「ランタンついにプレオープン!」第511回サルシカ隊がいく

投稿日: 2017年01月29日(日)09:04

ついにこの日を迎えることができた。
およそ3ヶ月の工事期間を経て、「キャンプバー・ランタン」のプレオープン。

3日間にわたって、工事をてつだってくれたボランティアのみなさんや関係者のみなさんをお招きして、ふるまい会をやるのだ。

これは、すみすでもやったことだ。
このプレオープンで、マスターみずのっちはオペレーションを実際に学び、オープンを迎えることができる。

改めてお店のある場所を紹介しておこう。

大門商店街。

日本の三大観音のひとつである津市の観音さん(恵日山 観音寺大宝院)。
その観音さんを正面に見て右側にのびる古い商店街。

夜の商売がはじまる時間のまえとはいえ、この暗さ!
明かりが点いているお店は数えるほどしかない。

商店街を入って一番奥。
右側の路地が、南通り。

そこに「キャンプバー・ランタン」はある。

大きな赤ランタンと小さなランタン4つが目印。
いや、それよりも「OPEN」の怪しい紫の光がよく目立つ。

ランタンのシンボルともいえる、テーブルのエタノールストーブに火が入った。
われわれはこの炎をキャンプファイアーと呼んでいる(笑)。

この炎が営業の印。
炎が揺らめき、やさしくあたりを照らす。

70以上のお店があるこの商店街で、営業しているところはわずか。
われわれサルシカが点けたのは小さな小さな火であるけれど、これがこの商店街、町を照らす大きな明かりになることを信じている。

工事を手伝ってくれた人、関係者たちが集まってきた。
笑い声が通りまで響いてくる。

右は店長のみずのっち。
左はヘルプで入ってくれた居候劇団員のイブキング。

みずのっちは今日この日を迎えるまで、店の工事をえんえんと続け、そしてメニューづくりや試食会を果てしなく続けてきた。
オペレーションはまだ完璧にはほど遠い。
うっかりミスもまだまだ多い。

でも、傷だらけの手が彼を支えている。
そしてむやみに暑苦しい思いでお客さんを迎えようとしている。

ランタンの水道工事を請け負ってくれた佐野さん。
そして池山大工が、ふるまい会当日だというのに木材を持ってやってくる。

店へ入る段差をなくすための、のぼり口を取り付けてくれる。

実はこの日、店前のアスファルトの工事が行われ、それに合わせてこんな時間に工事をしてくれたのだ。
これで本当の本当にランタンの工事はすべて終わった。

つけてもらったばかりの踏み台に足をのせ、みんな店に入る。

「これが尻尾を15センチ切られた隊長のカヌーですよ〜」

おお、これかこれかとみんなで見ている図(笑)。

「大工人生においてまさかカヌーをぶった切る日がくるとは思いませんでしたよ〜、あははは」

またわたくしの悲しみをネタに笑うのである。

そしていよいよ宴の時間。
サルシカ隊長であるわたくしからまずごあいさつ。

「ランタンの工事を手伝ってくれてありがとね〜、ついにこの日を迎えたぴょーん」

続くマスターみずのっちのために、あえて軽くあいさつをしたのに、みんな冷たくわたくしを見つめ、拍手すらしてくれない(笑)。

続いてマスターみずのっちからあいさつ。
工事スタートの時のあいさつは噛みまくりでボロボロであったが、今回はなんとか最後までがんばった。

突き出し。
トマトを出汁につけた「ひたトマ」と、枝豆とクリームチーズをあえたもの。

レギュラーメニューにもあるものを少しずつ味わっていただいた。

マスターみずのっちはさっそく料理にはいる。
ふるまい会初日のきょうは、みずのっちが5品をつくってふるまい、そのあとはみんなで自由に注文できる仕組みにした。

瓶ビールを片手にみんなで盛り上がる。

「あの店がこんなんになるとはなあ・・・」
「正直ヒドイところだと思ってたけど、嘘みたいだ・・・・」

そんな工事の話で盛り上がる。
ここにいるみんなは、工事という戦場で汗を流し、ホコリにまみれ、同じ釜のメシをくった仲間なのだ。

まだオープンしていないランタンの応援団なのだ。

こうして宴会ははじまった。
が、感動的なのは最初だけ。
飲んで食べて、食べて飲んで、そしていつものただのただれた飲み会に突入していくのであった(笑)。