「稲刈り2016③〜隣の田んぼにはさがけ!」第431回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年09月15日(木)07:23

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手作業とバインダによる稲刈りは終わった!
午前9時半ぐらいにはじめて、およそ2時間程度の勝負であった。

午前11時半。
お昼ごはんまであと30分。

残されている作業は、用意されている細い丸太で物干し台のようなものをつくり、そこに稲を干す、このあたりでいう「はさがけ」である。

この物干し台の「はさ」をつくるのが結構めんどくさい。
丸太を運んでこなくちゃいけないし、風や雨に耐えられるようにしっかりと組み立てなくてはならない。

はさを立て、稲を干していたら、たぶんあと2時間近くかかるであろう。

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昼めしを食べたあとにまた作業をするのもかったるいし(笑)、かといってこのまま昼めしを遅らせて強行すると、飢えた獣と化した隊員たちが田んぼで暴れ、収穫したばかりの籾米をぐはぐはと食べてしまうやも知れぬ。

うーむ、どうしようどうしようと考えていると、ふと隣の田んぼに整然と立っている「はさ」が目に入ったのである。

隣は、サルシカが田んぼを借りている西川の父ちゃんの田んぼである。
いち早く稲刈りをやってしまって、1週間近く太陽の光を浴びさせて、はさがけすらも終わってしまっていたのだ。

「あの〜、西川さんさ」
「なんや」
「もうはさがけ終わったんやろ」
「終ったで」
「あそこの『はさ』はもう片付けるだけやんなあ」
「そうや」
「あのさ、貸してもらえる?」
「はあ? 『はさ』をあのままこっちの田んぼに運ぶつもりかあ?」
「いや、稲を隣の田んぼに運ぶ」
「稲の引っ越しかあ?」
「人数が多いからそっちの方が早いんちゃうかなあ」
「そりゃそうやけど、そんな田んぼの引っ越しって聞いたことないぞぉ」

西川の父ちゃんがあまりに楽しそうに笑っていたのでやることに決めた(笑)。

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「えー、サルシカ隊員の諸君!
今からここの稲をとなりの畑に運ぶ! ただちに行動せよ!!」

ちょっとでも楽をしたいと考えるわれわれはすぐさま行動する。
こういう馬鹿げたことには積極的に(笑)。

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15人が一気に動くとすさまじいスピードである。
田んぼ1枚分の稲が15分もしないうちに隣の田んぼにワープした(笑)。

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続いて、束ねた稲を二股に割って、はさにかけていく。

「しっかり股を割るんやで〜、女のひとも遠慮したらあかんで〜」

西川の父ちゃんがセクハラまがいの発言をしながら、楽しそうに笑っている。

「また裂き、また裂き〜!!!」
「また裂き〜!!!」

みんなそう声を出しながら、稲の股間を丸太に打ちつけていく。
近くを通りがかった集落の人たちが、また今年もアホな稲刈りをやっとると呆れ笑いで去っていく。

いいのいいの。
サルシカの農業のテーマは笑いだから(笑)。

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「また裂き、また裂き〜」

普段はおしとやかにピアノを生徒に教えつつ、午後は自宅のテラスでマフィンと紅茶を楽しむ(であろう)ジャガー大西も股裂きである(笑)。

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「稲はいらんかえ〜、刈りたての稲だよ〜」

はさがけをする人たちに稲を売りつける乙女とおっさん(笑)。

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大工のT橋さんと左官屋の小山さんが稲の投げ渡しをはじめる。
T橋さんが稲を投げる。
小山さんはそれを受け取ってはさがけする。
すると次の稲が飛んで来る。
小山さんはそれを見もせずにキャッチし、続けて股裂きしていくのだ。

なぜそんなことが出来るのかまったくわからないが、すごいことはすごい。
手で渡しても全然いいような気がするが、まあやって悪いことはない(笑)。

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「じゃ、隊長もやってみようかあ」

またまた大工のT橋が無責任なことをいう。

「隊長は隊長なんだから、ふたりがいっぺんに投げても大丈夫! ほらあ!」

大工のT橋と左官屋小山のふたりが同時に稲を投げる。

「受け取れるかあ!!!!!!!」

※写真をよーく見てもらうと、ふたつ稲が飛んでいるのがわかります(笑)。

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こんなバカなことをやりつつも、なんと30分で稲の移動とはさがけが終了〜!!!!
お昼に間に合ってしまったのだ。

「さすがわれわれだ」
「見事だ」
「えらいえらい!」

互いを遠慮なくたたえ合う一同。
これがサルシカ隊である(笑)。

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出来上がったばかりの稲の新居に、婚約をしたぷるぷる田中とノブちゃんに入居していただく。
せっかくなので横になってもらって記念撮影(笑)。

「いやー、こんな豊穣の屋根の下で寝ちゃったら、もう子どもが出来て出来て大変だよ〜」

と、誰かがいうと、

「そやけど、もう刈り取ってしもたあとやでの〜」

などと、西川のとうちゃんがめでたくないことを言う(笑)。

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そして秘密基地に戻ってお昼ごはん〜!!!
事前に収穫されていたサルシカ第一田んぼの新米、炊きたて〜!!!!!!!

それをまず、何もつけずにごはんだけで食べていただいて〜。

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あとは、M子特製カレーとサラダなどなど!!!
M子はひとり秘密基地に待機し、食事の用意をしていてくれたのだ。

まあ、太陽の日差しにめっぽう弱いM子が田んぼや畑には行けないのだけれど(笑)。

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この日用意したカレーは30人前!
ごはんは1升8合を炊いた。

が、それをすべて完食!!!
どんな食欲をしておるのだ(笑)。

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正しいカレーと野菜の盛り付け例(笑)。

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食後のデザートはスイカ。
集落の佐藤さんにもらったもの。
めちゃくちゃ甘い。
しかも大量にあるので、強制的に食べさせる。

そして、ここでも、ぷるぷる田中とのぶちゃんがターゲットに。
夫婦の主導権をかけて、すいかの早食い競争。

ぷるぷる負ける。
でもぷるぷる言う。

「どうせぼくはずっと彼女の言うことを聞いていくつもりだったから別にいい」と。

いや〜、めでたいめでたい。

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9月18日(日)。
このはさがけした稲を脱穀する予定です。
どなた様でも参加できます。
興味のあるかはこちらからどうぞ!!!

>>昔ながらの稲刈り体験!9月18日(日)開催!!
※天候によっては中止、日程変更の場合もございます。