第24回「松阪牛のふるさとへいく」・その2
ご近所のお得意さま周りをするという高尾さんに、我われもついていくことに。
大切な営業に、デカクてイカツイ男がふたりくっついていくのである。
相当迷惑なはずだが、高尾さんは笑顔で「いいですよ!」なのだ。
やさしいのだ。
「ぜひ見てもらいたいところがあるんですよ。せっかくですからまずそこにお連れしましょう」
そういって高尾さんは軽快に軽トラを走らせるのであった。

高尾さんが連れて行ってくれたのは、深野だんだん田んぼ。石垣と稲の緑が美しい棚田

なんとここは「日本の棚田百選」にも選ばれた棚田。見に来る人も多いという
「石垣はこのあたりの石で組まれているんですよ。稲の緑とのコントラストがキレイでしょう」
高尾さんはこの場所が好きだという。
それもそのはず。
高尾さんはこの近くで生まれ、そして今も暮らしている。
ここはまさに高尾さんのふるさとの風景なのである。
しかし、この棚田も休耕しているところが目立ちはじめているという。
ここも過疎化、高齢化の波が押し寄せているのである。
「オーナー制とかいろいろ考えなくちゃいけない時期にきてるんでしょうねぇ・・・」

美しい棚田と里山の風景

いま日本からすごい勢いで里山が消えている

日本の里山は世界に誇れる文化なのだが・・・。

帰り道、道を歩いている牛を発見。高尾さんのお得意先だという話でいきなりお邪魔しました
1歳弱の松阪牛です。「オレ、生きてる松坂牛を見たのはじめてや~」と興奮の隊長。
栃木さんは松阪牛品評会で数々の賞を獲得。
なんと松阪牛の名人といわれる方であった!

偶然に、それも突然すいません、栃木さん!

とりあえず名刺交換(笑)。名刺に「松阪牛」とあった!
「まあ、お茶でも飲んでくやわ」
栃木さんのやさしい言葉に甘えて、サルシカ牛肉取材班はあつかましくお邪魔しました。
栃木さんは、缶コーヒー、オロナミンC、そして熱いお茶まで出してくれました。
「北島三郎さんがお好きなんですか?」
壁のポスターを見てさりげなくいうと、
「ああ、こないだサブちゃんの家にお邪魔したんやわ。お茶よばれて帰ってきた。大きな家やったあ・・・」
サブちゃんの家に呼ばれた・・・!?
いったいどんなおっさんなんじゃ!?
よくみると、キャイ~ン・ウドさんとか坂東英二さんとかのサインがたくさん置いてある。
「うん、取材できてもうた人たちやわ・・・」
我われはひょっとしてすごい人のところに来てしまったのではないか。
カメラマン加納と顔を見合わせ、慌てました。
す、すいません、栃木さん!
半ば遊びで、それも偶然に、突然にやってきた私たちをお許しください~~!!
「こないだなアラブの人がきたで。名古屋からタクシーで来たっていうとった。金持ちやのぉ」
と、笑いつつその写真を見せてくれる栃木さん。
なんだかすごすぎます。
改めて取材させてもらう約束をして、お別れしてきました。
まもなくはじまる予定の「M子の特選食材を求めて三千里」というコーナーで、またお邪魔します!!!
>>>その3につづく
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なんか見たところだな~っと思っておりましたら。
元私のフィールドではございませんか・・・
ご無沙汰してます。北海道田園くらし でした。(でしたというのが北海道弁)
綺麗ですよね~棚田。
あと、このおっちゃん結構TVなんかで出てるのとちゃいますか?
なんか見た顔なんですが・・・
と突然横やり失礼いたしました。
北海道田園暮らしさま
どうも、サルシカ本体にいらっしゃいませ~。
おおお、そうでしたか、飯南のこの地域がフィールドでございましたか。
確かに松阪牛の「栃木さん」はテレビなどによく出演していらっしゃいます。
実は昨年の年末、私が構成した「松阪牛」の番組にも、この取材が縁で出演していただいたんですよ!!
[...] photo/Jun Kano txt/Hirohisa Okuda より大きな地図で 松阪市飯南町粥見 を表示 鮎で有名な清流・櫛田川 日本全国、いや世界各国の牛肉ファンのみなさん垂涎の松阪牛のふるさとにやってまいりました。 いつものごとくフォトグラファー加納と私のヘビー級コンビ。 ちなみにボクたちは中学校からの友だちです。 ヒゲが生え、頭が薄くなった今も、こうやって「取材」と称して遊んでいます。 伊勢自動車道を松阪で下り、国道166号を飯南、飯高方面へ。 道の駅「茶倉」の手前が、目的の粥見(かゆみ)です。 櫛田川沿いに「たかお農機」の看板を発見 少し前だが、農業機械の販売・修理をやっている「たかお農機」の高尾さんからサルシカ隊宛のメールをもらったのだ。 「松阪牛のふるさとで、薪ストーブ、薪集め、いろいろやってます! ぜひ一度遊びにいらっしゃいませんか? いい川遊びスポットも紹介しますよ!」 「松阪牛!?」 「薪!?」 「川遊び!?」 ただちに反応し、突撃してしまうのがサルシカ隊なのである。 茶畑の向こうに見えるのが「たかお農機」。すばらしい環境です! たかお農機は櫛田川の前、茶畑の中にあった。 なんと、お茶摘取材でお世話になった中村製茶さんのすぐそばである。 ご主人の高尾さんは、店前で栽培しているトマトなどの世話をしつつ、私たちを待っていてくれた。 「ああ、どうも。よく遠いところをよくきてくれました」 物静かで少しシャイ。 そんな感じの高尾さんはヘビー級取材班を歓迎してくれた。 高尾さんとお店の前でご挨拶の隊長 事務の奥さんは頑なに写真拒否でした!(笑) 高尾直生さん、39歳。 10年ほど前から、お父さんのお店を手伝いはじめる。 5年ほどまえにお父さんが引退し、今は奥さんと二人で切り盛りしている。 「農家の方々は土曜も日曜も関係ないので、ウチも土日は基本的に営業してます。 用事があるとき、どうしても休まなきゃならんときが休みです」 お茶農家がキビシイ状況なので、こちらも当然キビシイ。 しかし、高尾さんは「待つ」だけでなく、自ら「提案」して新しいビジネスチャンスを探っている。 店内には農機具が所狭しと並んでいる 高尾さんが見つけた提案商品がズラリと並ぶ。そして薪ストーブも! 害獣よけの電気ネットです ポップにも力が入ってます。サルが「ギャ~~!!」 薪の虫よけにもなる「どうぶつロープ」 高尾さんは、何でもまず自分で試し、それを農家の方々やお客さんに提案する。 せまい田舎町だから信用が第一。 「ちょっと距離があるので軽トラで運んでます」 そして高尾さんは薪ストーブと薪の達人でもある。 趣味で自宅に入れたところ、はまってお店にも入れ、そのうち商品としても取り扱うようになった。 お店のそばの薪置き場を見せてもらうことにした。 ドガーンと積まれた今年の薪。「これで1年分ぐらいですかね・・・」と高尾さん 高尾さんは、お店で薪ストーブやチェンソーを買ってくれた人へのサービスとして、薪とりイベントを開催している。 「いやあ、イベントといってもホントのウチウチですけどね。伐採現場で雑木が出たりすると、メールでメンバーに呼びかけて、みんなでチェンソーで切って運んで・・・。 だって独りでいっても運べる量なんて知れてますもんねぇ。だったらみんなでいって、ドカーッと運んだほうが楽だし、楽しいなぁ、と思って」 —それはいいですねぇ。サルシカでもそういうのやりたいなぁ、って話してたんですよ。 そのサービスは無料なんですか。 「まったくのボランティアです。というか私も薪が必要ですしね・・・楽しんでやってます」 薪ストーブを設置したのはいいけれど、そのあとの薪の調達で苦しんでいる人がいる。 買ったら、灯油より高いのが薪である。 「今後はそういう人たちに薪の情報を提供したり、回収イベントもやっていきたいですねぇ」と隊長と私と高尾さんは盛り上がるのであった。 この薪を4日でつくったという高尾さん その秘密は薪割り機であった スペイン製の30ウン万円の薪割り機で薪割り実演をしてもらった。 太い薪が軽々と割れる。 この数年で7~8台売りましたよ。奥田さんも一台どうです? 「ほしいけどボクの小遣いじゃムリです!!」 続いて、近くのお得意さんに挨拶してまわるという高尾さんに、我われもついていくことに。 そこで我われは、あの、ファン垂涎の、それも生きている、アレに会ったのですね! >>>その2に続く [...]