|
|
津マリーナの交通公園の交差点にてインタビュー。 最初打ち合わせでお会いしたときに、取材場所を浅田さんに聞いたところ、 浅田「津ぅマリーナで!」 というわけで決定! 当日、津ぅマリーナまで歩いてやってきた浅田さん。 ふたりとも相当の変わり者です(笑)。 |
|
–浅田さんは東京在住でありながら、ご両親の暮らす三重県を舞台にして写真を撮り続けていらっしゃいますが・・・やはり三重というか津がお好きですか?
浅田「特に何が好き、とか、何かが画になるとかじゃなくて、やっぱりふるさとなんで、どんな風景にも思い出が詰まっているというか、走ってるバスひとつにしても三重交通だと、おっと思うわけで(笑)」 |
|
カメラを向けるとすぐさまポーズをとる。すでに職業病か(笑)。 浅田さんは津市立育成小学校を卒業し、津市立橋南中学校へ。 |
|
–昔から郷土愛が強かった?
浅田「いやー、それはないですね。キライではなかったけど、やはり10代の頃は都会への憧れが大きかった。 浅田「たぶんこの街を離れたから、いいところが見えてきたんでしょうね。たまに見るから、風景も違って見えたし。ずっとここにいたら、たぶんいいものも悪いものもわからなかったでしょうね」 –ところで、大阪の専門学校を卒業して東京にいかれたのですか? 浅田「いや、一度津ぅに帰ってきたんです。3年ぐらいパチスロとかやってプラプラして、やっぱり写真の仕事をしたいと思って東京へいったんです」 –就職先があったんですか? 浅田「いえ、まったく(笑)。1年かけてようやくスタジオに就職できました」 –もうその頃で24、25歳ですよね? 浅田「はい。それからスタジオで3年ほど仕事して独立したんですけど、つい最近の話ですね。 浅田「そうなんですよ。最低でも月に1回は津に帰ってきてましたね。 浅田「ほぼずっと深夜バスです。新幹線の半額で済みますし、ボクはあの深夜バスの雰囲気が好きなんですよ」 –雰囲気というと? 浅田「ほら何かワケあり風というか、逃げていくみたいな雰囲気があるじゃないですか。 今でも時間があるならバスで行き来したいですね、だいたい新幹線は早すぎる。なんか疲れるんですよ」 |
|
「近すぎますよ、先輩!」 | |
「アカンなぁ、ゴミしたら・・・」 | |
「ありゃりゃ、えらいことなってるなぁ」 | |
不良の溜まり場名物、カピカピになったエロ本を見つけ大喜びの浅田さんと隊長。 つんつんして、つまむように裏返して・・・。 本だと思っていたら、DVDのケースで、ページをめくることも出来ず、ふたりとも憤慨!(笑) 雨がポツポツ落ちてきたので、マリーナ前の喫茶店「マリーナ」に移動。 2階席をお借りして取材を続けた。 |
|
–ところで、浅田さんを充電してくれる、津、三重のええとこってなんでしょうねぇ。
浅田「人が親切なんですよ。例えば『浅田家』の写真では、いろんな場所やモノを借りて撮影しましたけど、もうみなさんメッチャ気前がええんですよ。 –学生時代の津ぅの思い出とかあります? 浅田「記憶力が悪いせいか全然覚えてないンですけれど、ボクは津ぅ工業(高校)だったんで、セントヨゼフ(中学&高校)の女の子が気になって仕方なかった。ちょっと付き合った子もいたなぁ(笑)」 –今も津にたくさん友だちがいるみたいですね。 浅田「いますねー、熱いのが。いっしょに何かやろうっていつも盛り上がってます」 –木村伊兵衛写真賞を受賞されて、友人や家族は? 浅田「あまり変わらないですねー。ちょっと驚いてるぐらいかな。 浅田「あと自覚もあまりないですね。 |
|
隊長「超久しぶりです、この店」 | |
浅田「デートスポットですよね、ここ」 | |
浅田・隊長「辛い思い出がある!(笑)」 | |
最後に将来について聞いた。
浅田「いつかは津に帰ってきたいですね」
–いつかってどんな時でしょうか。 浅田「(笑って)もう食えなくなってボロボロになって帰ってくるか、年取って帰ってくるか・・・まあ今の自分もわからないのに、先のことがわかるわけありませんけど・・・・」 |
|
取材協力/シーサイドカフェテラス「マリーナ」 写真/加納準 取材/オクダヒロヒサ | |
<赤々舎より絶賛発売中! |
3人目「写真家・浅田政志」
投稿日: 2009年06月11日(木)22:50