「みさとの学校お笑いカフェ①〜台風編」第623回サルシカ隊がいく

投稿日: 2017年10月25日(水)14:37




今年3月で閉校になった三重県津市美里町の長野小学校。
その校舎を利活用して、さまざまなイベントを仕掛け、最終的には常設的に営業できる施設にしていこう・・・という目的のもと、この8月に「みさとの学校マルシェ」が開催された。

それは地域外の人をいかに呼び込むか、楽しんでいただくか、というのが最大のテーマであり、地元の人はどちらかというと、おもてなしをする側であった。

でも地元から小学校が消えたのである。
津市長の前葉さんは、「学校を地元にお返しする」と言ったのである。
やはり、地元による地元のためのイベントも学校でやるべきである・・・・。

実は、地元向けのイベントは、マルシェよりも早くから計画されていたのである。

それが「みさとの学校 お笑いカフェ」。

落語家の林家菊丸さんと、太神楽曲芸師である豊来家玉之助さんをお招きして、地元の人に腹を抱えて笑ってもらおう。
せっかく地元の人が集まるのだから、お茶やコーヒーを飲んでつくろいでもらおう。
そうだそうだ、美里町平木区でやっているコミュニティ・カフェ「やまびカフェ」を拡大版でやろう、ということになったのである。






イベント開催数日前。
音響関係をお願いした「現場サイド」のみなさんが仕込みにやってくる。






美里町の人口はおよそ3500人。
10分の1がくるとしても、300人を超えるお客さんである。

お笑いイベントは体育館でやることにした。
ステージがあるので舞台としての設営は楽であるが、問題は音。

とてもじゃないが生声では無理だし、音響が悪いと笑えるところでも笑えないので、プロにお願いすることにしたのだ。






若いふたりが、一心不乱にセッティングをし、音の調整をしている。






その横で、先輩ふたりは、アーチェリータグをして遊んでいる(笑)。

「うわあ、思ったより飛ぶねぇ」
「これで撃ち合いしたらやばくね」

なんかこういう様子、中学や高校のときの部活で体験しなかった?
後輩に筋トレをやらせておいて、ゲームなんぞで遊んで笑ってる先輩。
その理不尽きわまりない構図。

これはおとなの世界にもあるのであるなあ。
しかもさらに極端に、あざとく、鮮烈に、かまされるのであるなあ(笑)。






てなことがあってイベント前日。
10月19日の土曜日。

美里町は雨だった。
しかも激しく。
じゃんじゃんと。

いや美里だけじゃなく、津も三重も、西日本はどこもかしこも雨だった。

なんとこの季節外れに、台風が接近してきてやがったのだ。

しかも。
イベント開催日の20日の夕刻には、津市一帯も暴風圏に入り、その後、最接近してきやがるのだ。

おのれ、21号!!
許さん!!






屋外のイベントがどんどん中止になっていた。

われわれも中止、延期を検討したが、なんたってこの長野小学校は選挙の投票所なのだ。
よほどの警報が出ない限り、地域の人たちがやってくる。

いっそ投票が延期なんて状況になるのなら、こちらもすぐさまそれに合わせるのであるが、そんな様子はない。

しかも美里町内のみのイベントなので、ネットによる告知をしておらず、中止をするにしても住民全体に知らしめる手段がない。
やるしかないのだ。

最後の最後まで悩んで、ついに買い出しに。






そしてサルシカ スイーツ事業部であり、「ふわっほわラビッツ」の池田夫妻が、カフェで出すデザートの製作に入る。






「ふわっほわラビッツ」は、みさとの学校マルシェで、美里町平木区の紅茶とスイーツを販売し、完売。
この小学校で常設のお店の営業が出来ないかと考えており、やまびこカフェのお母さんたちと協力して参加となったのだ。






これが翌日のイベントで出す予定のスイーツ。

ゼリーは、平木のお茶畑で収穫したお茶から生まれた紅茶でつくったもの。
香りがすごく強くておいしい。

もはやみさとの学校の名物なのだ!






作業は夜遅くまで続いた。
雨はどんどん強くなる一方であった。






翌朝。
つまりイベント当日。

やはり雨だった。
風も少しずつ強くなってきている。

グランドは水浸しだった。
とても車を入れられる状況ではない。

本来ならばグランドがメイン駐車場であったが、予備の駐車場をフル稼働して乗り切るしかない。






地域の役員のみなさんも集まってきて、会場づくりをはじめる。

体育館にシートを敷いてパイプ椅子を並べる。

300席をつくる予定であったが、その半分程度に減らした。

高齢者が多い美里町である。
雨が降り、足元が悪くなると、とたんに出足が悪くなるのだ。

しかも台風。
それも大型で強烈。
半分の150席でも多いぐらいであろう。

残念だが仕方がない。






そして、季節外れの台風21号は、無情にもぐいぐいと近づきつつあった。
風の音、体育館の屋根を叩く雨の音が聞こえた。






準備は整った。

が、お客さんはまだ誰もこない・・・。

台風と選挙という激しく大きなうねりだけが、ぐりぐりぞわぞわと迫りくるばかりであった。