「ミニ畑の悲劇!」第668回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年03月30日(金)14:46

雪であった。
しかも季節外れの大雪。

まあこれは北海道に出張したときの写真なのであるが、今年(2018年)は3月の中旬を過ぎても全国的に寒かった。
比較的温暖な三重県津市でも雪がちらついたし、このあと、関東でもまた雪が降った。

めざせ、自給自足!
津市美里町に移住して12年目にしてようやくはじめたミニ畑。
妻とわたくしが春野菜を植えたとたんに大寒波なのである。
野路栽培だからもう作物たちはダメかと思った。

が、春はうららかにやってきた。
花粉と共に暖かい日差しが降り注ぐようになったのだ。

おお、ご覧あれ!!
野菜たちがすくすくと育っている!

手前の4つはブロッコリ。
こいつらは寒いときでもゲンキに育っていたが、暖かくなってますます力強く成長!

イチゴも葉の緑が濃くなってきた。
小さな花が見えるのに、全体的に大きく育っていないのが不安。

イチゴ狩りのときに見たイチゴの苗は、もっと大きく育っていたぞ。
大丈夫なのであろうか。

こちらはニンニク。
3月に植えるニンニクなんてあるわけないだろ〜、と、みんなに言われたが、売ってたんだから仕方ないじゃないか、バローに(笑)。

苗についていた紙には5月から7月に収穫と書いてある。
もうすぐだなあ。

まあいたってゲンキに育っているが、地中のニンニクが大きくなっているかどうかは知る術がない。

と、まあ、こんな感じで3月の末まで観察を続けてきたわけであるが・・・・・・

問題はある朝、突然に起きた。

朝、秘密基地にある事務所に向かおうと家を出ると、庭先に本来いてはいけないはずのヤギのニコちゃんがメエエエエエと鳴いていた。
確かニコちゃんは昨日、中谷の父ちゃんの家のそばにつながれていたはずである。
ニコちゃんに首輪はついたままだから、結んでいたヒモが切れたかほどけたのに違いない。

妻を外に呼び出して、囲い込んでニコちゃんをつかまえる。
そしてヤギ小屋に放り込んでやれやれと思っていたら、畑の方から「あああああああああああああああああ!」と妻M子の悲鳴が。

畑がニコちゃんに襲われていた。
そりゃね、脱走したすぐそばにごちそうがあったら食べたくもなるわな。
でもね・・・・
でもでもでもね・・・・
妻とわたくしは畑のまえでがっくりと膝をついたまま動けなかった。

イチゴは食べ荒らして蹂躙という感じ・・・。
ああ。

しかも。
畑のそばに植えたブルーベリーの苗木も食べてある。
新芽も若葉も出ていたのに、そのすべてが食いちぎられている。
3本とも。
見事に・・・。

もうイヤになっちゃったのだ。
もう駄目ポンなのだ。
ああああああああ、なのだ。

妻M子とわたくしは意気消沈の日々を過ごした。
しかし春はどんどんやってくる。
そして硬かった桜のつぼみが開き、ついには桜満開になった。

ほぼ全滅状態の畑であったが、妻とわたくしは奇跡の復活を信じて水だけはあげていた。
すると!!

植えてから3週間!
じゃがいもの芽が地中から顔を出していた。

そうだ!
地中のじゃがいもはセーブだったのだ。

それだけじゃなかった!
茎と根っこだけになっていたブロッコリから新しい葉が出はじめていた。
彼らはまだ負けたわけじゃないのだ。
まだまだ生きようと必死に戦っているのだ。

すまん!!
諦めていたおれが悪かった!!

これはパクチー。
こいつとニンニクはヤギに襲われなかった。

イチゴも小さな実をつけ、新たな葉を伸ばしつつあった。
ブルーベリーも新たな息吹を・・・・。

よし!!
まだまだいけるぞ!!!
がんばろう!!
勝負はこれからだ!!!