第23回「伊勢の隠れ里・横輪へいく」

投稿日: 2008年06月19日(木)18:01

001


より大きな地図で 伊勢市横輪町 を表示

169号は横輪川に沿って走っている

三重県伊勢市横輪町というところにやってきた。
津インターで、サルシカの影のボス・福田Kと待ち合わせをして合流。

そして高速の伊勢自動車道に乗ることおよそ30分。
玉城インターで下りる。

玉城インターから県道169号を南下。
すると、横輪町の入口の案内看板が見えてくる。

私もKちゃんも初めてくるところである。
そもそも「横輪」という地名すら聞いたことがなかった。

なのになぜまっしぐらにやってきたのか。
それはある人から電話をもらったからである。

上の看板のそばから川に下りることができる

電話をくれたのは、伊勢の市会議員の上田さん。
普段、市議会とか議員さんとか全然縁のない生活をしているので、サルシカ隊の面々は慌てふためき、

「NPOなどというのは名ばかりで、遊んでばかりいるので怒られるのではないか!?」
「いやいやオクダがいつもテレビでアホなことばかり言ってるから怒られるのだ!」

などと話していたのだ。
しかしみんながみんな「怒られる」と思っているところが悲しい。
ま、サルシカ隊の面々は、悪ガキというか、職員室に呼び出されて怒られた経験者ばかりが集まっている集団なのですね。

県道169号を30メートルほど下りると、横輪川の清流が「こんちわ」と挨拶してくれる

県道169号を30メートルほど下りると、横輪川の清流が「こんちわ」と挨拶してくれる

「昔はよくこの川で遊んだなぁ」と上田さん

「昔はよくこの川で遊んだなぁ」と上田さん

この人が市会議員の上田修一さん。
気さくで素朴。
まじめにふるさとのことを考えているオジサン。

「横輪町にはサルシカ隊が好きそうなきれいな川がありますよ。ホタルもいっぱい出るし、そしてアユも獲れますよ。それに美味いものもあります。一度ご案内しますからぜひ来てください」

なんと市議会議員から遊びのお誘いだったのだ。
よくよく聞けば、議員時代のKちゃんとも縁があり、それで連絡をしたのだという。

女人「おせん」とは誰でしょう。わかりません。

女人「おせん」とは誰でしょう。わかりません。

006

鮎もいると聞いて大喜びの福田K

鮎もいると聞いて大喜びの福田K

「まず川がいいですよね? 川にいきましょう!」

上田さんはサルシカの生態をよく知っているのである。
で、まず横輪川からご挨拶。

いやー、ホントにキレイな川なのである。
周辺がキレイに整備されているし、ゴミも落ちていない。

「どうです?ここならバカエミさんやM子さんも潜りたいって言うんじゃないですか?」

なんと!
上田さんはサルシカ隊を知り尽くしているである。

雨が降ったあとでもこの透明度

雨が降ったあとでもこの透明度

「このあたりは『引っ掛け』で鮎を獲るんですよ。よかったら今度教えましょうか」

と上田さん。隊長はもうワンコロ状態で尻尾を振り、

「もう是非ったら是非!お願いします!ワン!」

で、梅雨があけたら、サルシカ隊でこの淵に遊びにきて、潜って獲って炙って食べて呑んで、ワハハハハと幸せになるのだ!

M子もバカエミも反対するわけがない。

続いて横輪町の中心にある店「風輪」にいく

続いて横輪町の中心にある店「風輪」にいく


上田さんと一緒に歩きつつ横輪を案内してもらった

上田さんと一緒に歩きつつ横輪を案内してもらった


横輪の冬の風は激しく石垣が発達したという

横輪の冬の風は激しく石垣が発達したという


山間を吹き抜ける強い風を「横輪風」と呼ぶ

山間を吹き抜ける強い風を「横輪風」と呼ぶ

この集落にも過疎の波が・・・。空き家が目立つ

この集落にも過疎の波が・・・。空き家が目立つ


町のランドマークといえる「桂林寺」へ・・・・

町のランドマークといえる「桂林寺」へ・・・・


「厄落とし」の十一面観音が安置されてる

「厄落とし」の十一面観音が安置されてる


さりげなく息を整えている福田Kちゃん

さりげなく息を整えている福田Kちゃん

整備された宮山。ここに登れば横輪の集落が一望できる(今回はやめたけど)

整備された宮山。ここに登れば横輪の集落が一望できる(今回はやめたけど)


これは間違っても桜じゃありません

これは間違っても桜じゃありません

横輪は、知る人ぞ知る桜の名所である。
この地域にのみ存在する桜があり、その名も「横輪桜」。
なんと、花の大きさはソメイヨシノの2~3倍。
相当の見ごたえがあるようなのだ。

それが横輪川の清流、宮山に咲き乱れる。

これは来年まで待つほかないが、毎年かなりの花見客が全国からやってくるらしい。

022

最後に一軒のお宅を紹介してもらった。
残念ながらお留守で、外観しか見られなかったが、賃貸で借りているお宅。
借主の方は染物か何かの先生をやってらっしゃるとのこと。
おおよその家賃をお聞きしたが、三重の津の山で暮らす私が聞いても「うそーん」という金額であった。

賃貸中の古民家。今後はより活発に空き家の活用を考えていくそうである

賃貸中の古民家。今後はより活発に空き家の活用を考えていくそうである


021

このお宅のすごいのは、家のつくりだけではない。
家の前にはテニスコード大の庭が広がり、さらにその向こうには、横輪川の清流がさわさわと音を立てているのである。

春には桜が、夏にはホタルが、川面から庭までを覆い尽くすという。

なんというすばらしい場所であるのか。
1ヶ月、2ヶ月という期間でも家を貸してくれるところがあるかも・・・という話だったので、私とKちゃんは「是非!」と声を揃えて答えた。

夏休みは、この横輪でバカンス。素敵である。

024

古民家まえの横輪川の流れ。イモリや小魚がたくさんいた。
025

川と町と古民家を案内してもらい、私とKちゃんはご満悦。
梅雨があけたら、すぐさまの再訪を上田さんと約束した。

最後に、横輪町の「味楽」というおそば屋さんで昼食をごちそうになり、私たちは帰路についた。

上田さん、すてきな場所を教えていただき、更におそばまでゴチになり、ありがとうございました。

関連リンク:横輪町の詳細および風輪のサイト

050