美里プロジェクト

名前が『町』に変わっても、ここには『村』があります。 顔の見える人と人のつながり 守り継がれてきた文化と風習 四季を映し出す里山の自然 歴史あるものと新しきものとの出会い

パワーズ 美里町辰水地区

家所地区のボランティアグループ『パワーズ』は、
地域の子どもたちを地域全体で守り育てることをモットーに、
子どもの夏祭りや餅つき大会、山登りなど
様々なイベントを企画・実施しています。

学校行事への支援や青少年の育成活動が認められ、
平成24年には津市教育功労者にも選ばれました。

『パワーズ』というエネルギッシュな会の名前が誕生したのは30年以上前のことです。当時美里村ではソフトボールのリーグ戦が盛んに行われており、いくつものソフトボールチームが活動していました。辰水地区の『家所パワーズ』もその一つ。やがて解散するチームが現れ、リーグ戦がなくなりました。その頃、『家所パワーズ』では、同じ小学校に通う子どもを持つメンバーが中心となってボランティア団体『パワーズ』を立ち上げました。

子ども会の資源回収への協力からスタートし、小学校や青少年健全育成協議会との連携を深め活動の規模を広げていきました。現在の会員数は26名で様々です。一年を通してたくさんの活動を行っていますが、主なものに子麦まつり、登山、クリスマスイベントなどがあります。


平成12年から続いている子麦まつりは、子どもたちが心待ちにしている夏のビッグイベントです。地元の木工作家の協力による工作、青竹伐りから手がける流しそうめんなど子どもたちを楽しませる企画が盛りだくさん。イベントスタート当初、映画上映のために16ミリの映写技師の検定を受けたメンバーもいます。



秋恒例の経ヶ峰登山には保護者やスポーツ少年団も参加、頂上で豚汁の炊き出しやクイズを行います。



平成20年から始まったクリスマスイベントは、サンタやトナカイに扮したメンバーが子どもたちの家にプレゼントを届けて回るサンタ企画。ドラム缶で作った機関車に子どもたちを乗せてプレゼントを配りながら走るなど、毎年飛び出す新しいアイデアに子どもたちも大喜びです。
これらの楽しいイベントを通して、あいさつやありがとうの習慣、成し遂げる力を身に付けさせるなど子どもたちの育成にも力を注いでいます。



企画、準備から後片付けまで全て手作りのイベントを続けていくことは大変ですが「義務感でやってないでできる」「子どもたちが楽しんでくれるのが嬉しいし、何よりみんな自分たちが楽しんどるんさ」とメンバーの皆さんは声を揃えておっしゃいます。そしてメンバーのもうひとつのパワーの源が、イベント終了後の反省会と称する飲み会です、地域を愛する気の合った仲間たちが絆を深める大切な時間です。
最近ではその活動実績が地域外にも認められ、他の地域や団体からもイベントへの協力を求められることが増えてきています。「まず楽しもう!」を合言葉に精力的に活動を続ける『パワーズ』の皆さんの今後の活躍がますます楽しみです。

【問合わせ先】
杉平 : 090-3308-7175