銭湯いこにVol.54「松阪花岡温泉③〜伝説のホルモン店で乾杯!」

投稿日: 2018年01月19日(金)14:24

写真/写真師マツバラ(松原 豊)

町を歩いた。
銭湯にも入った。

したらば、飲むしかない!!

しかも場所は松阪!
食べるものは決まっているのだ!

今回の企画の冒頭(松阪花岡温泉①参照)。
謎の城を探しているとき、サルシカ隊員のジャガーがわれわれの存在をFacebookで知って突然現場にやってきたことはシリーズ第1話で書いた。
実はその時、松阪に生まれ、松阪に暮らしている彼女に、しっかりとリサーチをしておいたのだ。

隊長「夜、銭湯の取材を終えたら、松阪で飲むのだ。いい店を教えろ」
ジャガー「何が食べたいの?」
一同「肉!」
ジャガー「肉といってもいろいろあるじゃない、金色だったり銀色だったり」
写真師「金だと!? 銀だと!? おれたちにそんな金があると思ってるのか!? 顔を見てから言え」
ジャガー「じゃあホルモン?」
一同「ホルモン!!」

ジャガーはふと考え、そして言った。

「実はね、何度も行ってるのに満席で入ったことがない店があるの。
予約もできるみたいだからチャレンジしてみる?」

その店とは、いとうホルモン店。
松阪駅東口から徒歩5分ぐらいのところである。

「あああああ、その店知ってる??
太田さんにおすすめの店って聞いたとこだ!!」

そんな声をあげたのは、中谷のとうちゃん。
すすめてくれた太田さんとは、松阪出身のヴァナゴン乗りのあのさすらいキャンパーのことである。

「よし、そこにしよう!!」

スタイルも顔も決してよくないが、声だけはすこぶる良いボーノアナがすぐさま電話する。

「よっしゃ、6時半OK! 5人予約!」

奇跡的にワンテーブル空いていた!
みんなガッツポーズ!

すると、ジャガーが「6人! わたしも連れてってよ!!」

ということになっていたのであった。

銭湯の花岡温泉からタクシーに乗ってしまい、午後6時前に駅に到着してしまったわたくしたち。
いとうホルモン店の予約は6時半。
まだまだ時間がある。

どこかの店でビールだけでも飲もうかという話になって駅前をうろつく。
寒い。
せっかくタクシーに乗ったのに湯冷めする(笑)。

商店街。
見事に人がいない。
開いてる店もない。

困ったなあ。

「そういやアイドルのおもしろい店があったから覗いてみようか!」

と、誰かが言って、あまり気乗りしないまま店に向かうと、シャッターが下りている。
なんだか営業していない雰囲気。

「・・・・・もう6時をまわったし、店にいくか」
「ちょっと早いけどいいだろ」
「ジャガーが早くくればいいだけの話だ」
「そうだそうだ」

といいつつ、店へと向かう。

というわけでやってきました、いとうホルモン店。
店構えからおいしそう(笑)。
肉の匂いが漂ってきますがな〜。

というわけで店に入る。
予約より早かったけれど、こころよく入れてくれた。

壁のメニュー。
なんともいさぎよいラインナップ。
しかも安い!

われわれは早くもテンションがあがる。

ホルモンとホホ肉を遠慮がちに注文。
そして生ビールにキムチ。

「いいか、ジャガーがくるのは7時なんだからな。
それまでに食べまくって飲みまくって腹ポンポンにしたら、あいつ逆上するぞ」

「ジャガーがくるまで肉はこのホルモンとホホ肉だけ!
生いっぱいでねばること!
いいな!」

「うす!」と全員返事したものの、乾杯した途端にみんなイッキ飲み。

「くは〜〜〜、たまらん!!!! おかわり!!」

と、声を揃えるのであった。

で、ホルモンを焼く。
年季の入った七輪がさらに食欲をそそる。

「おおおおお〜!! おれ煙だけで飲める〜!!」

みんな肉が焼ける前にビールをごくごく。
もう止まりません。

中谷の父ちゃんが、このホルモンの写真をFacebookにアップ。

中谷「ジャガー、すまん! はじめてしもた」
ジャガー「え、うそ、待って待って」
中谷「うまい! もう止まらん!」
ジャガー「え、うそ、なんでなんで」
中谷「ジャガー、許せ」
ジャガー「許さない許さない」

ジャガーは二度発言のオンナとなってコメントに怒りをぶつけるのであった。
そして5分後。

実家の仕事を無理やり切り上げてジャガー登場!!(笑)

「ちょっとなんなのよ、あなたたち!!
完全フライングじゃないよ〜」

そして記念撮影をやり直して、再度肉から注文!!!

「タン塩きた〜!!!」
「やっぱり焼肉はタンからだよね!」
「だからジャガーがくるまで注文を待っていたんだよ」

などと言って無理やり誤魔化しつつ再び乾杯!!

ジャガーが来たので遠慮なく酒を焼酎に切り替える。
この焼酎なんてグラスで300円でっせ。
しかも梅などのフレーバーを入れることができる。

まあ基本ストレートなのではげしく酔っ払う危険なお酒だ(笑)。

焼いて食う。
飲む飲む飲む。
焼く。
飲む飲む。

そして意味もなく笑う。

いやーおいしくて楽しい時間であった。
そして料金も本当にお値打ち!
また行きつけにしたい店が増えてしまった。

ジャガーと分かれ、電車で津へ帰る。
ごきげんさん(笑)。

津新町で降りて、銭湯企画では恒例の「えいらく」へ。
ここで新良酒造のお酒「夢窓」を試飲させてもらう。
えいらくの大将もいっしょに乾杯!

「夢窓」は味が濃く、ガツンとしたのどごしの酒であった。
昔ながらの男前の酒といった感じであろうか。
蔵元の人柄が出ているような気がした。

こうして2018年最初のサルシカ銭湯企画が終わった。
まだ紹介していない銭湯は県内にあとわずかしかないけれど、どんどん行かなくちゃな。

そう語り合いつつ、みんなそれぞれの家にフラフラと帰ったのであった。