写真/エネオス稲ちゃん 文/サルシカ隊長
2017年5月14日の日曜日。
紅茶づくりのイベントをサルシカ秘密基地にて行った。
2年ほどまえに、緑茶づくりイベントに続いて、紅茶づくりにもチャレンジしたが、決して成功とはいえなかった。
で、今年はそのリベンジなのだ。
この日は朝から、やまびこカフェ。
サルシカ秘密基地のある三重県津市美里町平木の集落のみなさんが中心となったコミュニティカフェで、月に一度、サルシカ秘密基地で開催している。
90名ほどの集落ながら、50人を越えるお客さんで大賑わい。
地元のお母ちゃんたちがお客さんの対応、モーニングセットの準備に追われる中、われわれサルシカの面々(写真は中谷の父ちゃん、M子、姐ゆかり)は、紅茶づくりに参加してくれるみなさんのお昼ごはんであるカレー作り(笑)。
カフェのお客さんたちは、
「おいおい、きょうはカレーもセットなんか〜」
「おい、カレーもくれ」
と、口々にうるさい(笑)。
と、そこに、サルシカIT事業部長のエネオス稲ちゃん(今回は写真も担当)の妹である「あけみ」ちゃんが、午後の紅茶用のスイーツを差し入れてくれる。
なんとすべて手作り!!!
あけみちゃん(写真/左)は、とにかく女子力がすばらしいのだ。
姪たちにつくるお弁当も本格的!
以前、妻の誕生日に手作り弁当をいただいたのだが、高級仕出し弁当かと驚いたものだ。
彼女のような存在がサルシカ秘密基地には必要だ。
ぜひ嫁いできてもらいたいものだ(笑)。
今回の紅茶の先生である池田夫妻が、黄色いオープンカーのビートでやってくる。
彼らは紅茶とケーキのお店を出すのが将来の夢で、紅茶づくりから自分たちではじめている。
で、サルシカが管理している茶畑を彼らにもお願いし、ともに紅茶を開発し、今後につなげていこうと夢を見ているのである。
今回のイベントはその第1歩だ。
午前10時になって。
モーニングコーヒーのお客さんと紅茶のお客さんが入れ替わる(笑)。
慌ただしい秘密基地だ。
モーニングでは、スタッフを含めて60名以上がわさわさした。
で、紅茶では25名ほど。
サルシカ秘密基地、フル稼働なのだ。
サルシカ隊長のわたくしからのあいさつ。
「えー、今回の紅茶づくりイベントの参加費は無料です。
お昼にはカレーも用意してありますし、午後のスイーツも山ほどあります。
なぜなのか。
それは、みなさんは労働者だからです。
今回のイベントでは、楽しもうなんて思わないでください。
大変です。
しかも摘んで揉んでつくった紅茶は、サルシカに搾取されます。
とにかく汗を流して働くんです。
さぼっているとムチで打たれます。
いいですね」
などとまじめに話している(笑)。
今回つくる紅茶は、美里町平木の特産品とするべく開発されるもので、できれば、近く発表する超スペシャルな夏のイベントで販売をしたいと思っている。
その準備なのだ。
とはいえ、働くのは労働者の諸君だけではない。
隊長のわたくしや中谷の父ちゃんも、この日のために事前に茶摘みをふたりでえんえんとやったりしていたのだ。
前夜から
実は紅茶にするためには、摘み取った茶葉を1晩ほど風にさらして少し乾燥させなくてはいけない。
紅茶は蒸して揉むのではなく、いきなり揉むので、ゲンキな葉っぱだと繊維が強すぎてまとまらない。
そのために少ししおれさせた状態にするのである。
この作業を「萎凋(いちょう)」という。
専門的にいうと、
「次の揉む工程で作業をやりやすくするため、生葉に含まれている水分の約半分を平均的に取り除く作業」
である。
まず、参加者のみんなは、全日までに池田夫妻や中谷の父ちゃんやわたくしが摘み取ってきた大量の茶葉を、新聞紙を敷いたテーブルに広げる。
まだ少し乾燥が足りなかったので、ここでさらに乾燥させるのだ。
つまり。
今回これからみんなに摘み取ってもらう茶葉、明日以降紅茶にする。
みんながこのあと揉んで紅茶にするのは、昨日までに収穫されたものなのである。
ま、このあたり料理番組みたいな段取りだと考えてもらえばよろしい(笑)。
そしていよいよ茶畑に移動。
サルシカが管理させていただいている茶畑は集落の中にふたつある。
今回収穫するのは、3年前から管理をしている畑。
最初は蔦と笹に囲まれ、とてもお茶の木があるとは思えなかった場所であるが、中谷の父ちゃんが中心になって復活させ、池田夫妻と細やかに手入れをしてきたところだ。
お茶畑に到着〜。
この大きなスギの木の下に茶畑が広がっている。
スギの木陰で、茶摘みに際しての注意点を池田夫妻から説明を受ける。
が、このあと、妻・裕子に悲劇が襲いかかるのである。
それは次回。