「美杉でポポ君ラーメン再び!」第638回サルシカ隊がいく

投稿日: 2017年12月04日(月)09:07

今年(2017年)4月。
三重県津市美杉町の太郎生(たろお)にある観光案内交流施設の「ようこそ」にて、謎の留学生ポポ君が1日限定のラーメン店を出店。
太郎生でたぶん初めてであろう行列が出来たのであった。

前回の様子はこちら!
「ようこそ!ポポくんラーメン美杉太郎生に出店」第550回サルシカ隊がいく

あれから半年。
またもやポポ君が美杉に出現!!
まぼろしのポポ君ラーメンを限定販売するという。

今回はポポ君ラーメンのおいしさの秘密にも迫りながらレポートしてみようと思う。

太郎生のようこそでポポ君がラーメン店をやる前日。
サルシカから選出された勇気ある10名の隊員たちが四日市リレーマラソンに出場。
死闘を繰り広げていた。

その様子は前回までのレポートで紹介したが、気づかれた人もいたのではないか。
そう、中谷の父ちゃんの姿がなかったのである。

まあ58歳にしちゃあ体力はあると思うんだけれど、実はこのおっさんが走っているところを見たことがない。
慌てているときも、いそいそと競歩(笑)。

隊長のわたくしと同じく走るのが苦手なんだろうなあと思って、声もかえずそっとしておいたのだ(笑)。

でも実際のところ、走っている場合ではなかったのだ。
それほどポポ君ラーメンの仕込みは大変なのだ。

リレーマラソン当日。
つまりラーメン店営業前日。

大台から久保ちゃん、そして前田さんにも協力してもらい、サルシカ秘密基地でスープの仕込み。
3人がかりで朝から晩までかかって50人分ほどを仕込むのだ。

原材料費も高いが、人件費を考えたら、とても600円では出せない。
さほどにポポ君ラーメンは、気合と愛情に溢れたラーメンなのである。

夜。
完成したスープでラーメンをすする久保ちゃんと前田さん。
ご褒美!

ふたりは口にした途端、

「これまでで一番おいしい!! 超クリーミー鶏白湯だ!!」

と、叫んだという。
ふたりはその感動をFacebookに投稿。
一気にポポ君ラーメンへの期待が津市内に広まり、三重県内へ拡散し、県外へも転げていったのである。

そしていよいよ営業当日。
ポポ君・・・もう面倒だし、ややこしいから中谷の父ちゃんのことね!(笑)は、早朝から美杉入り。

県外の人のために書いておくと、サルシカ秘密基地があるのは美里(みさと)。
「ようこそ」があるのは美杉(みすぎ)。

いずれも津市で、いずれも過疎高齢化に悩む地域。
人口が美里が3500人で美杉が4500人。
こう書くと、美杉のほうが人が多く感じるかも知れないが、美杉はとにかく広い。
広大な森、山がどかーんと広がっている。

大体、美里平木のサルシカ秘密基地から、美杉太郎生の「ようこそ」へ行くには1時間近くかかるのである。
太郎生にいくには、一度奈良県に入ってまた戻らないと行けないだ。

「ようこそ」のシャッターに描かれたアサギマダラ。
美杉に飛来する渡り蝶で、ボランティアによって描かれたものである。
すばらしい。

そんな「ようこそ」の厨房で、謎の留学生こと中谷の父ちゃんは、スープの仕上げ。
そしてトッピングを用意。

これが、ようこそバージョン改のニューポポ君ラーメン!
どこまでもなめらかな鶏白湯。
コク、深みともに文句なし。
それでいて最後までスープが飲めるほど、しつこさがないのだ。

この日、サルシカ隊長のわたくしと、妻のM子は用事に追われていたので、開店の15分まえに「ようこそ」に到着。
店に入ると、あろうことか、「キャンプバー・ランタン」のマスターである「みずのっち」がズズズズズとスープをすすっているではないか。

「うんめええええええ!」

貴様はヤギか。
なぜ隊長のわたくしよりも早くフライングして喰っておるのか。

「すんません、休みなんですけど、行きたいところっていうか顔を出したいところがたくさんあって・・・飛び出さないと!!
 じゃ、ごっちゃんでした!!」

みずのっちは金も払わず出ていこうとする。
相変わらずの男である。
よくこんな男が店を1軒切り盛りしているものである。
任せているわたくしとしては心配で心配で夜も寝られない(笑)。

われわれより先に到着していた坂下さんたち。
サルシカ軽キャンをつくった人ね。

健気に営業時間を待っている(笑)。

そして営業開始と同時にこの状態!
満席!!

サルシカ隊率高し!!!
ポポ君ラーメンが出店すると、もれなく大量のサルシカ隊が賑やかしについてきます(笑)。

われわれが帰ったあとも、あの人この人、いろんな人が「ようこそ」を訪ねてくれた。

写真を勝手に借りまして。
許してね。

おいしく、ドラマのあるラーメンにはものすごい力がある。
人を動かし、気持ちを動かす。

誰かが言っていたけれど、

「うまいラーメン店が1軒あれば町が変わる・・・」

それもあながち言い過ぎではないであろう。

ズズズズとすするところからはじまる町づくり。
大門商店街にラーメンエリアをつくろうかなあ。

「わはははははははは、うまいかあ!」

謎の留学生ポポ君は当分姿を消しそうにない。
次なる展開にご期待あれ(笑)。