銭湯いこにVol.51「松阪花岡温泉①〜謎の城を追え!」

投稿日: 2018年01月16日(火)16:40

写真/写真師マツバラ(松原豊)*2〜3枚めをのぞく



三重県内および全国の銭湯ファンのみなさん、申し訳ない!

超久しぶりのサルシカ銭湯企画なのだ。
前回の熊野編が、なんと2016年の1月。
つまり2年ぶり!

数年前までわれわれはみな平和的ヒマであったのだなあ。
それが今や、銭湯企画の面々を揃えるとなると、もう至難の技!

今回は昨年の秋頃から、銭湯企画リーダーのケロリン桶太郎がじわじわとみんなの予定を調整し、なんとか実現させてくれたのだ。
また次回は数年後・・・なんてことも十分ありえるので、しっかと堪能してもらいたい。






今回の場所は松阪!
ケロリンが乗り込む電車を決めておいてくれたので、みんなそれぞれの駅から乗り込んで車内で合流。

こういうマメなことをしてくれるのがケロリンなのだ。
隊長のわたくしの仕込みだと、

「現地集合! だいたい午後2時ぐらい! 飲んで待ってるからテキトーに集まれ!」

みたいなことになる(笑)。
 
今回の参加者は、一番最初の写真で紹介すると、左から、

ケロリン桶太郎(銭湯企画リーダー)
サルシカ隊長奥田
中谷の父ちゃん
ボーノーアナ
そしてカメラマンの写真師マツバラ

この5人である。






中谷の父ちゃんと写真師マツバラは、電車の中から飲んでいる。
写真師は缶ビール。
中谷の父ちゃんはワンカップ。
ワンカップをグビリと飲んだらまたプラスチックのフタをしてポケットにしまう。

「これいいなあ。
移動しながらチビチビ飲むなら断然ワンカップだなあ」

まるで今世紀最大の発見したかのように大喜びしている(笑)。






サルシカ銭湯企画の目的は、銭湯に入ることだけではない。
銭湯周辺の街をぷらぷらと歩きめぐることが大事なのである。
つまり銭湯を軸にした街探索。

で、さっそく寄り道をすることに。
松阪駅西口を出て、そのまままっすぐ伸びる道を歩いてすぐのところにあるのが、「駅弁のあら竹」。
創業が明治28年!
SLの時代から駅で弁当を販売していた老舗。
「元祖牛肉弁当」や「モー太郎弁当」で知られるところである。

その販売店のあるビルの3階に「駅弁のあら竹 モー太郎ギャラリー」という看板を見つけたのだ。
駅弁のギャラリーってなんなのだ?
何が展示されているのだ?
うう、気になる。
で、唐突にいってみた。
もちろんアポイントも何もなしの突撃である。






結果・・・・。

「ちょっと今はご覧いただけないんですよ・・・・。
社長がいるときだけ対応していまして・・・。
事前にご連絡をいただければ・・・・」

と、スタッフの女性が申し訳無さそうに対応してくれた。
いったいどんなものが展示されているのかと聞いたところ、基本は鉄道写真の展示であるが、古い鉄道に関するものも展示してあるという。

うーん残念!
いきなり出鼻をくじかれたのである(笑)。






さらにその通りを進むと、派手な刺繍のスカジャンがいっぱいのお店を発見。

「ヤング・トップつたや」。

名前からしてツッパってるのだ。
若い頂点でっせ。







他にもこんな「世界の平和を祈る」戦闘服もあった。
どんな人がお客さんなのであろう。

店を訪ねようかと思ったが、まあ正直そんなに実態を知りたいわけでもない(笑)。
ここはひとつ写真だけ撮影して次にいくことにする。







カリヨンビルのある交差点を越え、さらに西へと進む。
通りの反対側に「駄菓子屋」の文字を発見。

「よーし行ってみよう!!
駄菓子で盛り上がろう!!!」

おじさんたちは意気揚々と横断歩道を渡る。

「これひょっとしてビートルズのアビーロードみたいな写真になってない?」とケロリン。
「全然なってないよ」と写真師マツバラ即答(笑)。






「くじ引きとかあんのかな〜」
「おとな買いしてやろうぜ〜」
「おばちゃん慌てるぞ〜」

などと大人げない話をしながら店の前へいくと・・・・・。

ウソん。
休みだよ。
しかも昨年12月から今年1月までのロングバケーション(笑)。
おーい、いくらなんでも休みすぎだろ〜!!!

「ダメだなー、今回はぁ、全然おもしろいものに当たらない」
「俺たちが悪いのか?」
「いやいや」
「曜日が悪いのか」
「そうそう」
「松阪が悪いのか」
「そうそう」
「昼から酒を飲んでるやつが悪いのか」
「そうそう」

みんなで声を揃え、すべてを誰かのせいにしつつさらに西へと進む。






と・・・・!!!!

建物の隙間から、城が見えるではないか!!!
松阪城はまったく別の場所である。
ここから見えるはずがない。
しかも松阪城は立派な石垣の上にある。
こんなビルの隙間から見えるわけがない。

「いったいあの城はなんなのだ?」
「お寺とかかなあ」
「いやでもGoogleMapには何にも表示されてないよ」
「ますます謎だ!」
「よーし、あの城を調査だ! あわよくば中を見学させてもらうぞ!!!」






いざ城へ向かうが、建物に阻まれてなかなか近づけない。
道を回り込み、駐車場を横切って、なんとか城に近づいていく。

かなりの大きさである。

「ラブホテルだったりして」
「いやいや見てみろ、屋根がホンモノの銅板だぞ。ラブホテルならそこまで本格的じゃなくていいだろ」
「それにしても城のまえにいく道がないってどういうことだ?」
「どこからも入れないってこと??」

謎はどんどん深まっていく。






これが一番城に近づいたと思われる写真。
なかなか立派な城なのである。
窓らしきものはあるが、鎧戸のようなものでしっかり閉ざされている。






お城のすぐ下で営業しているお店を発見。
「洋食たいよう」。
あとでネットで調べてみたら、歴史も人気もあるお店のようで。






奥様にお城のことを聞くと、親切にいろいろ教えてくれた。

お城はお店の隣にある歯医者さんの個人のお宅である。
現在は歯医者はやってなく、城に住んでもいないが、ときおり人がきて空気の入れ替えなどをしているが、連絡先などは知らない・・・・と。

そうなのだ。
あの町中にそびえる城は、個人のお宅であったのだ。

いま誰もいないようなので中に入ることはできない。
残念!

が、謎がわかっただけでもヨシとしよう。
うん、ヨシとしてくれ(笑)。






歩き疲れたので、そのまま「洋食たいよう」さんでひと休み。
すると、そこにサルシカ隊員のジャガー(写真の女性ね)がカハハハハハハと笑いながら入ってくるではないか。

「なんだなんだ、なぜここに現れるのだ!!??」

するとジャガーは言うのだ。

「なぜっていうのはこっちのセリフよ。
なぜみんなここにいるのよ!?
この2軒となりがわたしの実家なの!
で、Facebookみたら、すぐそばでみんなでプリンやらケーキ食べてるじゃない!?
いったい何なのよと思って来ちゃったわよ」

まあこっちも驚いたが、ジャガーも驚くわな、そりゃ(笑)。






ジャガーの名前の由来である車のジャガーの前で、ジャガーのお母さんと記念撮影。

「なんでなんで、なんで私の写真を撮るの??」

と、ジャガー母。
すいません、写真師マツバラはなんでも勢いで撮影するので理由はないのです(笑)。








さて。
お城のそばに有名なケーキ屋さんを発見。

銭湯愛好家のケロリン桶太郎は、この看板を見て、

「ここの経営者は銭湯を愛しているんでしょうねぇ。
1000(せん)に10(とお)でセントウ!
ええ名前やなあ」

わたくしも、ボーノアナも、中谷のとうちゃんも、ええ話やなあと感心していた。
が、写真師マツバラが、

「あれ、ケロリン、ここの住所1010番地やで。
これ住所やん」

「え・・・・・・・・」

そこからしばらくわれわれが無言で歩いたのは言うまでもない。
松阪の秘湯(銭湯だけど)をめぐる旅はつづく。