「始業のチャイムが鳴るよ」第712回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年08月25日(土)08:45


写真/フォトグラファー加納   テキスト/サルシカ隊長

第2回みさとの学校マルシェの始業時間が迫っていた。
昨年は、この人口3500人の美里町に5000人の人が駆けつけ、美里町初の交通渋滞を引き起こした。
マルシェ会場に入るのに2時間近くかかった人もおり、しかも会場に来たらもうほとんどの商品が売り切れの状態で、われわれの見込みの甘さが露呈したのだ。

だから今回は万全すぎるほどに準備をした。
今回失敗をしたら、もう次はないのだ。
その覚悟であった。

7時から学校内の出店者のみなさんの搬入がはじまり、それを終えた9時からキッチンカーの搬入。
そのキッチンカーも準備が整いつつあった。

給食室では、すでに津ぎょうざがジュージューとあがっていた。

長野小学校のグランドにはチラホラと車が入ってきていた。
が、今年はこのグランドは基本閉鎖。
高齢者や障害者、小さなお子さんを乗せた車、近隣の方のみに限定。

このような通行証がないと中に入れないようにしたのだ。
お客さんには不便を強いるが、これが渋滞させないための大胆な作戦であった。

今回メインの駐車場となるのは、美里総合支所の駐車場とグランド。
計500台ぐらいの駐車が可能であった。

すべての車を一度こちらに誘導し、高齢者がいたりした場合はそこで通行証を渡し、長野小学校にいってもらう仕組みだ。

プルプル田中さん、なかやの父ちゃんは、最初の交通誘導員を担当。
学校だけでなく、支所の誘導も必要なので、昨年の2倍のスタッフがいるのだ。

そして美里総合支所から長野小までの輸送は、このシャトルバスで。
路線型タイプのものだと、1回で80人まで乗れる。
これを4台に、25人乗りのマイクロバスの、計5台を用意。
どんどんピストン輸送するのだ。

まだオープンまえ。
美里総合支所にどんどん車が並びはじめ、人がたまりはじめたので、時間より早く支所を出発して長野小へと。

「次のバスも満車です。もう出しますよ!!」

本部の無線からがなり声が聞こえた。
どんどんやってくる車に焦りを感じているようだ。

2台、3台とバスが到着して、長野小学校の玄関にも人がたまりはじめる。


 

募金を集めるお父さんたち。
今回は、バスの運行や道路の警備の人数を増やしたので、費用が大きくなり、運営費の足りない分を、お客さんに協力してもらうことに。
本当にたくさんの人に協力してくれた。
まずはここで感謝します。

本部である放送室でカウントダウンする隊長のわたくし。

「開場するよ〜、チャイムを鳴らすよ〜、スタッフは玄関口〜、みなさんをお出迎えをして〜」

そして午前10時。

キンコーンカンコーンと大音量でチャイムが鳴り響く。
それは校庭のスピーカーを通じて、集落全体に鳴り響いた。

これは長野小学校、再生の鐘の音なのだ。

どどっとオープン。
バスがまだすべて到着していないので昨年のような混乱はない。

「昨年よりやっぱり勢いがないなー」

とスタッフがいったが、違うのだ、客を分散させて混乱を減らそうという作戦なのだ。
これでまた昨年と同じような状態だったら、それこそ大変なんことになっているのである。

学校が一気に賑やかになった。
いらっしゃいませー、の声があちこちで聞こえた。
にぎわいが学校に戻ってきたのだ。

お客さん歓迎のちんどんをみかん&レモン夫妻がやってくれる。

そして体育館へも。
今年は出店者数を増やしたので、体育館にもブースを広げたのだ。

「学校からバス1台おります。
 下で待機のバスは、それがおり次第、あげてください」

「総合支所、車はどんどん入ってますが、
 バスは順調にピストン中。
 いまから2台つづけて満車で出発します」

今回は無線機を支所と学校、そして主要な位置に設置していた。
学校周辺の無線と、支所をつなぐ無線、ふたつを使い分けて、えんえんとコントロールしてくれた。

一番目立たないところで一番貢献してくれたのが、無線チームである。

さて、はじまったみさとの学校マルシェ。
次回はマルシェの様子を写真でたくさん紹介!!!