第24回「松阪牛のふるさとへいく」・その2

投稿日: 2008年06月27日(金)12:56

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ご近所のお得意さま周りをするという高尾さんに、我われもついていくことに。

大切な営業に、デカクてイカツイ男がふたりくっついていくのである。
相当迷惑なはずだが、高尾さんは笑顔で「いいですよ!」なのだ。
やさしいのだ。

「ぜひ見てもらいたいところがあるんですよ。せっかくですからまずそこにお連れしましょう」

そういって高尾さんは軽快に軽トラを走らせるのであった。

高尾さんが連れて行ってくれたのは、深野だんだん田んぼ。石垣と稲の緑が美しい棚田

高尾さんが連れて行ってくれたのは、深野だんだん田んぼ。石垣と稲の緑が美しい棚田

なんとここは「日本の棚田百選」にも選ばれた棚田。見に来る人も多いという

なんとここは「日本の棚田百選」にも選ばれた棚田。見に来る人も多いという

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「石垣はこのあたりの石で組まれているんですよ。稲の緑とのコントラストがキレイでしょう」

高尾さんはこの場所が好きだという。
それもそのはず。
高尾さんはこの近くで生まれ、そして今も暮らしている。

ここはまさに高尾さんのふるさとの風景なのである。

しかし、この棚田も休耕しているところが目立ちはじめているという。
ここも過疎化、高齢化の波が押し寄せているのである。

「オーナー制とかいろいろ考えなくちゃいけない時期にきてるんでしょうねぇ・・・」

美しい棚田と里山の風景

美しい棚田と里山の風景

いま日本からすごい勢いで里山が消えている

いま日本からすごい勢いで里山が消えている

日本の里山は世界に誇れる文化なのだが・・・。

日本の里山は世界に誇れる文化なのだが・・・。

帰り道、道を歩いている牛を発見。高尾さんのお得意先だという話でいきなりお邪魔しました

帰り道、道を歩いている牛を発見。高尾さんのお得意先だという話でいきなりお邪魔しました

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1歳弱の松阪牛です。「オレ、生きてる松坂牛を見たのはじめてや~」と興奮の隊長。

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栃木さんは松阪牛品評会で数々の賞を獲得。
なんと松阪牛の名人といわれる方であった!

偶然に、それも突然すいません、栃木さん!

偶然に、それも突然すいません、栃木さん!

とりあえず名刺交換(笑)。名刺に「松阪牛」とあった!

とりあえず名刺交換(笑)。名刺に「松阪牛」とあった!

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「まあ、お茶でも飲んでくやわ」

栃木さんのやさしい言葉に甘えて、サルシカ牛肉取材班はあつかましくお邪魔しました。

栃木さんは、缶コーヒー、オロナミンC、そして熱いお茶まで出してくれました。

「北島三郎さんがお好きなんですか?」

壁のポスターを見てさりげなくいうと、

「ああ、こないだサブちゃんの家にお邪魔したんやわ。お茶よばれて帰ってきた。大きな家やったあ・・・」

サブちゃんの家に呼ばれた・・・!?
いったいどんなおっさんなんじゃ!?

よくみると、キャイ~ン・ウドさんとか坂東英二さんとかのサインがたくさん置いてある。

「うん、取材できてもうた人たちやわ・・・」

我われはひょっとしてすごい人のところに来てしまったのではないか。
カメラマン加納と顔を見合わせ、慌てました。

す、すいません、栃木さん!
半ば遊びで、それも偶然に、突然にやってきた私たちをお許しください~~!!

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「こないだなアラブの人がきたで。名古屋からタクシーで来たっていうとった。金持ちやのぉ」

と、笑いつつその写真を見せてくれる栃木さん。

なんだかすごすぎます。
改めて取材させてもらう約束をして、お別れしてきました。

まもなくはじまる予定の「M子の特選食材を求めて三千里」というコーナーで、またお邪魔します!!!

>>>その3につづく