考えてみれば、三重県はとても自然環境に恵まれていると思うのだ。
美しい海にも、緑茂る山にも、そして透き通った清流が流れる川にも、小一時間も車を走らせればアプローチできてしまう。
しかも、
三重県には川が多い。
日本一の清流・宮川があるし、他にも熊野川や銚子川などなど、すばらしい川がたくさんある。
もっとカヌーやラフトなどの川のアクティビティが盛り上がってもいい環境なのだ。
さて。
サルシカの「三重の川をゴムボートでくだろう企画」第3回めである。
こうしてガレージにパックラフト専用棚を設け、いつでも出撃準備は出来ていたのだけれど、8月はイベントラッシュだったし、鮎シーズンなので川に行くことができず、9月は雨ばかりでとても川に舟を浮かべる状況ではなかった。
で、久しぶりのパックラフトなのである。
が、いつもの中谷の父ちゃんと隊長のわたくしがスケジュール調整できたのは前日の朝。
基本ふたりでラフトに乗るので、もうひとり移動&カメラ担当がいる。
「だれかカヌーしたい人はおらんかえ〜。撮影と移動も手伝ってくれる人はおらんかえ〜」
そんな呼びかけをFacebookでしたのは、前日の昼過ぎ。
しかも当日はド平日。
そんな中、女性の今井ちゃんが「やりたいっす!」と手をあげてくれた。
午前8時、サルシカ秘密基地に集合。
今井ちゃんを温かいコーヒーとタルトでおもてなし。
なぜならば!
この日の気温は13度!
とにかく寒いのだ。
中谷のとうちゃんもわたくしも、すっかり川にいく気が萎えているのだ。
初心者の今井ちゃんが「やっぱりやめる」と言い出さないように、食わせて飲ませて車に放り込む(笑)。
三重県津市美里町のサルシカ秘密基地を出て、車で1時間ちょっと。
やってきたのは、お隣の松阪市飯南町の粥見(かゆみ)地区。
そう、サルシカ薪ストーブ班のたかおさんのお店「たかお農機」があるところ。
そしてお茶の生産で有名なところ。
川へ乗り出すポイントとしてわれわれが目をつけていたのは、リバーパーク茶倉というところ。
松阪牛をまるごと一頭焼いて食べちゃうような、もう垂涎のイベントを毎年やっているところだ。
茶倉にあったマップとグーグルマップの衛星写真を見ながら、川のチェック。
瀬や堰の有無を確認する。
そして上陸ポイントを決める。
飯南町粥見は、松阪市街から車で30分ほど。
街に近いのに、こんなにすばらしい自然が広がっている。
パックラフトを膨らませ、準備。
電動ブロワーで一気に膨らませるので、ものの3分で完成!
はじめての川下りで、わくわくしている右の女性が今井ちゃん。
気温も20度近くにあがってきたのでご機嫌。
ラフトを川に下ろす。
この時、さまざまな試練が待っているとは、わたくしも今井ちゃんも想像すらしていない(笑)。
櫛田川の流れ。
透明度は高い。
しかし上流に飯高町という町があるので、若干生活排水の匂いがする。
それが残念。
水に手を入れ、水温を確認する今井ちゃん。
「うわ、冷た!!!! 絶対川に落ちたくない、こんなの死ぬ!」
死にません(笑)。
そのまえにたぶん落ちません。
パックラフトは安定度が高いので大丈夫!!
今井ちゃんはパドルを漕いだこともないというので、地上で漕ぎ方のレクチャー。
「ええか、今井ちゃん、こんな感じですいすいとやるんやで」
隊長のわたくしはそう今井ちゃんに教えつつ、パドルを上にあげて肩に激痛。
うずくまる。
実はわたくし、この3ヶ月ほど五十肩に苦しんでいるのだ。
情けないパドラーなのである(笑)。
で、今井ちゃん、パックラフト初乗船。
えっと・・・未婚の女性であるからどこまで書いていいか悩むところであるが、ちょっとばかり身体が大きいので、ラフトにお尻が入らない(笑)。
きちきち。
入ったら入ったで抜けない(笑)。
ま、安定感はあっていいか。
流れが緩やかなところで、実際に漕ぐ練習。
まあカヌーもラフトもそんなにむずかしいものじゃない。
10分も漕げば、方向転換やバックなどができるようになる。
今回はゆるやかなところを今井ちゃんが担当。
途中から中谷の父ちゃんに漕手を交代し、ちょっと激しいところを攻めるという段取りにした。
道の駅・茶倉とリバーパーク茶倉をつなぐ架け橋。
絶好の撮影ポイント。
が、べらぼうに高い。
高所恐怖症の中谷のとうちゃん、がんばって橋の中央へ(笑)。
さあ、松阪の清流・櫛田川の川下りがはじまった。
が、この直後、今井ちゃんの悲鳴が櫛田川の川面に響くのである。
今井ちゃんの悲劇は次回!!