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第46回「商人まち、伊勢河崎町を歩く」
2008年10月29日(水)

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前から行きたかったのに一度もいったことがないところ。
行きたい行きたいと思っていながら、ついつい先延ばしにしてしまっていたところ・・・。
それが商人まち、伊勢の河崎でした。

隊長とM子の夫婦ふたりでいく、いつもとちょっと違った「サルシカ隊がいく」です。
伊勢の河崎は、多くの参拝客で賑わった江戸時代、勢田川の水運を利用して大問屋街へと発展し、明治時代まで「伊勢の台所」「商人のまち」として栄えてきたそうです。
伊勢地方独特の商家や町屋が立ち並びます。

平日のせいか、観光客はほとんどいません。
地元の人びとが買い物をしたり、食事をしたり、のんびりとした雰囲気。

伊勢を支えた水運「勢田川」
築100年以上の家屋が現役で使われつつ残っている
昔ながらの乾物屋さん 和菓子屋さん
この町のすごいところは、昔ながらの店がそのまま残され、なおかつ昔ながらの商売を続けていること。

まるでタイムスリップしたような錯覚にとらわれます。

左写真の八百屋さんには、地元の人たちが次々に買い物に訪れていました

河崎は、いまなお生きている「過去」なのです。

観光地としての施設もあります。
伊勢河崎商人館。

酒問屋の老舗「旧小川酒店」を伊勢市が修復して伊勢河崎の問屋のシンボルとして残したもので、地元のNPOが運営管理しているそうです。

往時の風情、生活ぶりを垣間見ることができます。
入場料は大人300円。

なんて紹介しつつ、隊長とM子は中に入っていない(笑)。
興味がなかったわけではありません。
時間がなかったのです。

伊勢河崎商人館。外から中の様子を撮影しました・・・(すんません!)
伊勢河崎商人館のすぐ横にある「伊勢春慶デザイン工房」
伊勢春慶は、その昔、安くて丈夫な雑器として多くの人に利用されていたといいます。

かつて河崎には、勢田川の両岸に木地師、塗師たちが軒を並べ、伊勢春慶の生産地として賑わったが、昭和30年頃から衰退し、現在はほとんど姿を消してしまったそうです。

その伊勢春慶をみて、そして体験することができるのがココ「伊勢春慶デザイン工房」です。

スタッフの方がひとつずつ丁寧に説明してくれます。
器もいいが、築110年の建物もすばらしい!

「忘年会の宴会場に貸してほしい」という要望が結構あるらしいです。

その気持ちよくわかります。
伊勢春慶を前に杯を傾ける・・・なんてなかなか素敵ですよね。
そしてもうひとつ、河崎には古きものと新しいものの見事な融合が見られる
大きな蔵を改装したショップ 蔵を改装したカフェ
こちらはサロン。バーみたいなもの? こちらはなんと美容室!
有名な食堂らしいです 居酒屋。かっこいい。
ここも有名なモナリザというお店 隣に雑貨屋さんもある

で、ランチです。

河崎の外れの方にある伊勢の『伊な勢』。
韻を踏んでいます。
つい、粋でいなせな傾き者〜・・・とか言ってしまいそうです。

にしても立派です。
この門(写真上)は、朝熊山にあった古い門を移築したそうです。

で、何のお店かというと・・・お鮨屋さんでございます!

外のおしながきの他に、ランチメニュがございます。
画像のほかに、

●小鉢
●本日の一品
●すし五貫
●味噌汁
●茶碗蒸し

から成る、2000円のランチもありました。
しかし「折角来たのだから!」の精神で、期間限3000円のランチに決定。

お庭も豪華! お店に入って更に豪華!

先付けの「わかさぎの南蛮漬け」です。
これが微妙・・・。
玉ねぎの切り方が大きくて雑な上、水にさらしていないので、辛いです。
ちょっとわかさぎの味を殺している感じがします。
この先、大丈夫かな・・・。


と思っていたら、こちらは大当たり。
小鉢の、煮物です。
出汁が良い塩梅です。
生麩はムチムチしつつ出汁をしみこませており、河豚皮の煮凝りは、口の中ではらりと解け、皮がこりこりとします。
期待が高まります。


本日の一品の、天麩羅。
キス、メゴチ、シシトウ、茄子。
衣はあくまでも薄く、カラリと揚がっていて、M子好みです。

つけ塩は、青さ海苔とゴマ入り。
青さ海苔の香りが、天麩羅の油とよく合います。


そしてこの茶碗蒸しが!
今までいただいた中で一番美味しかったかもしれません。
具は銀杏などの季節のものなんですが、蒸し加減が素晴らしい!
液体だった卵液が固体になった瞬間、という感じです。
出汁の味もでしゃばらず、かと言って控えすぎずといった、ちょうど良い味わい。
お代わりしたくなりました。

で、ここからがようやくお鮨です。



本マグロの中トロとボタン海老。
中トロは脂がのりつつも臭みやくどさ一切なし。
そして特筆すべきは、このボタン海老。
口に入れた瞬間、思わず「ふふふ」と笑ってしまったほど。
ねっとりとしていて、甘くて、歯ごたえがあって・・・。
無茶苦茶美味しいです。


ちなみに、このように供されます。

生姜を境に右が隊長で左がM子。
食べ終わるのを見計らって、二貫ずつ出してくれます。

メジマグロと平目。
メジマグロは子供だそうで、赤身独特の鉄っぽい香りがなく、かなりあっさりとした味わい。
平目はコリコリではなくむっちり。噛めば噛むほど味が出てきて、飲み込みたくない気分です。

にぎりを出すごとに、ご主人が魚の名前と産地まで説明してくれます。
親切です。
その上、カウンターにいるお客さんすべてに目を配っていて、どの席もタイミングよくお料理が出ている様子。
結構若い(38歳らしい)のに、かなりしっかりしています。
いつも腑抜けたM子は、見習いたいです。


ボタン海老の味噌汁。
これが、甘〜いんですよ。
イヤな甘さではなく、海老から出る出汁の甘さと、こちらでは珍しい白味噌の甘さ。
美味しいな〜・・・としみじみしてしまいました。


ブリとサーモン。

ホタテと玉子で〆。
玉子がふんわりじゃなくてみっしり系で、懐かしいというか、後を引く味でした。

こちらは皆そうですが、にぎり一貫が東京の江戸前に比べると、やや大きめです。
なので、かなりお腹がいっぱいになります。

牛乳風味たっぷりなアイスクリームで、おしまい。
河崎のまち散策も、そして料理も大満足でした。
もっと時間に余裕があるときに、ゆっくりとまた来たいなぁ・・・と夫婦揃って思いました。


関連HP
●伊勢河崎商人館
●伊勢の寿司屋「伊な勢」
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