込んできたM子の判断は・・・
「相当に冷たいが、30分なら耐えられる。だから30分だけいくわよ!」
という、なんとも壮絶な判断なのであった。
大体、M子は5ミリのフルウェットだからいいかも知れないが、私のは半そで半ズボンのハーフウェットである。
それもコストコで買った2980円の安物である。
「大丈夫、あなたは脂肪がたくさんついてるんだから!」
M子は時折、さりげなくヒドいことを夫の私にいう。
私は悲しさと恐怖ですでに体を震わせながら、M子のあとに続くのである。
山側から下におりる。
道の下をくぐるトンネルを抜けて川へ・・・。
足を入れた瞬間、フルウェットのM子は「うひょひょひょひょひょ」というワケのわからん悲鳴をあげる。
続く私は素足である。
ジョウダンでも声が出ないのである。
「マ、マジで冷たい・・・ムリかも・・・!?」
「でも気合でいくわよ!!!」
冷たさだけでなく流れも強烈。もう修行僧の気分です。
突き刺すような冷たさの水の中を泳ぎ、エメラルドグリーンの滝つぼへと向かいます。
この低い滝を乗り越えなくてはなりません。
写真を撮っている私を放っておいて、M子はドンドン進んでいきます。
「あ、そこ滑るわよ」
言うのが遅い!すでに私は滑って滝つぼの中(涙)。
泳ぎつつ、岩を這い上がって・・・・なんだか楽しい・・・。
滝つぼというか深い淵を泳いで更に奥へ。
しかし足が滑るので危険です。
「とりゃあああああああああ!」
滝つぼに飛び込むM子。
もちろんこの前に隊長の私もやりました。
フト気づいたら、上の道からおじさんがタバコを吸いつつ、私たちを不思議そうに見ていました。
「こんにちわ」と挨拶したら、「元気やのぉ」と真顔で言われてしまいました。
さあ、続いては水中探索。
流れが強いので、どこかをつかんでいないと、どんどん流されていきます。
冷たさがなければ、水があるかどうかわからないほど水が透き通っています。
感動的な美しさです。
ドンコを発見。昔は手長エビもたくさんいたそうですが、最近はあまりいないそうです。
冷たさで頭の回路が切れて寝る隊長。
およそ40分間。
キレイな水の中で楽しみました。
が、それが限界。
震える体で川から上がり、着替え。
人の姿がなかったので、私は堂々のフルチンで着替えをしました(笑)。
着替えを終えて時計をみたら、まだ11時前。
三重の暮らし・・・というか私たちの1日はとても長い。
これから昼飯を食べて、いざ仕事である。
東京&川崎時代には考えられなかった時間配分で私たちは生活してるなぁ、とつくづく思う。
この日、仕事を終え、夜の「火の用心」の夜間訓練を終え、家に戻ったの夜10時半。
充実しすぎの1日が終わりました。