サルシカ隊がいく 第87回 「大将と隊長の自然薯対決!」

投稿日: 2009年11月16日(月)14:07

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M子がこよなく愛する「割烹やまき」の大将は、山と川の達人である。
津周辺の山、川を知り抜いている。

その昔、大将の髪がまだまだ真っ黒だった頃(笑)、1シーズンでマツタケ800本とか1日で自然薯30本、40本という記録を打ち立てているのだ。

また春先になると、今度は鮎釣りに精を出す。
ほぼ毎週、シーズンが終わるまで一切家庭を顧みず(笑)川に通いつめる。

男からみると、すばらしくあこがれる人なのであるが、奥さんを含め女性からみると、すばらしく困った人なのだ(笑)。

そんなやまきの大将から、「自然薯を掘りにいこう!」とお誘いを受けた。
サルシカの活動をネットで見つつ、「ううう、なっとらん!ううう、待っておれ、オレが教えてやる!」とウズウズしていたに違いない(笑)。

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やまきの大将とワタクシが向かったのは、3000坪のサルシカ秘密基地。

土地の所有者である「あさお社長」も、やまきの常連客だったので、先日、あさお社長とふたりで、やまきに呑みに行ったのである。

そのとき、やまきの大将とワタクシが自然薯掘りにいく相談をしていると、

「例の土地ならいっくらでも自然薯があるぞ。好きなだけ掘ってええぞ」

と、あさお社長がいってくれたのだ。
よーしよーし、それならば!
と、遠慮なくやってきたのが、今回なのである。

おおおおお、土地がすっかりキレイに整地されているぞ。
あさお社長がひとりでやったに違いない。
あのおとうちゃんのパワーは、なかなかすごいのだ。

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赤いシャツがおしゃれなやまきの大将。
写真の軽ワゴンは、大将の山&川専用車である。
なんと19万キロも走っているという。
しかも舗装路より山道や泥沼みたいなところを走っているほうが多いのだ。
車内も当然泥だらけであるが、車は順調に走る。
日本の軽自動車は、なんと優秀なことか。

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整地された秘密基地建設予定地の周囲を歩いてみると、あるわあるわ、自然薯のツルだらけである。
町に近いとはいえ、雑木林を抜けなければならないし、完全な私有地であるため入る人もいないのであろう。

「ほおおお」「わははは」とそれぞれにツルを見つけ、さっそく掘りはじめる。

が、平地だし、大きな石がどかどか出てくるので、かなり苦戦。

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それでもがんばって掘りつづけた。
まあ形は味に関係ないのだけれど、スポンといい形で掘り出した達成感というのがない。

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土地の周囲は斜面だらけなのだが、笹が茂っていてなかなか入れない。
が、さすがはやまきの大将。
獣道のような隙間をみつけて、斜面に下りる。

おおおお、そこもツルが多いぞ!!

さっきまでの疲れを忘れ、またまた子供のように掘りはじめる(笑)。

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斜面だと掘る面積が少なくて楽である。
しかもそこには石もほとんどなかった。

上の写真はワタクシが掘りすすめた自然薯である。
雁首から根の先まで、完全に掘りだした!

おおおお、感動の瞬間である。

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やまきの大将は、ワタクシが掘りだした芋に、そばにあった細い竹を添えて、ツルでくるくると巻いていく。
こうすると車に運ぶまでに折れることはないし、見栄えもよくなる。

確かに芋を持って山道を歩いている最中、これまでに何度ポキッと芋を折ってしまったことか。
さすがは大将である。

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じゃじゃーん、ワタクシと、ワタクシが掘りだした自然薯でございます!!
立派でしょ!
添え木とツルのおかげで、ますます立派です。

「これを道の駅で買ったらいくらするか。もう7000円はいくな。わはははは」

すぐさま自分の獲物を金に換算し、喜ぶワタクシ。
情けないのだ(笑)。

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イカ釣りにいっていた、のだっち隊員とキヨちゃん隊員が、海で敗北し、山でリベンジすべくやってきた。

しかし、堀やすいところはすっかり大将と隊長が掘ってしまったのだ(笑)。
のだっちとキヨちゃんは石が多い平地をコツコツと掘る。

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そしてこれが、大将と隊長の4時間近くにわたる成果である。
立派な大きさのは、大将2本、ワタクシ1本。
あと小さいのや折ってしまったのも大量にある。
しかし、いずれにしても大将には全然かなわなかったのである。
そもそもワタクシの場合は、いろんなところで大将に手伝ってもらったり助けてもらってるし(笑)。

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が、これだけで終わらないのが大将のすごいところ。
車で20分ほど移動して、大将が見つけたきのこスポットへ。

もうきのこシーズンもほぼ終わりであるが、1食分ぐらいならばすぐ見つかるという。
30分ほど歩いて、お吸い物分を調達。
すごいなー。

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その帰り道、大将はあるところに立ち寄る。
白山町の小椋農園「トマテ・コロラード」。

あのぉ・・・トマトが天井からぶらさがってますけど・・・・。
なんですか、これは・・・?

あとでネットで調べてみたところ、
これはハイポニカ農法といって、植物栽培を土から切り離し、その成長に当たって植物に主体性を認める等々の大胆な発想から、「トマトの巨木」を作り出すそうです。

・・・・うーん、なんのこっちゃらわかりませんが、なんかすごいです(笑)。

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今晩、自然薯と幻のイカ(獲れなかったからね)で宴会をすることになっていたので、このトマテ・コロラードのトマトを山盛り、大将に差し入れ・・・ということで買っていただく。

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帰り際、トマテ・コロラードの小椋夫妻をパチリ。
この笑顔が、おいしいトマトをつくるのでしょう。
帰り道、大将とふたりで車の中でトマトにかぶりつきましたが、そのうまかったこと!!
まだ完全に熟してなく、食べごろは数日後・・・といわれましたが、それでも十分にうまかったです!

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夜・・・・。
いつものサルシカ隊宴会部の面々で宴会です。
が、なぜかコンロの上でジュージューいっているのは、イカではなく手羽です(笑)。
自然薯はすりおろしてわさび醤油で、そして細いのはそのまま焼いて、あときのこといっしょに吸い物に落としていただきました!!

疲れ果てていたのか、写真を撮り忘れたのが心残り。
しかしかし、本当に充実した1日でした。

大将、どうもありがとうございました!

関連リンク:トマテ・コロラード