「サルシカ隊、黒豆の収穫にいく!」 第116回 サルシカ隊がいく

投稿日: 2010年11月01日(月)19:49

「黒豆の収穫にいこうではないか!」
ということになった。
天気予報では、季節外れの台風が思いきり直撃の予想。
しかし、M子が愛してやまない「割烹やまき」の大将「ヤマちゃん」は、ますます口調を強めて言ったのであった。

「黒豆は今が食べどきやあ!雨が降ろうとも嵐が来ようとも、絶対に収穫にいくでえ!行くといったら行くでええええ!」

そのヤマちゃんの強引かつめちゃくちゃなパワーに台風のほうが恐れをなしたのか、三重県は見事に台風コースから外れ、雨も風もない収穫日となったのだ。

この日の参加者は、
やまきの大将ヤマちゃんとおかあちゃん。
小出監督とエッちゃんご夫妻(見たら大体わかりますね。笑)。
キヨちゃんとさゆりん。
タカシ隊員にリエちゃん。
そして隊長のワタクシとM子。
あとは子どもたちがゾロゾロである(笑)。

これがヤマちゃんが契約している大豆畑である。
およそ100メートルの畝の2つ分を、やまきで契約しているのだという。
むろん無農薬、有機肥料で栽培されている。

ここでお友だちやお客さんやその家族に、豆を収穫してもらい、それを楽しんでもらおうという、ヤマちゃんの心にくい気遣いなのである。

まずはヤマちゃんから注意事項等の説明がある。
といっても、豆を取り残すな、転んだら泥だらけになるけどオレは知らんぞ、といった類のことだけである(笑)。

これが本日収穫する豆である。
もううれしくなるほど見事に「たわわ」である!

枝豆のように見えるが、これは黒豆。
そう、あの丹波の黒豆と同じ種類である。

今はまだ青いが、これをそのまま放っておくと、鞘が茶色くなり、中の豆は真っ黒になるという。
それは正月のおせちに並ぶあの黒豆になる。

しかし。
この青いうちにさっと茹でて食べれば、プリプリで味の濃い枝豆となるのである。

「さあ、採るでぇ!」
1本の木に子どもたちを3人ずつほど配置し、次々にもぎ取らせる。
やつらはもうまるで虫のようにムシムシ、ニシニシと豆を採っていくのだ。
えらいえらい、役に立つのだ(笑)。

1本の木を丸裸にするには、思ったより時間がかかる。
そもそも1本の木で、1家族で1週間分ぐらいの豆が収穫できるのだ。

ヤマちゃんはなぜかずっとニマニマしつつ収穫。
キヨちゃんとタカシ隊員は、子どもの頃から田んぼのアゼに育てた豆を収穫していたので、モクモクとその割にはやたらとチームワークよく、二人で豆を収穫していく。

こういう単調な作業にすぐ飽きてしまうのは男の子たちである。
そして隊長である(笑)。

で、隊長は木をまるごと引き抜いてきて、道端で豆を採ろう・・・・などと横着をする。

上の写真の左下のお父さんは、この豆畑を管理していくれている「おにいさん」。
無農薬栽培なので普通の何倍も手間がかかるという。
いやはや、ありがとうございます。

隊長が引っこ抜いてきた木は、道路に放り出され、子どもたちがワラワラと群がり、豆を採る。
畑で採っていると微笑ましいが、道端になった途端、みすぼらしい(笑)。
まあいいのだ。
効率的なんだから(笑)。

で、収穫したのが、これだ!
他にもヤマちゃん家の分、小出監督家の分もあったから、実際はもっと収穫できた。
わずか2時間ほどであったが、きっちり勝負したのだ。

が、これで終わらないのがサルシカ隊である。
ヤマちゃん、隊長、M子の3人は、なんと畑のそばの山へ自然薯掘りへ。
今晩、収穫祭をやろうということになったので、つまみとして自然薯をとりにきたのだ。

他のメンバーは買出しや家でつまみの制作に。
なんというフットワーク、なんというチームワークであろうか(笑)。

格闘すること1時間。
勝負の結果がこれだ。
ヤマちゃんはぶっといのを2本。
隊長はちっこいのを2個(本じゃなくて個!笑)。

まあ、誰が採ったとか掘ったとかいいのだいいのだ。
結果として手に入ればいいのだ。
隊長のワタクシがそういうのだから誰も文句ないのだ(笑)。

で、夕方5時すぎ。
隊長宅に再び面々が集まりはじめた。

黒豆はリエちゃんが家で茹でてきてくれた。
ビールや子どものドリンクはキヨちゃんが買ってきてくれた。
小出監督夫婦は、野菜いっぱいの天ぷらをつくってきてくれた。

そして!!

おおおお、我が家(隊長宅)のキッチンにヤマちゃんとおかあちゃんが!!
この日、山すその我が家で、割烹やまきがオープンなのだ!!

うれしいことに、魚などの食材をいっぱい持ってきてくれて、どんどん料理をつくってくれる。
家でやまきの料理が楽しめるなんて、こんなゼータクがあっていいのか!!

自然薯はすりおろしてダシで溶いて、なんとマグロのブツにぶっかける。
天然の自然薯で「山かけ」です。
ぬおおおおおおおお、と叫びだしたくなるおいしさです。

では、ここでこの日の代表的なメニューを・・・・。

右上から時計回りに。
お刺身ですね。
そして小出監督家の野菜の天麩羅盛り合わせ。
天然の自然薯の「山かけ」。
そして、黒豆です!!!

そしてそして!!!
なんとお酒は、山形のでこさんが届けてくれた大吟醸!!!!

サルシカ秋の収穫祭!
モーレツに食べて飲んで騒ぎましたとさ。