写真/フォトグラファー加納 文/サルシカ隊長
久しぶりのピザ焼き体験イベントであった。
サルシカ秘密基地恒例の大人気イベントであるが、今回はあっという間に定員がいっぱいになって募集を打ち切ることになった。
まことにありがたい。
しかし写真はなぜか丸鶏のローストなのだ。
こんがりと焼けて、詰めてあったにんにくがおしりからぷりっと出ちゃってる。
おいおいおいなぜ鶏の丸焼きなのだ!
ピザはどこいった!
と、お思いの方がいるかも知れないけれど、いいんです。
だってサルシカなんだもの。
ピザばっかりじゃ飽きちゃうから今回は肉も焼いちゃおうぜ、というイベントなのだ。
しかも、牛も、豚も、鶏も焼いちゃうのだ。
かける費用でいうと、ピザ2で肉8(笑)。
もはや「肉ロースト&ピザパーティ」と表示したほうがよいのであろうが、このあたりもわれわれはテキトーだからそのままなのだ。
が、肉に対するわれわれの思いはテキトーではない。
石窯でピザはさんざん焼いてきたきたが、肉はほとんど焼いたことがない。
どんな肉をどのように焼けばいいのか。
こういう時はプロに相談しよう、ということで、日本一の精肉店「朝日屋」さんに相談にいく。
しかも社長室にずかずかと。
「ローストビーフならあまり脂が多くてもアレなので、国産和牛のイチボかマルシンがいいんとちゃいますか」
と、朝日屋の香田社長。
松阪肉の朝日屋であるが、実は豚も鶏も扱っている。
鶏も2キロサイズのを2羽お願いした。
鶏をまるごと買う場合は事前に連絡が必要だそう。
焼きかたや調味料についてもいろいろ相談。
が、うまい肉は塩とコショーさえあれば十分!!
ということで、超シンプルに勝負することにした。
今回ピザだって十分こだわりがあるのだ。
今回使用する小麦は、サルシカ副隊長のキヨちゃんが津市美里町で試験的につくったもの。
粉によってクセや水の分量が違うので、事前にM子が試し焼き。
全粒粉のような色合い。
しっとりもちもち。
そして香りが強い。
これはかなりの品質なのだ。
うどんには合わないかも知れないが、ピザやパンには最高に合うのではなかろうか!
さあ、11月18日(日)。
ピザイベント開催日当日。
11月も中旬を過ぎたというのに朝から汗ばむほどの暑さ。
そんな中、焚きつけようの薪を割る。
朝から汗びしょ。
イベント開始は午後1時なので、午前10時には石窯に火を入れる。
3時間火を焚いて窯を温めれば3時間はその放射熱で焼き続けることができるのだ。
秘密基地の厨房でも準備が進んでいた。
サルシカ隊長の妻M子と、高校生の娘m子。
m子は受験も終わったので、手伝ってくれることになった。
おばんざいバルすみすの女将すみちゃんも早々にやってきて手伝ってくれる。
ハム、ソーセージ、卵、サラミ、ピーマン、玉ねぎ、などのトッピングの材料をとにかくスライスしまくる。
まな板まで叩き切ってしまうのではないかと思うぐらいの勢いとスピードでどんどん切っていく。
さすが飲食店3年目の女将だ。
開始は午後1時だというのに男性陣もどんどんやってくる。
デッキの準備を手伝ってもらう。
前田さんと大工の坂下さんによって加工された回転扉のお披露目。
その便利さにみんな感動!!
あと秘密基地の掃除が行き届いていること、床もきれいに塗装されていることにみんな驚いている。
この日のために、前田さんがずっと作業してきてくれたのだ。
専属用務員であった中谷の父ちゃんがいた頃より、きれいなのはどういうことだ、という質問がみんなから相次ぐ。
前田さんと隊長のわたくしは一応ノーコメント(笑)。
お昼を回った頃・・・まだイベント開始まで1時間近くあるのに、なぜローストビーフの準備をはじめるM子とすみちゃん。
石窯で肉を焼くのだが、実はもうひとつ、この日のために最新兵器を用意していたのだ。
ドラム型のロースター。
中の鍋がくるくる回転し、ゆっくりと中のものを焼いていく。
ローストビーフやチャーシューなどが得意らしい。
試してみてよければ、サルシカ2号店の「キャンプバー・ランタン」で導入しようということで、さっそくその準備中。
おいおい、まだ開始時間じゃないのに肉を放り込んじゃったぞ。
しかもスイッチまで入ってごろんごろん転がりはじめたし!
1時15分まえ。
受付開始。
すべての人の受付が終わる前に、ローストビーフ完成!!
しかもかなりの完成度!!!
受付に来た人に、いきなり「ローストビーフいかがですか?」と娘。
お客さんたじろぐ。
いったいこれはなんのイベントなのか!??
こうしていよいよイベントがはじまった。
本番の肉ジュージュー、ゴロンゴロンは次回!
いやその前にピザだ!!!(笑)