8月の上旬、神奈川から3組の家族が遊びにやってきたことは、前回までの「サルシカ隊いく」で書いた。
彼らの三重旅行最大の目的は、奇跡の清流「魚飛渓」で遊ぶことであった。
隊長のワタクシや、その妻のM子が、魚飛を潜り、きらめく水面を見上げながら、バカ面で微笑み、時にテナガエビをつかまえ、ニタニタと笑い、みんなに「どーだどーだ、三重のこの自然の美しさはどーだ、都会の連中よ、ワハハハハ!」と笑ってきたのだ。
三重に来たら、伊勢神宮にお参りをするよりも、松阪牛に舌鼓を打つよりも、何はともあれ「魚飛」に飛び込みたい・・・と思ってやってきたのだ。
が、非情にも彼らの滞在期間中はほぼ雨。
横浜港北ニュータウンの釣具屋やコストコなどで購入してきたライフジャケットやラッシュガード、水中眼鏡やシュノーケルは、ムダとなってしまったのだ。
が、その翌週。
M子の姉で、サルシカ隊川崎支部長のゆかりが三重にやってきたのだ。
ワタクシもM子も仕事が忙しく、全然家にいられないので、娘の面倒を見にきてくれたのだ。
ところがその週末。
忙しいはずの仕事がピタリと止まった。
しかも、天気は抜群。
というわけで、思わずゆかりは「魚飛」にいくことになったのだ。
水着すら持ってきていないのに・・・(笑)
まあ世の中はしょせんこんなものなのだ。
許せ、かずみ横浜支部長、ブラック隊員、エドじゅんこ隊員、そしてその家族たちよ。
我われは「魚飛」へと向かってしまうのだ。
清流に飛び込み、普段のうっぷんと身にまとわりつく暑さをサッパリと洗い流すのだ!
[googlemap lat=”34.21648663857452″ lng=”136.3465976715088″ width=”350px” height=”250″ zoom=”13″ type=”G_NORMAL_MAP”]三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島2410−73[/googlemap]
さて、魚飛へ向かう途中に立ち寄ったのは、紀伊長島に入ったばかりの国道42号線沿いにある道の駅「まんぼう紀伊長島」である。
基本的にワタクシたちの遊びは、お弁当持参であるが、時には間に合わないときがある。
そんな時(魚飛&和具方面の場合)、ワタクシたちが立ち寄るのが、ここである。
いろんなお弁当が「どどーん」とある。
特にここでおススメなのが、「焼きさんま寿司」である。
バカエミとM子もはまる味。
食べたことがない人はぜひ試してもらいたい。
「魚飛で遊ぶためには、ロープをつたって崖を命がけで降りなくてはならぬのだ!」
そんなワタクシとM子の言葉を思い切り冗談だと思っていたゆかりは、魚飛に向かう車中で「そんなバカな場所があるわけない!」と笑うのであった。
「だっていつもm子(隊長の小学生の娘ね)ちゃんも遊んでる場所でしょ。そんな危険な場所だったらいけるわけないじゃん! それにさ、大体親がそんなところ連れていかないでしょ・・・」
が、魚飛に到着し、ロープがたらされた崖を見て、ゆかりは凍りつくのであった(笑)。
魚飛はなかなかアプローチが大変なのである。
だからこそあの鮮烈な美しさが残ったのであろうが、小さな子供連れや、平均体重よりちょっとばかしオーバーしている人は、かなり大変である(笑)
そして・・・ワタクシやM子、娘がひょいひょいと降りた崖を、ゆかりは思いきりビビりつつ恐る恐る降りるのである。
そしてロープを握った手の痛みに、おのれの体重を思い知るのであった。
隊長のワタクシも今回初めて知ったのだが、ゆかりはカナヅチであった。
カヌーまでやっていたアウトドア女なのに・・・。
最初はビビり倒していたが、体が浮かぶ(ライフジャケットをしてるから当たり前だ)ことを知ってようやく泳ぎはじめるゆかり。
「うわあああああああ、魚がいっぱいいるぅ!!!!」
「空を飛んでるみたいぃいいいいい!」
「水が冷たいぃいいい!」
いっぱい叫びつつ泳ぐゆかり。
が、シュノーケルをしてると「もごもごもご」としか聞こえません。
淵から淵へとゆっくりのったりと泳ぎます。
まるで魚飛の主(ヌシ)のようです。
30分ほど泳ぎ続けて・・・・。
水からあがった途端、重力とおのれの体の重さを全身で感じ、へたれこむゆかり。
あまりに情けない・・・・。
ヨタヨタしていたゆかりだが、「メシだぞ」というと、むくりと起き上がるのである。
まったくもう・・・なのである。
これが「焼きさんま寿司」だ!
香ばしく脂がのって・・・・うーんビールにも最高!!
自然の中で食べるのは手作り弁当が一番おいしいけれど、たまにはこういうのもいいのだ。
隊長が食べているのは、オムレツ弁当。
ワタクシはこういう子供向けのものが大好きである(笑)。
食後ゆっくり休んで、お約束の子供の川投げ。
ワタクシはこれで体力をつけている(笑)。
ゆかりは早々にリタイアしたが、子供は元気。
午後も泳ぎまくり。
ついでに隊長のワタクシも元気。
40歳を越えてるのに、子供といっしょにいろんなポーズで飛び込み合戦。
こうして魚飛の1日は終わっていくのであった・・・(笑)