久しぶりの「古民家ものがたり」は、伊賀から。
再生工事前、工事の最中、そして完成後の写真がご覧いただけるようになっています。
古民家暮らしを考えている方はぜひご参考にしてください。
場所は、伊賀市東条(ひがしじょう)。
おだやかな丘陵地帯にある小さな集落です。
とても静かなところですが、伊賀の市街地まで車で10分程度。
便利な田舎暮らしが可能です。
こちらの家を購入したのは、60歳代のご夫婦。
自宅で仕事をしつつ、伊賀のこの静かな土地で暮らそうと決意されたそうです。
【基本情報】
■住所:三重県伊賀市東条
■交通(電車):関西本線 佐那具駅より1.3km(徒歩20分)
■土地面積:521坪(1720㎡)
■地目:宅地 畑
■地勢:都市化区域
■建物面積:32坪(108.42㎡)
■間取り:6DK
■築年:不明
■構造:木造瓦葺平家建
■設備:電気 プロパンガス 上水道 集落排水
敷地入口の目印となる2本の木。
ゆったりとしたアプローチを抜けると、門構えの向こうに建物が見えてきます。
家の前には菜園や庭園をつくるに十分なスペースがあります。
ご夫婦で、ご家族で、ゆっくりとガーデニングを楽しめます。
母屋の横には、農機具置き場を利用した事務所と倉庫があります。
事務所は終りの方で改めて紹介。
母屋の横に部屋が増築されていたのですが、今回はそれを取り壊し、優雅なウッドデッキを。
屋根もありますので、雨の日でもここでコーヒーやバーベキューを楽しめます。
こちらは勝手口。
蔵との間に屋根がかかっていましたのを一部を取り壊し、明るくしました。
家をぐるりと回ってみると・・・・
コンクリートの犬走りがあります。
実は床下もこの犬走りの高さで整えてコンクリートを打ってあります。
除湿、耐震をしっかり考え、土台から修繕してあります。
こちらが玄関です。
扉や窓はすべてアルミサッシに変更してあります。
日本家屋の最大の問題が隙間。
しかしこの家は、屋根裏など隙間を徹底的にふさぎ、暖房効率のよい高気密の家になっています。
さあ、中へ入りましょう。
古い建具がお客様をお迎え。
この家の顔ともいえる玄関口がどのように変わったのか、画像をクリックしてご覧ください。
また正面の建具には、格子部分にガラスを入れ、見た目をそのままに気密性を高めています。
この広さ、明るさ。
撮影したフォトグラファー加納が「ここまで壊して大丈夫なのか?」と驚いたほど、徹底的に再生したそうです。
画像をクリックして再生前、再生中の画像と比較してみてください。
驚きます。
南向きに縁側と大きな窓があり、室内は明るく暖か。
しかも高気密なので、冬の暖房費はかなり節約できるはず。
和室で腰をすえてゆっくりと・・・・。
洋室でソファにもたれかかってゆっくりと・・・・。
ふたつの贅沢なくつろぎの時間を過ごせます。
洋室部分、DK部分は基本的にバリアフリー対応。
さて、こちらがLDKです。
床や壁は杉板を使っています。
こちらはオール電化住宅。
レンジなど安心して使っていただけます。
ガスの基本料金、ガス代も発生しないため、お財布にもエコになっています。
脱衣場とお風呂、トイレ。
最新型のものが入っています。
古民家とはいっても毎日暮らすところですから、やはり便利さは大切!
離れの事務所の方へ。
こちらは農機具等を入れていた倉庫を改装したものです。
大きな扉を開けて入ると、そこが事務所兼応接です。
どのように使われるのでしょうか。
事務所の隣には、仕事の合間に休む和室があります。
茶室のような雰囲気があります。
隠し階段を使って2階へとあがると、そこは書庫にも使っていただける大きな空間が。
もちろん離にもトイレを設置しています。
あと、母屋の横には2階建ての蔵もあります。
今後、客室に改装されるもよし、お孫さんたちのレジャールームにするもよし。
いろいろと想像が膨らみます。
こちらは成約物件をオーナーさまのご厚意により掲載させていただきました。
この物件に関してのお問合せはご遠慮ください。
協力:有限会社古民家再生
写真:加納準(加納フォト)