写真/フォトグラファー加納 テキスト/サルシカ隊長
今回のマルシェには、実はたくさんのサプライズが隠されていたのだ。
給食室。
朝から野菜を切り、スープを仕込み、ひたすら準備を進めていた男がひとり。
決して表にでることなく、にぎわいの陰で汗を流していた。
その男とは・・・みんなに惜しまれつつ閉店した大澤屋の空飛ぶ若旦那!!!
久しぶりの登場なのだ!!!
そう!!!
この「みさとの学校マルシェ」で、1日だけ大澤屋を代表する「あんかけ揚げそば」を復活させようと、ひそかに計画されていたのだ。
(一部の新聞に載っちゃったけど。笑)
1日目の18日は仕込みだけのはずだった。
そして2日目の19日から盛大に売り出す予定だったのだ。
が、若旦那の懸命の努力によって、昼過ぎからこっそりと販売をはじめたのだ。
おおおおお!
この写真!
まさに大澤屋の復活ではないか!!!
実は・・・本部にいる隊長のわたくしにも、
「大澤屋のあんかけが売っているらしい・・・・」
「あの味のままらしいぞ・・・」
なんて話は耳に入りはじめていた。
まあまあそんなに慌てなさんな、販売は明日からだからね、などとわたくしは余裕をぶちかましていたのだ。
したらば!!
妻M子が鼻息荒く本部に飛び込んできたのだ。
「あんかけこっそり販売してる!!!!!」
彼女はもう涙を流さんばかりであった。
大澤屋は彼女が愛し、通い、食べ続けたお店だ。
が、M子は明日のマルシェには参加できない予定で、夢にまでみた「あんかけ揚げそば」が食べられない、こんなことがあっていいのか、「ビエ工エエェェ(´д`)ェェエエ工」と泣いていたのだ。
それが食べられる!!!!
彼女は仕事を放り出して給食室へ向かうのであった。
出たあ!!!!
大澤屋のあんかけあげそば!!!
感動的再会!!!
感涙!!!
なかやの父ちゃんも噂を聞きつけて、
「あああああああ俺も食う、食う食う食う!!!
腹がはちきれるまで、すべて食ってやる〜!!!!」
の、勢い(笑)。
その後、噂がどんどん広がり、
本部で休憩するメンバーは、もうみな片手に「あんかけ」。
しかも、ほかの出店者のフードも食べたいので、唐揚げやらたこ焼きやらステーキやら、もう両手いっぱいに買い込んでやってくるのだ。
地元のボランティアとサルシカメンバーの交流。
いっしょに働くと、世代や地域を越えた絆が誕生していくのだ。
そんな絆は、出店者とお客さんとの間にも。
マッサージをしている馬杉さんはこの長野小学校の卒業生。
いまは京都でアロマセラピーのお店をやっている。
地域に恩返しをしたくて、美里ブースで出店。
マッサージを受けているのは、地元のママ。
子供は統合された新学校に通っている。
それぞれの時代にお世話になった学校でこうしてつながっていくのだ。
「もう最後のバス出すよ〜」
長野小学校のシャトルバスのりばで、キヨちゃん。
無線機を片時も離さず、上り下りするバスと、スタッフの管理をずっとしてくれていた。
みさとの学校マルシェ、1日目終了〜。
今回は2デイズで、初日のみの出店者はそんなに数が多くなかったので、搬出の作業はあっという間に終わった・・・。
上の写真は反省会などをしている様子ではない。
仕事がなくてぼーっと手持ち無沙汰のメンバーの様子である(笑)。
さて。
サブライズは続く。
アーチェリータグの片付けを終えたみずのっちは、職員室でバー出店の準備をはじめる。
キャンプバーランタンから、クラフトビールのサーバー、そして棚にある酒すべてを持ってきているのだ。
これから、泊まり込みの出店者、スタッフだけに向けて、キャンプバー・ランタンをオープンさせるのだ。
馬鹿なことでもとことん本気でやる。
楽しむために!
笑うために!!
そうこうしている間に夕方5時。
もうすっかりシャトルバスは終わっているはずなのに、学校に大型バスがやってくる。
じゃじゃーん!
津市白山にある猪の倉温泉の送迎バス!!
岡田社長みずから運転してきてくれた。
宿泊者が多いので、事前に岡田さんに頼んだところ、「何人でも迎えにいきまっせ!」と快諾を得ていたのだ。
副隊長のキヨちゃんとは商工会仲間。
というわけでツーショット。
宿泊する出店者とスタッフがバスに乗り込む。
「それではみなさま、ただいまより猪の倉温泉に向けて出発です。
運転手は岡田社長。
猪の倉温泉はヌルヌルツルツルの美肌の湯、美人の湯と言われています。
では、美人になってらいっしゃいませ〜」
などとわたくしの案内で出発〜!!
「いってらっしゃ〜い!!!!」とわたくし。
温泉までわずか15分のバスの旅だが、車中では、出店者の子どもたちも含め大いに盛り上がっていたらしい。
温泉の送迎付きマルシェなのだ。
まいったか!!!
見送った残りのチームで、ひとまず乾杯!
が、まだまだこの日のサプライズは続くのであった。