「みんなに感謝のマルシェ閉幕」第718回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年08月31日(金)08:50

午後3時。
校内すべて、そして集落にチャイムの音が鳴り響いた。

「第2回みさとの学校マルシェ、これにて終了いたします。
どなたさまもお気をつけてお帰りください・・・」

隊長のわたくしは放送室でマイクに向かって言った。
昨年はチャイムが鳴り終わると同時に何か言わなくちゃと焦って、

「下校の時間になりました。
みなさん帰りましょう」

と、ドアホウなことしか言えなかったので、今年こそはと思ったが、アタリマエのことしか言えなかった。

今回はシャトルバスで駐車場に送迎しているので、お客さんをすべてバスに乗せなくてはならない。
何度放送しても、スタッフが何度校内をまわっても、必ずどこからかお客さんが走り出てくる。

最後のお客さんをお見送りしたのは午後3時20分であった。

「もう本当にお客さんおらんな!?
最終のバス出発すんで〜、ええんやな〜」

と、サルシカ副隊長のキヨちゃん。
2日間外で格闘したので、真っ黒に日焼けしている。

校内では出店者の後片付けがはじまっていた。
出店者の車は、学校近くの駐車場に駐めてあるので、車を持ってこないと荷物の搬出はできない。

なので、最後のお客さんを見送ったあと、終礼(おわりのあいさつ)をして、そのあと出店者の車を移動して搬出の流れとなっていた。

午後3時30分。
終礼。
出店者、地元ボランティア、サルシカボランティア全員が玄関前に集まってきた。

今回出店者だけでのべ100人以上、
地元ボランティアでのべ30人以上、
サルシカのボランティアで50名以上、

なんと180人以上の人が関わってくれたのだ。

この終礼の時間でも150人以上の人がいた。
集まるだけで大変であった。

マルシェ運営責任者のモルタン、そしてわたくしからのあいさつ。

昨年のような渋滞を起こさない。
大きな混乱を発生させない。

それが今回のマルシェの大きなテーマであった。

そしてその課題は完全にクリアできた。

しかし・・・。
そのために2デイズし、費用をかけてシャトルバスを走らせ、
出店者さんを昨年以上に増やした。

万全すぎるほどの体制でお客さんを迎えたわけだが、正直なところ、お客さんの数は昨年1日分相当であった。
つまり過度に費用をかけ、そして出店者さんのみなさんには、物足りない売上になってしまった。

感謝をすると同時に心からお詫びしたい。
今回よりは次回、必ず成長して運営するのでこれからも協力をお願いしたい。

最後に。
交通整理など、目立たないところでがんばってくれた地元のボランティアのみなさんにみんなでお礼を伝え、拍手でねぎらった。

感動的な瞬間であった。
問題はいろいろあったけれど、やっててよかったと思った瞬間であった。

あの場で言えなかったけれど、
美里町を盛り上げるために遠くから来てくれた出店者のみなさんに本当に感謝します。
ありがとうございます。
ふるさとの小学校のために、がんばってくれた地元のみなさんにも、改めて感謝します。
ありがとうございます。
でも忘れてはいけなのは、
損得勘定一切抜きにみんなを楽しませ自分も楽しんで参加してくれたサルシカのメンバーやインターン、そして県から研修にきてくれたみんな!!
ありがとう!!
おじさんには面と向かっていえないけど、愛してます!(笑)

そんな終礼のあと、マイクロバスで出店者を駐車場に送り、出店者の車がぞくぞくと運動場に集まってくる。
実は、出店者とスタッフの車だけで、この小学校のグランドは満車になってしまうのだ。
この2日のために、美里のために、こんなにたくさんの人が集まってくれたのだ。

そして撤収がはじまる。
出店者の搬出をみんなで手伝う。
ボランティアだけでなく、早く終わったほかの出店者も手伝う。

モルタンマルシェのルールが、このみさとの学校マルシェでも徹底されている。

終わりは、出店者もスタッフもボランティアも関係ないのだ。
共に2日間を過ごした仲間だ。

「重いよ〜!」

一度に大量の荷物を運ぼうとしているモルタン。
さすがにみんな手を出さず、「がんばれー」と応援(笑)。

写真スタジオを出店してくれていたエネオス稲ちゃん、デザイナーの橋本さんも備品などを倉庫に運んでくれる。

給食室は床も排水口もしっかり磨いてくれる。
昨年もそうだったが、マルシェを開催するまえより学校はきれいになるのだ。

ひとつの教室に集められたサルシカの備品。
すんごい量だ。
イベントを繰り返す度に荷物が増える。
いったいわれわれはこの先どーなってしまうのであろう(笑)。

すべてを片付け終えて、サルシカのメンバーだけが残る。
出店者さんやお客さんから大量にいただいた差し入れをみんなで仲良く分ける・・・。
いや、争奪戦を繰り広げる(笑)。

人数が多いので、すべてがきれいになくなった。

午後6時。
サルシカチームも開催し、学校に残っているのは長野小学校の利活用を考える「長野地域まちおこし協議会」の会長の行岡さんと、わたくしの2人になった。
ふたりとも足、腰が痛くて一度座り込んだらなかなか立ち上がることができなかった。

「いやー、今年もやっぱり大変やったなあ」と行岡さん。
「本当にお疲れ様です」とわたくし。

それからしばらく、誰もいないグランドをふたりで眺めた。
今年も無事に終わった・・・。

来年、この「みさとの学校マルシェ」は開催しない予定です。
新しく姿を変えて、もっと楽しく、そして一番大切な根っこは忘れない、そんなイベントにしたいと思っています。
また来年、みさとの学校で会いましょう!!!!!