銭湯いこに Vol.04「松阪・春日温泉」前編

投稿日: 2010年11月09日(火)21:18

半ば思いつきではじめた銭湯シリーズですが、なんと今回で3回目!
7月26日にはじまって、およそ2ヶ月に一度しっかりと更新されております。
立ち消えになったり、半年以上間をおいてしまうシリーズがある中で、なぜにこの企画だけ着々と進んでるのか?
まあ、それはそのぉ・・・参加している人たちが非常に楽しんでるからですね(笑)。

「さあさあ! 風呂に入ってハフーンして、生ビールでダハハハと大騒ぎしたいぞ!」
「銭湯企画はまだかまだか!」

とワタクシを含め、ワクワクして待っておるからですね。

まあ、そんなわけで第3回。
今回は、松阪の春日温泉さんというところへ。
そこは松阪けいりんのすぐそば。
観客席から煙突が見えるところにあります。

というわけで、
雨降る11月の薄ら寒い木曜日。
しかも正午。
松阪駅西口、改札前に、写真師マツバラ、スズキックス、そして前回から参加のボーノー隊員、そしてワタクシの4名が結集したのである。

まずは競輪を楽しんで、それから銭湯へいこう、という作戦である。
三重県のすべての銭湯に入りつくした銭湯博士「ケロリン桶太郎」氏は、競輪場で合流ということになっていた。

4人でタクシーに乗り込み、競輪場へと向かう。
雨は止むどころかどんどん強くなっている。

「ところでだな・・・この雨でもケイリンはやっておるのか?」とワタクシ。
「そうそう、それなんですよ、ボクも気にしてたんですよ」と写真師マツバラ。
「うーん」とうなったのは、ボーノー隊員とスズキックス隊員である。

実は競輪をしようと盛り上がっておきながら、みんなこの程度のレベル(笑)。
みんな数回やったことがあるぐらいで、ワタクシにおいては人生初の競輪なのであった。

「運転手さん、きょう競輪やってますのん?」

写真師マツバラがタクシーの運転手さんに聞くと、

「あんたら競輪場にナニしにいくの? まあ、ワシも賭けごとやらんで知らんけど・・・」

というわけで、みんなの不安と沈黙を乗せたまま、松坂けいりん場へと到着したのであった。

幸いなことに競輪は開催されていた。
しかし入口にあまりお客さんの姿はない。
平日だし、雨だし、仕方ないか。

やはりケイリンをやる以上、予想の新聞と赤ペンは買わねばならない!
というわけで、ボーノー隊員とスズッキクス隊員が購入。
ワタクシは新聞を見てもさっぱりわからないので、気分を出すために赤ペン100円だけ購入(笑)。

あとワタクシははじめて知ったけれど、競輪場に入るにはお金がいるのですね。
ひとり50円。
スズキックス隊員が小銭がないとわめいていたので、ワタクシは太っ腹なところを見せて入場料を払ってあげたのであった(笑)。

ここから車券を握りしめて阿鼻叫喚・・・の様子を紹介といきたいところだが、
カメラの撮影はダメよ、と言われてしまったので、残念ながら場内の写真はない。

なので以下、テキストレポート。


場内に入る。
車券の販売締切りを知らせる放送が鳴っている以外、人のざわめきなどはない。
平日のせいか人影も少ない。
コース(バンク)のコンクリートが雨に黒く濡れて、ますます寂しさをかもし出している。

ワタクシたちは観客席にも車券売場へも行かず、そのまま立ちのみ居酒屋みたいなお店に飛び込む。
寒かったので熱いものを飲みたかったのだ。
それが結果として、梅入りの焼酎のお湯割りになる(笑)。
串かつも少々。

そこでケロリン合流。
ますます焼酎のお湯割りを飲む。
メシも食う。

そうしているうちに2つほどレースが終わってしまい、いよいよ新聞を読みつつ検討、熟考し、車券を購入する。
そのまま店で飲みつつテレビで観戦。
また1レース終了。
全員負ける。

飲んだままもう1レース。
ボーノー隊員、写真師マツバラ、小銭程度勝つ。
あと負ける。

さらにそこでもう1レース。
なんとなんと、そこで、スズキックスが買った100円が、43000円に化けるという大勝ち!!
もうみんなやんやの大歓声!!
大いに盛り上がる。

そのあと、寒いな~、濡れるのヤダな~、などと文句を言いつつ、観客席へ行き、実際にコースを見ながら。
またもやボーノー隊員、写真師マツバラ、小銭程度勝つ。
ワタクシとケロリンのみ、まったくカスリもせず。
ふたり、非常に焦る。

寒いので別の店に入って再びテレビで。
最後の最後でケロリンが小銭程度勝つ。

そこでタイムアップ。


ザー、ザー。
雨は降る・・・ワタクシの番号はこない・・・。

ただひとり、一度も勝てず、予算3000円をすべて負けきった隊長のワタクシ。
雨に濡れてたたずむのであった。

ほんの2時間ほど前まで、今回の総予算はひとり3000円!
競輪ですべてスった者は、風呂に入れぬし、ビールも飲めぬという恐怖のルールなのだあ!
と言っていた本人が惨敗!
で、すっかりこの3000円ルールは無視されることとなったのだ(笑)。

お決まりの記念撮影が場内でできなかったので、裏口のところで撮影(笑)。
さあ、銭湯へと向かうのだ!
ちなみにスズキックスはこの企画のときは常にヘルスメーターを持ち歩いているのでタイヘンだ。
もちろんケイリン中もずっと持っていた(笑)。

本日向かう春日温泉は、競輪場から歩いて本当に数分。
温泉とあるが、基本的に銭湯である。

春日温泉のまえでパチリ。
こちらの外観は、幾何学的というか近未来的というか不思議な屋根がついている。
まあしかしこの日のように雨が振っているときは、非常に助かるのだ。

実はこちらの銭湯も廃材を燃料にしているので、その保管場所や作業場所も濡れないように大きな屋根がついているのだと思われる。

決して新しいわけではないが、非常に掃除がゆき届いていてこざっぱりしている雰囲気。
こちらの営業時間は午後3時30分から。
この日は、お客さんのいない3時にお邪魔して、一足先にひとっ風呂いただくことに。

下駄箱もカギもあるが、そんなの誰も使わない。
自分ちに帰ってきたみたいに靴を脱いでそのままあがり、そして帰っていく。
常連ばかり、気心知れたお客さんばかりだから。

さあ、それではちょいと失礼して。
こちらは男風呂。
3回目にしてはじめての富士山、登場!
そして白糸の滝も豪快に流れ落ちている。

女風呂は少しメルヘンチックに。
でもたぶんこれはアルプスの絵か。
絵もサウナも設備も、女風呂のほうがちょっと豪華なのだ(笑)。

ありゃりゃ。
開店前なのにお客さんがやってきてしまった。
まだ撮影が終わっていないんだけれどなあ。

しかし、この人たちはただのお客さんではなかったのだ。
春日温泉の応援団であり、春日温泉を影で支える存在の方々であった。

そう、この銭湯はお客さんの協力で成り立っているのだ。

さあこれから、というところで、前編はおしまいなのだ。

後編につづく。

春日温泉の基本情報
住所:三重県松阪市春日町3丁目80
電話:0598-21-0568
営業:15:30~23:00
休み:毎週水曜日
備考:12回の入浴で1回無料のサービスあり(現金のお客さんに限る)

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