日常ではとても活躍していながら、いざサルシカのイベントやレポートになると、全然登場していないサルシカ軽キャン。
昨年末はFFヒーターを装着したし、じわりじわりとその機能性をアップさせているのである。
実はこの正月にもさらなるパワーアップをしたので報告しておこう。
上の写真は神奈川県川崎市の武蔵小杉の高層ビル群である。
都会ですなあ。
なんとわたくし(サルシカ隊長)の妻M子の実家は、このマンションのひとつにある。
ほぼ駅といっしょになっているビルなので便利きわまりないのだけれど、わたくしは超高所恐怖症なので、マンションの一室にいてもどこか落ち着かないのである。
しかも、今回の滞在中に東北で地震があって、マンション中に警報が鳴り響いた。
「地震がきます。
大きな揺れが感じる場合があります。
3・・・2・・・1!」
なんてカウントダウンまでしてくれちゃうのだ。
幸い地震はほぼ体験できないレベルだったので事なきを得たが、もうそのときは慌てふためき、娘と妻をテーブルのしたに放り込もうとしたものである。
話は脱線したが、実はこの川崎への帰省にあわせ、関東のキャンピングビルダーにお願いをしておいたのだ。
そのキャンピングビルダーとは、埼玉県さいたま市に本社工場を持つ株式会社メティオ。
上下の写真の、軽キャンパー「ラクネル」を製造販売している。
わたくしはこのラクネルの対面シートのスタイルが超お気に入りで、サルシカで軽キャンをつくるまえは個人でこの軽キャンを買おうかと考えていた。
だからここのHPはよーく見ていたし、メティオがオリジナルでつくっているパーツもチェックしていたのだ。
武蔵小杉から都内に入り、首都高速に乗って皇居のある中心地まで進み、ぐるりとまわって池袋経由で東北道へ。
電車の路線はすっかり忘れてしまったが、車なら大丈夫!
特に首都高速なら、わたしが暮らしていた10年前とそんなに大きく変わっていないのでなんとか走れる。
で、さいたま市のメティオに到着。
挨拶もそこそこに工場内に車を入れてもらい、さっそく取り付け作業に入る。
こちらが取り付ける窓用排気四連ファンのセット。
ファンの強度はスイッチで調整できるし、二連で動かすこともできる。
パソコンの排気ファンの流用かと思ったが、これがオリジナル。
稼働音が低く、なおかつ協力なのだ。
テストで稼働させてみたが、すごい風圧であった。
これなら軽キャンの車内の空気は一瞬にして入れ替わるであろう。
これは排気専用なので、反対側の窓をあけて吸気しながら利用する。
メティオ社が用意していた動画だと、吸気のために開ている窓からすごい勢いで空気が入り込んでいた。
社長の能見さんみずから取り付けてくれる。
「本当はさ、取り付けはまかせて郵送で送ってもいいんだけどさ。
ネジでボディに止めるから失敗したら大変でしょ。
だからうちは自分ところで取り付けさせてもらってるの」
能見社長は元ITエンジニア。
プログラムの会社を自分で経営していたが、残り少なくなってきた人生は好きなことだけに費やそうと、このメティオを創業した。
そう。
能見さんはキャンカーに乗って国内のあちこちを旅している。
この正月はなんと三重県の伊勢をぐるりと回っていたという。
三重に来ていたならいろいろご案内したのにぃ!
残念!!
自分で軽キャンで旅をしているからこそ、使い勝手のいいクルマやパーツを妥協なく追い求めているのである。
スタッフ総出で取り付け作業。
サルシカ軽キャンを見て、その出来栄えを褒めてもらった。
デザインも機能性も、販売出来るレベルだと言ってくれた。
素直にうれしい。
工場内にはアルミをカットする大きな機械や、木工作業室があった。
開発に苦労したものがたくさんあるだろうに、どこを見ていってもかまわないと言ってくれた。
手作りでキャンカーをつくるなら、どんどん情報を提供したい。
いっしょにキャンピングカーを楽しむ文化をもっと広げていければいい、と言っていた。
軽キャンを愛し、その技術に自信があるからこそ言えることであろう。
こうして窓用排気四連ファンが無事にサルシカ軽キャンに装着された。
サルシカ秘密基地に戻ってスイッチを固定したが、電気工事はまだ。
現在はキッチン下にあるシガーソケットから電気をとり、稼働している状態。
近く電気関係の工事もして、完全に取り付け稼働させたい。
これで、
ほとんど必要な装備がそろった。
あとは、オーニングを取り付けたら完璧だ。
■株式会社ラクネル
〒339-0031
埼玉県さいたま市岩槻区飯塚1583-18