「これぞ幸せのぬくぬく冬キャンプ!」第735回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年12月19日(水)10:22

極寒の木津川パックラフトを終えて、キャンプ場から徒歩10分の日帰り温泉に浸かった。

「いててててててて!!」

冷え切った身体を湯に沈めると、気持ちいいより先に痛みが走る。
が、5分もしないうちに幸せの温かさがやってきた。
もう外に出たくない。
このままこの湯の中で漂っていたい(笑)。

温泉にはレストランもあり、生ビールも売っていた。
が、ここで生ビールを飲んでしまうと、もう完全に冬キャンプはここで打ち切りになってしまう可能性が大きかったので、勇気を振り絞って寒いキャンプ場へと戻った。

キャンプ場に戻ると、すっかりあたりは暗くなっていた。
ガスランタン、LEDランタンなど、みんなが持っていた照明をつける。

そしてヴァナゴン太田が持ってきてくれた薪ストーブにも火を入れた。
しばらくすると、タープの中はポカポカの楽園になる。

そこで。
ヴァナゴン太田はお出かけ用の服に着替え、キャンプ場のすぐそばにあるJR笠置駅へ。
上の写真は、笠置駅のホームからヴァナゴン太田が撮影したキャンプ場の写真。

そうなのだ。
笠置キャンプ場は、駅のまんまえの河原に広がっているのである。

駅も温泉も歩いていける好立地にあるのだ。

なんと!
ヴァナゴン太田は、1時間半ほど電車に乗って大阪で開催されるヴァナゴン仲間の忘年会に出席。
また電車に揺られて、夜中にキャンプ場に戻るという計画なのだ。

すごい行動力というか、もうここまでくるとおバカの世界である(笑)。

ヴァナゴン太田を見送ったあと、残された若旦那大澤、奥山のヨウちゃん、そしてサルシカ隊長のわたくしの3人は、宴会準備。

鍋担当となった若旦那大澤は、ちゃんこ鍋を!
さすが津を代表する定食屋の若旦那!
ええ出汁ですがな!

ただしボリュームがすさまじい。
3人しかいないのに10人分ほどはあるのではないか。

「なんかねぇ、調子に乗っちゃうとたくさんつくっちゃうんですよねー、わはははははは」

これも飲食店をやっていた後遺症であろうか。

奥山のヨウちゃんはさっそうとフライパンを取り出し、おつまみのソーセージを炒めはじめる。
このあと、缶詰のランチョンミートを切って炒めていた。

「ぼくはずっとバイクでキャンプの日々だったので、簡単に食べられるもの、荷物にならないことが大切なんですよ」

話を聞いてみれば、なんとヨウちゃんはバイクで日本一周もしているのだ。
1年半かけてぐるりと回ったらしい。
なかなかのツワモノである。

そしてヨウちゃんはなんでもフライパンで炒めることを使命としているらしい(笑)。
これから彼のことを「フライパン奥山」と呼ぶことにしよう。

宴会は11時近くまで続いた。
ヴァバゴン太田から「11時すぎには笠置に到着します」と連絡が入ったが、昼間の疲れとアルコールでデロンデロンになったわれわれは、ヴァナゴン太田を出迎える前に各自のテントやキャッピングカーで値落ちしたのであった。

翌朝。
京都の笠置キャンプ場はぐっと冷え込んでいた。
予報では今年一番の冷え込みだという話であった。

朝、隊長のわたくしが起きると、タープの中にはヴァナゴン太田がいた。
目をしょぼしょぼさせている。
まだ寝起きらしい。

物音に気づいたのか、フライパン奥山も起きてきた。

タープの中はすっかりと片付き、薪ストーブが燃えている。

そこでみんな気づいたのであるが、若旦那大澤がいない。
きょうは日曜だが、彼は出勤をしなくてはいけないため、まだ暗いうちから荷物をまとめ、そして薪ストーブに火を入れてキャンプ場をあとにしていたのだ。

「若旦那はいい男だ・・・・」

残された3人はコーヒーをすすりつつ、若旦那大澤をほめちぎった(笑)。

外ではパックラフトが凍っていた。
朝めしでもつくろうと、炊事場に水を汲みに行くと、なんとすべての水道が凍っていた。

せっかく朝から釜飯でも炊こうと思っていたのに、どうすりゃええのさ。

「こんなこともあるかと思ってホットサンドの準備してあるから、それを焼こうか」

さすがキャンプ歴20年を超えるヴァナゴン太田!
やることが憎いのである。

きのうは悪魔だのバカだの言ったような気がするが、実はいい人なのだ。
神様みたいな人なのだ(笑)。

定番メーカーの「バウルー」で焼いたホットサンド。
ハムとチーズが入ってアチアチ最高!
このあと、小倉あんを入れたホットサンドも焼いてくれた。
これも最高!!
太田さん、すき!(笑)

一方、フライパン奥山は、やはりフライパンでソーセージを焼いている。

「ぼくはバイクで日本を回っていたので、飯は・・・・」

それは昨夜聞いたのだ。
もうずっとフライパンで何やら炒めていなさい(笑)。

お昼すぎまで何をするわけでなく、コーヒーを飲みながらダラダラと過ごした。
これはこれでキャンプの幸せ。

お昼前にテントなどを撤収して解散となった。

このキャンプ上にはゴミステーションまで完備されている。
1日ひとり500円とは思えないほどの充実ぶりなのだ。

本当はお昼にピザを焼こうという話になっていた。
が、粉からこねるというし、気温が低くてなかなか発酵しそうにないので・・・
いや、正直に言うとただ面倒くさくなってやめた。

これは次回ですな。

これから冬キャンプを定期的にやろうという話になった。
次回は三重県志摩市のキャンプ場で焼き牡蠣を楽しみながら、というのはどうであろうか、ということになっている。

また予定が決まったらお知らせします。

その日の午後。
それぞれが家にたどり着いてキャンプ道具を片付けていると、朝、キャンプ場から出勤した若旦那大澤からメールが届いた。

鍋とごはんが大量に残っていたので、会社でお昼ごはんとして食べていると。
会社でお昼ごはんに鍋を食う男。

なかなかの豪傑である(笑)。