三重大学の学生たちが、三重県津市美杉町にツリーハウスをつくろうとしている話は、「お知らせ」や「隊長のブログ」でも書いた。
我われサルシカ隊が、三重県津市美里町(似てるけど「里」と「杉」が違うんだよ)につくったツリーハウスを学生たちが見学に来たとき、正直言って、
「まあ、気まぐれの企画段階だな・・・」
と思った。
それが数ヶ月も経ずにツリーハウスづくりをスタートさせるという。
驚いたのだ。
そして8月の上旬、隊長のワタクシにある人から連絡が入った。
ある人とは、「グリーンツーリズム美杉の風」という地域活性化運動をやっている岩田さんである。
岩田さんは2年前に三重の美杉に家族をつれて移住。
家のそばを流れる川の鮮烈さ、森の深さと豊かさ、そしてそこに暮らす人びとの人情深さにほれ込んだのだという。
岩田さんのことは地元新聞の記事で読んで知っていた。
しかも、農機具のたかお隊員のところの展示即売会のときに、ニアミスをしていたらしい。
そんな岩田さんから、
「三重大の学生たちがツリーハウスをつくるというので支援をしているのだが、ぜひ経験者の奥田さんに学生たちに話をしてやってほしい」
と、依頼がきたのだ。
まったくもう世間というか三重はホントに狭いのだ。
ワタクシは、学生たちをサルシカのツリーハウスに案内したことを伝え、そしてツリーハウスの合宿に参加することを快諾したのであった。
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三重県津市美杉町上多気(かみたげ)。
かつて奈良と伊勢神宮を最短で結んだ参宮道・伊勢本街道沿いにある古い宿場町である。
かつて旅籠だった建物が軒をつらね、古きよき時代の雰囲気を残している。
こちらが岩田さんが切り盛りする農家体験民宿「なかや」。
築90年の古民家を購入し、1階の数室を民宿にしている。
素泊まりで3000円。
本当の意味で「正しい民宿」である。
テレビ東京の「田舎に泊まろう」を実体験できる(笑)。
そして「なかや」の壁には、ツリーハウスの看板が。
おおおおお。
ホントにやってんだなー、と思う。
大学生たちは、「なかや」さんの隣の公民館で寝泊りしていた。
最初は「なかや」で宿泊していたのだが、いくら安い民宿とはいえ、学生には負担が大きすぎる。
そこで岩田さんが地区の人にかけあい、合宿所として利用できるようにしたのだ。
この商売っ気のなさ、というか、お人よしなところが、いかにも岩田さんらしい。
学生たちの色とりどりの草履。
ワタクシが合宿所に入ったのは、6時30分ぐらいであった。
学生たちは、岩田さんの「なかや」や、近所の家に、もらい湯をしにいっており、ぞろぞろと帰ってくるところだった。
この時代にもらい湯である。
本当に地域をあげてツリーハウスづくりを応援しているのだ。
学生たちに話をするといっても、建築学の理論なんてサッパリわからないし、サルシカのツリーハウスにしても、テレビの取材やランチ&宴会チームの指揮をとっているうちに、いつの間にか出来上がっていた・・・という按配なので(笑)、ツリーハウスの先輩として伝えられることは何もない。
ただ、いっしょに飲んだ、というだけの話だ(笑)。
岩田さんがとってきてくれた「あまご」。
学生たちが焼いてくれたらしい。
うまかった!
続いてのおつまみは、サワガニ(笑)。
これも農家体験民宿ならでは、のメニューであろうか。
これ以外にも、たくさんのメニューが並んだ。
岩田さん、奥様、そして学生のみんなに感謝するのだ。
どんどん食べてどんどん飲んで。
ツリーハウスの話より、これまでの体験談等々で盛り上がる。
いやー、しかし今の二十歳前後ってのは、無敵やねー。
無邪気だし、怖いもの知らずだし、その一方ですごく冷静だし・・・・ワタクシたちの二十歳ってのはもっと子供だった(笑)。
この日は、岩田さんの「なかや」に泊めてもらった。
まさに「田舎に泊まろう」の気分。
朝まで本当にぐっすり眠った。
夢も見ずに。
2009年9月1日現在。
まだ美杉のツリーハウスは完成していない模様である。
本来ならば、8月25日に完成予定であったが、確実に遅れているらしい(笑)。
いつ完成するのやら。
そもそも、学生たち諸君。
キミたちのツリーハウスは大きすぎるのだよ。
おいちゃんたちのサルシカ・ツリーハウスより大きいものをつくるとはどういうことか!
完成後の様子は、また紹介いたします。