第52回「9800円の奈良&和歌山ラーメンツアー」

投稿日: 2008年11月19日(水)19:58

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その週末は、M子は海に潜りにいくことになっており、隊長の私と娘のm子は、付き添いか留守番の予定であった。

しかしもろもろの都合でそれが中止になり、さてどうしようと悩んでいたのだ。

行きたいところはたくさんある。
でも今月は何かと出費が多く、お金がない。

うーん、困った、困ったと悩んでいたのである。

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そんな時、某「火の用心」組織から、数か月分の報酬をいただいたのである。

その金額が、9800円!

よーし、このお金で遊べるところへ行こう!
これ以外の現金は持っていかない!
家族3人で1泊2日。
9800円ぽっきり!
まさに金額的冒険の旅のスタートだ。

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で、今回の旅の企画であるが、いろいろ検討した結果、9800円で可能な限りラーメンを食べまくるツアーということになった!

まあ単なる思いつきである。
そしてやはり目的は、隊長とM子が愛する和歌山ラーメンとした。

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幸いにもサルシカ号の燃料は満タン。

津からR163号に西に向かい、高速道路のような名阪国道(無料です)に乗って大阪方面へ。

所持金はラーメンのためにある。
高速料金など使っていられないのである。

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名阪国道は、奈良の天理の先から、西名阪自動車道となり、有料道路になる。
なので私たちは天理ICで名阪国道を下りる。

高速料金を払いたくなかったのもあるが、ここには関西、近畿、東海地方の人をトリコにしてきたラーメン屋さんが存在するのである。

今回の旅の最初のランチはそこに決めていたのだ。

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が、天理ICを下りたところでトラブル発生!
サルシカ号のギャレー(キッチンですね)の上の照明と換気扇が外れて落ちたのである。
カーブのところによくガタンガタンと段差がつくってありますね、あの衝撃で壊れたのだ。
まあ以前から雨漏りで周辺が腐ってはいたのだけれど・・・

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壊れたサルシカ号のまま彩華ラーメン(本店)に到着。

この9月に移転オープンしたばかり。
95の客席と大きな駐車場がある。
交通整理の人もいて、人気の度合いがわかる。

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彩華ラーメンは小さな屋台からはじまったラーメン店です

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一番人気のサイカラーメン(680円)です。
白菜が入っているのがここの特徴。
あちこちずいぶん真似してますが・・・。

ピリ唐で思い切りニンニクが効いてます。

料理の詳細は、M子のうまっぷにて。

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こちらで注文したのは、
サイカラーメン2人前・・・1360円
中華そば・・・500円
おにぎり1個・・・100円

しめて1960円。

すでに残金7840円。
ラーメンって結構高いです。
不安になってきたぞー。

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カーナビで調べたところ、R24をまっすぐと80キロほどいけば、和歌山県にいけるのだ。
80キロならば下道でもいける。
高速代をケチッて、いざ和歌山へ。

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まだ奈良。
サルシカ号の応急処置をするため、100円ショップに立ち寄る。

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ガムテープを購入して、下部の照明と換気扇部分を固定。

あまりにひどい応急処置である(笑)。
しかし、お金も工具もないから仕方ない。

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DSのバッテリが切れていて半べそをかいていた娘のm子に人形を買ってあげる。

なんとこれも100円!

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なんだかあやしく色っぽいです。
これが100円の笑みでしょうか(笑)。
ガムテープとこの人形で、210円。

残金7630円。

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R24号をえんえんと走り、和歌山へ入る。そこで素晴らしい施設と遭遇

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和歌山市まであと30キロほど、伊都郡かつらぎ町で、「野半の里」というところを偶然見つける。

「なんだかすごくいい感じがする。なんかいい匂いがする・・・」

わが妻M子のこういう直感は、すさまじい。
本能的に嗅ぎわけるのだ(笑)。

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温泉はおとな800円、子ども400円。

ちょっと値段は高いですが、お湯はいいです。
日本で4番目ぐらいに温泉成分が濃い温泉らしいです。
源泉は海水よりも塩分が濃いので、かなり希釈しているそうですが、それでも薄茶色に濁ったお湯はかなりしょっぱい!

ここには地ビールレストランやこんにゃく料理屋もあり、いっそここの駐車場に泊まらせてもらって、今夜は地ビール三昧といこうかと考える。

あ、いや、しかし今回の企画はラーメンだった。
それにお金もないので諦める(涙)。

温泉代・・・2000円
温泉たまご・・・500円
残金・・・5130円

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和歌山市に到着。
紀ノ川の河原にあるせせらぎ公園というところにサルシカ号を停める。
今晩はここでP泊(パーキング宿泊ね)。

なぜならば、土手を登ったすぐのところに、今晩のラーメン店、まる豊があるから!!

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和歌山ラーメンの店「まる豊」は、かなり有名なお店である。
テレビや雑誌などにたくさん紹介されている。

実は放送作家時代の隊長とM子は、このお店を番組で紹介したこともある。

しかし悲しいかな、放送作家はロケに立ち会うことはほとんどないので、ここのラーメンは食べたことがなかったのだ!

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で、ここがなぜ有名かというと!

それは!
店がはげしく傾いているから!!

テーブルも傾いているので、その上に自作のナナメお盆が設置されている(笑)。

店にいると平衡感覚がおかしくなる。
酔ったような感じになる。
ホントー!

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壁にびっしりと貼られた有名人の色紙。
さまざなタレントがレポーターとしてこのお店を訪ねている。

お店は夕方5時から深夜3時まで。
お父さんとお母さんの二人で切り盛りしている。

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唐揚げなどのつまみや生ビール、チュウハイもある。飲んで食べられるお店だ!

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こちらのお店には、なぜか三重の名物の伊勢うどんがあった。

理由をお父さんに聞いてみると、
なんとお父さんは三重の伊勢出身、そしてお母さんは三重県津市出身で、隊長の実家のすぐそばであった!

いやいや驚いた。
すっかり三重談義で盛り上がりましたさ!

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中華そば(600円)です。
スープがナナメってます(笑)。
おいしいです。

お金がないのでお酒が飲めませんでした(涙)。

中華そば3人前・・・1800円

残金・・・3330円
心細くなってまいりましたよー!

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サルシカ号に戻って、家から持ってきたお酒とおつまみで改めて乾杯!

「あああ、唐揚げと生ビールほしかったぁ!」

いつまでもうるさいM子。

しかし不思議な出会いであった。
またまる豊にはくるのである。

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一晩お世話になったせせらぎ公園。和歌山市の中心までほんの数キロです

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この土手をあがってパチンコ屋の横が中華そばのまる豊です。

せせらぎ公園では、キャンピングカーのオフ会もよく開催されるそうです。
その際は、みんなまる豊で飲んで騒ぐのだそう。
私たちも参加したいのだ。

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朝食はきのうの夜にプライスカットという安いスーパーで買っておいたもの。

今回の旅で唯一ラーメンでない食事です。
だから超節約モード。

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この2割引きってとこが泣かせるでしょ。

朝食・・・320円

残金・・・3010円

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一応観光もしようということで、和歌山城へ(ランチの時間調整でもあります。笑)

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町中で困るのがサルシカ号の駐車場。
ぐるぐる回ってようやくサルシカ号が入るパーキングを発見。

駐車料金・・・350円

残金・・・2660円。

ずいぶんきわどい残金になってきたぞ。

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和歌山城の普請大名は、津、伊賀の城主、藤堂高虎でございます

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城内には無料の動物園がある

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無料なのでみんなで大喜び!(笑)

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色づきはじめた紅葉がすばらしかったです

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そして!
ついに今回の旅のフィナーレを飾る山為食堂にやってまいりました。

隊長とM子がこの店に通いはじめて、早10年以上!
毎年欠かさず、1度ないしは2度、お勤めのようにやってきているお店です。

残金は2660円だけれど、ここの中華そばは700円ぐらいだったので大丈夫なはず。

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午前11時の開店前から人が並びます。
先頭はなんと我われだぁ!!

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そしてシャッターが開くと同時に店内へ。
店の中はいかにも大衆食堂という感じ。
どんぶりものはやめてしまったが、まだうどんなどは注文できます。

しかし、ほぼ全員のお客さんが注文するのが中華そば。
しかも、ごはんとたくわんのセット。

このお店では「中華、セットで」と注文するのが通です(笑)。

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ついにきましたぁ!!山為の中華そばとライス。たくわんは予算上カット(涙)

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麺はかなり太い。
とんこつスープはかなりドロドロ系。

まあ味の好みはそれぞれであるが、私とM子が今のところ一番好きなのが、ここの中華そば。

以前はひとりで2杯食ったりした。
が、今回は予算的にも胃袋的にも無理(笑)。

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スープを飲み干すと、どんぶりの底に骨の粉のようなものが残るのがこの店の特徴。
おいしゅうございました!

中華そばが800円に値上がりしていたので、
中華そば3人前・・・2400円
ごはん2人前・・・200円
計2600円

なんとこの時点で残金60円!!

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お金がないので高速に乗れず、またしても下道で三重まで帰る(涙)。

R24号で奈良まで。
そこから吉野の方を抜けて国道R165へ。
それをまっすぐ北へ向かえば三重に入り、風車がくるくる回る青山高原に出る。

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帰りにアイスすら買うことができず、道の駅でトイレをしただけであとはえんえん走り続ける。

なので、結局残金は・・・60円!

おもしろくて、ちょっと悲しい旅が終わったのである(笑)。